慢性的な肩こりや腰痛の方が、定期的にマッサージに通っても「中々良くならない」「その時は気持ちいいけど・・・」という声をよく聞きます。それはなぜか?についてお話します。
治っていかない原因は、自律神経が問題!?
最近、めまいや耳鳴りや頭痛などの自律神経症状はもちろんですが、腰痛や股関節痛などの痛みも「どこにいってもなかなか良くならない」という方が増えてきています。
以前のように畑仕事や肉体労働で「筋肉の使いすぎ」が原因の方は少なくなり、長時間のデスクワークなど、生活習慣の乱れから「自律神経が低下する」方が多くなりました。
本当に肩の筋肉が疲労しているだけの理由で肩が凝っている場合は、肩を揉んでくれるマッサージは有効だと思います。
しかし、なかなか良くならない腰痛や肩こりなどの痛みや不調は、自律神経の調子の低下が高く、そのためなかなか治りにくく慢性的になっている方が多い傾向があります。
どういうことかというと、一般的に言われる筋肉や関節以外の所に、問題がある可能性が高いということです。。
自律神経の原因は?
自律神経症状の原因は、生活習慣の乱れからくる物理的・精神的ストレスにより、身体が緊張状態になり、「神経の伝達異常」「内臓の疲労(腸の炎症や肝臓、腎臓などの排泄障害)」が起こり、
体質や回復力が低下することによって起こると考えています。
端的に言うと、「神経の伝達異常」と「内臓の疲労」が原因ということです。
自律神経とは、『脳と内臓を繋ぐ神経』です。ですので、自律神経が乱れると内臓の不調・疲労が出てきます。
最近、腸活という言葉がテレビなどでも耳にする機会が増えてきましたが、単純に便通などの解消だけでなく、腸が元気になると自律神経も整いやすくなってきます。
腸の働きについて
小腸・・・食べ物を消化吸収する働き。
大腸・・・消化吸収された後の不要物を便として排泄する働き。
1、口から侵入してきた病原細菌から身を守る働きがあります。
2、小腸では、全身の免疫抗体の約60%が作られています。最近では、腸内環境とアレルギー発症との関係性についても注目されているほどです。
3、腸内細菌については、特に大腸にはおよそ100兆個、一人あたり数百種類の細菌が生息しています。腸内細菌は大きく分けると3つに分かれます。
●善玉菌: 消化吸収を高め、腸のぜん動運動を活発化させます。免疫力を高めて感染や病気 を防ぐ働きもあります。また、コレステロールや中性脂肪の代謝を促進、ビタミンやホルモンを作る働きもあります。
●悪玉菌:腐敗産物や有害な物質を作り出す。身体の抵抗力を弱める。下痢や便秘・生活習慣病などを招く、有害な作用があります。
●日和見菌:どちらにも属さない菌です。悪玉菌が増えると、日和見菌は悪玉菌として傾いてしまいます。
体がよくなるメカニズム
老廃物や疲労物質がたまって不調になると、最初は「炎症」が起きます。ですので、まずは、消炎出来るように、排泄できる体にしていくことが肝心です。
痛みが長期間したり、なかなか良くならない方は、排泄機能が落ちている可能性があります。排泄機能が落ちているので、炎症がなかなか引かず、消炎できないお体になっているということです。
実際に臨床で多いパターンは、自律神経の機能低下や、水分不足によって消炎できなくなった結果として、痛みや痺れが続いていることが多いです。
また、血液の解毒を担当する肝臓、腎臓の排泄を担当する腸の働きが悪いと 炎症は治まり辛くなります。 ですのでまずは「消炎出来る体の仕組み」を整えていくことが肝心です。
そして、この全ての働きに関わっているのが、
「内臓機能」と血流を支配している「自律神経」なのです。
胃を整えると首が楽になったり、大腸を整えると腰と足が軽くなったり、肝臓のケアで頭痛が軽減したり、膀胱に刺激を入れると腰痛、むくみ、だるさ、冷えなどに効果が発揮されます。
当院の治療理念は「健康度と幸福度を高めるサポートをする」としています。
生活習慣がなぜ乱れてしまうかというと、ストレス(外的要因、内的要因)が溜まるからだと考えられます。現代は昔と比べて便利になりましたが、ストレスのたまりやすい生活になってしまいがちです。まずは、「自律神経を整える」「ストレスケア」をしていくということが大切になってきます。
【自律神経症状に有効な神経整体】
なぜ神経整体が有効なのか?それは、筋・筋膜・関節の概念だけでは改善しない、「神経の伝達異常が原因」の可能性が高い症例があるからです。
【内臓の重要性】
自律神経症状はもちろんですが、身体の不調と内臓の調子はとても深く関わっています。
実際、命に関わるような深刻な病気は、ほとんどが内臓におこりますよね。そのため深刻な体調不良や自律神経症状は、病気に発展するリスクもあります。
また、メンタルヘルスや幸福感ある生活をおくる上でも腸のケアは欠かせません。
「腸は第二の脳」などと言われますが、最近は「腸は第一の脳」とも言われます。
それは、腸では幸福感などをもたらし、心のバランスを整えてくれる「セロトニン」という「幸せホルモン」を分泌してくれるからです。
考えたり、分析したり、生活を送る上での判断は脳で行いますが、その前提となる感じたり、
決めたりするのは、腸内環境の良さに依存するということです。
「腹を立てる」
「腹を決める」
など、昔から様々な慣用句があります。
確かに、どんなにいい判断でもやる気が起きなかったり、前向きな気持ちで取り組めなかったら、
成果は出ませんよね。このように「腸は脳の主人」と言われ、腸の環境が、思考に影響します。特に「感情面では第一の脳」と言えます。
実は、発生学的に、初期生物は脳がなくて、腸だけで生存していました。
生存戦略が気分や感情が優先されることがなんとなく「腹落ち」してきます。
このようにすこやかで幸福感がある毎日を送るためには、腸内を良好な状態にすることは欠かせません。そして、内臓のケアのためには自律神経の調整が欠かせません。
自律神経調整「内臓のセルフケア」
現代は、ほとんどの食品に食品添加物が使われ、野菜達は、農薬や化学肥料を使われています。
否が応でも内臓が疲労してしまいます。「現代人はほとんどの方が、内臓疲労状態」といっても過言ではないと思います。
まずは以下の内臓が疲れている人チェックリストをしてみて下さい
□「重だるく」首コリ、肩コリ、腰痛が慢性的にある
□太り易く、やせにくい
□おなかが張る(硬く、膨満感がある)
□ちょっとした事(油もの、お酒、本番前など緊張する場面)で下痢になる
□便秘気味である(便が硬い)
□むくみがひどい
□寝起きが悪い。(首肩腰が重だるい)
□いつも食べ過ぎてしまう。
いががだったでしょうか??
2つ以上ある方は内臓疲労が原因で自律神経が乱れている可能性があります。3つ以上ある方は、ご自分のケアだけでは難しくなっている可能性が高いので、一度当院などの身体のケアのプロにみてもらうことをおススメします。
セルフケアの方法としては、
・1.5~2ℓの水を飲む→排泄、デトックス効果
・内臓が疲労する食べ物を控える。添加物や農薬が多いため物など
・「糖質過多」の食習慣を変える
・タンパク質を意識して取る
他には、カロリー過多からくる栄養不足の可能性も高いのでそれも気を付けてもらいたいです。
友達とマクドナルドなどファストフードでご飯を食べたはずなのに、しばらくしたらなんか物足りなくなって、帰宅後に再度食事をした経験はありませんか??
ファストフードの食品は、食べている時は満足できるように、カロリーは十分とれるように作られてはいますが、身体に必要なビタミンやミネラルなどの微量栄養素が摂れないため、身体に必要な栄養素が摂れないため、すぐにお腹が空いてしまいます。
これはもちろん、ファストフードだけには限りません。
スーパーなどで買い物をした野菜や加工食品でも同様のことは起こりえます。
食品添加物や野菜などに使われる農薬などは、有害性をあることは言うまでもないありませんが、
実はそれだけではないのです。
こういった人工的な食べ物達は、消化吸収が大変なのです。
この様な食べ物を食べる時、私たちの内臓、特に肝臓・腎臓は、膨大な負担がかかってきます。
そして、せっかく摂取したビタミンやミネラルは、人工的な成分を分解するために大量消費されて、「結果として栄養不足」になるのです。
食べ過ぎてしまう原因も食品の栄養不足が関係しています。たくさん摂らないと、十分な栄養が摂れないのです。
食べ過ぎてしまうと、内臓が疲れて、自律神経が乱れ、自律神経が乱れているので、満腹中枢が乱れて食べ過ぎてしまうという負のループに突入してしまいます。
人間の体は歴史的にも飢餓には適応力はありますが、飽食には対応できないのです。
当院では、神経の伝達異常を整える神経整体と、なかなか一人では補えない生活習慣のサポートも行うことにより、皆さんの健康度を高めて、早く不調が改善する取り組みを行っています。