松山市の整体なら「はぐくま整骨院・鍼灸院」

めまいに悩んでいるのに原因がはっきりしない、そんな経験はありませんか。実は、めまいの背景には甲状腺の機能異常が隠れていることがあります。この記事では、めまいと甲状腺の意外な関係性と、整骨院で行う骨格調整や自律神経へのアプローチが、なぜめまい改善につながるのかを詳しく解説します。姿勢の歪みや血流不良が症状を悪化させるメカニズムから、日常生活で取り組める具体的な改善方法まで、根本から体調を整えるヒントをお伝えします。

1. めまいの原因は一つじゃない?甲状腺機能との意外な関係

日常生活の中で突然襲ってくるめまいに悩まされている方は少なくありません。立ち上がった瞬間にふらついたり、何もしていないのに世界がぐるぐる回る感覚があったりと、めまいの症状は人によって様々です。多くの方がめまいと聞くと、耳の問題や脳の異常を想像されるかもしれませんが、実はめまいの原因は非常に多岐にわたり、その中でも甲状腺の機能異常が隠れている可能性があるのです。

甲状腺は首の前側、のどぼとけの下あたりに位置する小さな臓器ですが、体全体の代謝やエネルギー生成をコントロールする重要なホルモンを分泌しています。この甲状腺ホルモンのバランスが崩れると、一見関係なさそうに思えるめまいをはじめ、様々な体調不良が現れることがあります。

整骨院を訪れる方の中にも、実は甲状腺機能の乱れが関係しているめまいで悩んでいる方が意外と多くいらっしゃいます。甲状腺の問題だけでなく、そこから派生する自律神経の乱れや姿勢の歪み、血流の悪化などが複合的に絡み合ってめまいを引き起こしているケースも珍しくありません。

1.1 あなたのめまいはどんなタイプ?

めまいと一言で言っても、その種類や感じ方は人それぞれです。自分のめまいがどのタイプなのかを知ることは、その原因を探る上で大切な第一歩となります。

回転性のめまいは、自分や周囲がぐるぐると回っているように感じるタイプです。急に起き上がったときや頭を動かしたときに起こりやすく、吐き気や冷や汗を伴うこともあります。このタイプは内耳の問題で起こることが多いのですが、甲状腺機能の異常が内耳の状態に影響を与えている場合もあります。

浮動性のめまいは、ふわふわと雲の上を歩いているような、地に足がつかない感覚が特徴です。このタイプは自律神経の乱れと深く関連していることが多く、甲状腺機能の異常が自律神経系に影響を及ぼして生じるケースが少なくありません。長時間続くことがあり、集中力の低下や不安感を伴うこともあります。

立ちくらみのようなめまいは、急に立ち上がったときに目の前が暗くなったり、一瞬意識が遠のいたりするタイプです。血圧の変動や脳への血流不足が原因となることが多いのですが、甲状腺ホルモンは血圧や心拍数の調整にも関わっているため、甲状腺機能の異常がこのタイプのめまいを引き起こすこともあります。

めまいのタイプ 主な症状 甲状腺との関連
回転性めまい 自分や周囲が回る感覚、吐き気、冷や汗 甲状腺機能の変化が内耳の働きに影響
浮動性めまい ふわふわする感覚、地に足がつかない 自律神経への影響を通じて発症
立ちくらみ型 起立時の視界の暗転、意識の遠のき 血圧や心拍調整機能への影響

これらのめまいは単独で起こることもあれば、複数のタイプが混在して現れることもあります。また、めまいに伴って頭痛や肩こり、倦怠感、動悸などの症状が一緒に現れる場合は、甲状腺機能の問題が隠れている可能性がより高まります。

めまいの頻度や持続時間も人によって異なります。一日に何度も繰り返し起こる方もいれば、数週間に一度だけ強いめまいに襲われる方もいます。朝起きたときに特に強く感じる方、夕方になると症状が悪化する方など、時間帯による変動も様々です。

1.2 甲状腺の異常がめまいを引き起こすメカニズム

甲状腺から分泌されるホルモンは、私たちの体の基礎代謝や体温調節、心臓の拍動、精神状態など、生命活動の根幹に関わる多くの機能をコントロールしています。このホルモンのバランスが崩れると、体のあらゆる部分に影響が及び、その結果としてめまいが生じることがあるのです。

甲状腺機能の異常とめまいの関係を理解するには、まず甲状腺ホルモンが体にどのような影響を与えているかを知る必要があります。甲状腺ホルモンは血管の働きを調整し、血流の量や速度に影響を与えます。また、心臓の拍動を調節し、血圧をコントロールする役割も担っています。

さらに重要なのは、甲状腺ホルモンが自律神経系と密接に関わっているという点です。自律神経は意識せずとも体の様々な機能を自動的に調整するシステムで、交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っています。甲状腺ホルモンのバランスが崩れると、この自律神経のバランスも乱れやすくなり、その結果としてめまいが引き起こされることがあります。

内耳の機能も甲状腺ホルモンの影響を受けています。内耳は体のバランスを保つために重要な器官で、ここにある前庭器官が体の傾きや動きを感知しています。甲状腺ホルモンの異常は内耳への血流や内耳の細胞の代謝に影響を及ぼし、平衡感覚の乱れにつながることがあります。

脳への酸素や栄養の供給も甲状腺機能と関係しています。甲状腺ホルモンは血液の流れや血管の状態を調整しているため、ホルモンバランスが崩れると脳への血流が不安定になり、めまいやふらつきを感じることがあります。

1.2.1 甲状腺機能亢進症とめまい

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態です。ホルモンが多すぎることで体の代謝が異常に活発になり、様々な症状が現れます。この状態では体が常にアクセルを踏み続けているような状態になるため、心身ともに疲弊しやすくなります。

甲状腺機能亢進症の方に起こりやすいめまいの特徴として、動悸や息切れを伴うことが挙げられます。心拍数が異常に速くなることで心臓が効率的に血液を送り出せなくなり、一時的に脳への血流が不足してめまいが生じることがあります。特に急に立ち上がったときや、階段を上ったときなどに症状が現れやすくなります。

また、甲状腺機能亢進症では交感神経が過度に優位になるため、常に緊張状態が続き、自律神経のバランスが大きく崩れます。この自律神経の乱れが平衡感覚に影響を与え、ふわふわとした浮動性のめまいを引き起こすことがあります。

甲状腺機能亢進症の方は、めまいと同時に以下のような症状を感じることも多くあります。手足の震え、異常な発汗、体重の急激な減少、暑がり、イライラ感や不安感の増大、不眠、疲れやすさなどです。これらの症状とめまいが同時に現れている場合は、甲状腺機能亢進症の可能性を考慮する必要があります。

筋肉の状態も甲状腺機能亢進症によって変化します。代謝が上がりすぎることで筋肉が疲労しやすくなり、特に首や肩の筋肉が緊張しやすくなります。この筋緊張が血管を圧迫したり、頭部への血流を妨げたりすることで、めまいを悪化させることもあります。

甲状腺機能亢進症の特徴 めまいへの影響
心拍数の増加 脳への血流の不安定化、動悸を伴うめまい
交感神経の過剰な優位 自律神経の乱れによる浮動性めまい
代謝の異常な亢進 エネルギー消耗による疲労性のめまい
筋肉の緊張増加 血流障害を通じためまいの悪化

甲状腺機能亢進症によるめまいは、ホルモンの値が高いほど症状が強く現れる傾向があります。また、ストレスや過労、睡眠不足などの要因が加わると症状がさらに悪化することもあります。日によって症状の強さが変動することも特徴の一つです。

1.2.2 甲状腺機能低下症とめまい

甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が不足する状態です。亢進症とは逆に、体の代謝が低下してブレーキがかかったような状態になります。全身の活動が緩慢になることで、様々な不調が現れてきます。

甲状腺機能低下症でめまいが起こる主な理由の一つは、血圧の低下です。甲状腺ホルモンが不足すると心拍出量が減少し、血圧が下がりやすくなります。その結果、脳への血流が十分に保たれず、特に姿勢を変えたときなどに立ちくらみのようなめまいが起こりやすくなります

代謝の低下によって体全体のエネルギー生産が落ちるため、慢性的な疲労感やだるさを伴うことが多いのも特徴です。この状態では集中力が低下し、ぼんやりとした感覚とともにふらつきを感じることがあります。頭が重い感じや、思考が鈍くなる感覚と一緒にめまいが現れることも少なくありません。

自律神経の働きも低下するため、副交感神経が優位になりすぎて体が常にリラックスしすぎた状態になることがあります。この状態では血管が拡張しやすく、血圧が上がりにくいため、めまいやふらつきが生じやすくなります。

甲状腺機能低下症では、体液の調整機能も低下します。体内に水分や老廃物が溜まりやすくなり、むくみが生じることがあります。内耳にもむくみが生じると、平衡感覚に影響が及び、回転性のめまいや耳鳴りを伴うこともあります。

甲状腺機能低下症でめまいと同時に現れやすい症状には、寒がり、体重増加、便秘、皮膚の乾燥、髪の毛の抜け毛、声のかすれ、動作の緩慢さ、記憶力の低下、抑うつ気分などがあります。これらの症状とめまいが一緒に起こっている場合は、甲状腺機能低下症の可能性を疑う必要があります。

首や肩の筋肉のこわばりも甲状腺機能低下症では起こりやすくなります。代謝が低下することで筋肉が硬くなりやすく、血流も悪化するため、頭部への血液供給が不十分になってめまいにつながることがあります。

甲状腺機能低下症の特徴 めまいへの影響
血圧の低下 立ちくらみ型のめまいの増加
代謝の低下 疲労感を伴うふらつき、集中力低下
体液調整機能の低下 内耳のむくみによる平衡感覚の乱れ
筋肉のこわばり 血流障害による頭部への血液不足

甲状腺機能低下症によるめまいは、朝起きたときや長時間同じ姿勢でいた後に特に強く感じることがあります。また、寒い環境や冬の時期に症状が悪化しやすいという特徴もあります。めまいの程度は亢進症ほど急激ではありませんが、慢性的に続くことが多く、日常生活の質を大きく低下させることがあります。

甲状腺機能の異常によるめまいは、単にホルモンバランスだけの問題ではなく、それに伴う自律神経の乱れ、血流の変化、筋肉の状態変化など、複数の要因が絡み合って起こります。そのため、整骨院での施術によって姿勢や筋肉の状態を整え、血流を改善し、自律神経のバランスを調整することで、めまいの症状が軽減される可能性があるのです。

2. 整骨院がめまいと甲状腺の不調にアプローチできる理由

めまいと甲状腺の不調を抱える方にとって、整骨院での施術が有効な選択肢となる背景には、身体の構造と機能の関連性を重視したアプローチがあります。一般的にめまいというと内耳の問題や脳の疾患を思い浮かべる方が多いのですが、実は身体全体のバランスの崩れが深く関わっているケースも少なくありません。

整骨院では、骨格の歪みや筋肉の緊張、自律神経の状態など、身体を総合的に捉えながら施術を行います。特に甲状腺に関連するめまいの場合、ホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を与え、それが筋肉の緊張や血流の悪化につながるという悪循環が生じていることがあります。

こうした悪循環を断ち切るために、整骨院では身体の土台となる骨格や筋肉の状態を整えることで、自律神経の働きをサポートし、結果的にめまいの改善につなげていくのです。

2.1 自律神経の乱れとめまいの関係

自律神経は私たちの意識とは無関係に、呼吸や心拍、血圧、体温調節など生命維持に欠かせない機能を調整しています。この自律神経は交感神経と副交感神経の二つから成り立っており、両者がバランスよく働くことで健康な状態が保たれます。

甲状腺ホルモンは全身の代謝を調整する重要な役割を担っており、その分泌量が多すぎても少なすぎても自律神経のバランスに大きく影響します。甲状腺機能亢進症の場合は交感神経が優位になりやすく、動悸や発汗、イライラ感とともにめまいが現れることがあります。一方、甲状腺機能低下症では副交感神経が優位になりやすく、倦怠感や冷え、抑うつ傾向とともに、ふわふわとした浮動性のめまいを感じる方が多いのです。

整骨院での施術は、この自律神経のバランスを整えることに着目しています。背骨の周囲には自律神経が密集しており、特に首から背中にかけての骨格の歪みや筋肉の緊張が自律神経の働きに直接影響を与えることが分かっています。

自律神経の状態 身体への影響 めまいへの関連
交感神経優位 筋肉の緊張、血管の収縮、心拍数の増加 回転性めまい、立ちくらみ、動悸を伴うめまい
副交感神経優位 血圧低下、代謝の低下、倦怠感 浮動性めまい、ふらつき、朝起きた時のめまい
バランス調整後 適度な筋緊張、安定した血流、代謝の正常化 めまいの頻度や強度の軽減

整骨院では、背骨や骨盤の調整を通じて自律神経が正常に働ける環境を整えていきます。特に頸椎の歪みは脳への血流にも影響するため、めまいの改善において重要なポイントとなります。施術によって骨格が整うと、自律神経を圧迫していた要因が取り除かれ、交感神経と副交感神経のスイッチが適切に切り替わるようになります。

また、自律神経は内臓の働きも調整しているため、甲状腺の機能にも間接的に影響を与えます。自律神経のバランスが整うことで、甲状腺ホルモンの分泌をコントロールする視床下部や下垂体の働きもスムーズになり、全身の調子が上向いていくのです。

日常生活でストレスが多い方や、長時間のデスクワークで同じ姿勢を続けている方は、自律神経が乱れやすい傾向にあります。こうした方は、めまいだけでなく肩こりや頭痛、不眠といった症状も併せて抱えていることが多く、これらの症状が相互に影響し合って悪化していきます。整骨院での施術は、こうした複合的な不調に対して、身体の根本から働きかけることができるのです。

2.2 姿勢の歪みがめまいや体調不良に与える影響

現代社会において、姿勢の問題は多くの人が抱える悩みとなっています。長時間のスマートフォン操作やパソコン作業、運動不足などによって、知らず知らずのうちに姿勢が崩れ、身体に様々な悪影響を及ぼしているのです。

姿勢が悪くなると、まず背骨のカーブが本来の形から変化します。人間の背骨は正常な状態では緩やかなS字カーブを描いており、このカーブが衝撃を吸収し、頭部の重さを効率よく支える仕組みになっています。しかし猫背や反り腰、ストレートネックといった姿勢の歪みが生じると、このバランスが崩れてしまいます。

姿勢の歪みは首や肩周辺の筋肉に過度な負担をかけ、その結果として頭部への血流が妨げられたり、内耳の機能に影響を与えたりすることでめまいが引き起こされることがあります。特に頸椎の歪みは、椎骨動脈という脳へ血液を送る重要な血管を圧迫する可能性があり、これが回転性めまいや浮動性めまいの原因となることがあるのです。

甲状腺は首の前面、のど仏の下あたりに位置しています。この甲状腺周辺の筋肉や組織が、姿勢の歪みによって圧迫されたり緊張したりすると、甲状腺への血流が悪くなり、その機能に影響が出る可能性も考えられます。実際に、首のこりがひどい方や、頭が前に出た姿勢が続いている方の中には、甲状腺の働きに何らかの変調を感じている方も少なくありません。

姿勢の歪みのタイプ 身体への具体的影響 めまいとの関連
猫背 胸郭の圧迫、呼吸の浅さ、肩甲骨周辺の筋緊張 酸素供給不足によるふわふわしためまい
ストレートネック 頸椎への負担増加、頭部の血流低下、首の筋肉の過緊張 回転性めまい、立ち上がった時のめまい
骨盤の歪み 背骨全体のバランス崩れ、下半身の血流低下、内臓への圧迫 姿勢変化時のめまい、慢性的なふらつき
巻き肩 胸の筋肉の短縮、背中の筋肉の伸長、呼吸機能の低下 動作時のめまい、疲労に伴うめまい

整骨院では、こうした姿勢の歪みを細かくチェックし、どの部分にどのような負担がかかっているのかを見極めていきます。単に痛い部分や気になる部分だけを施術するのではなく、身体全体のバランスを考慮しながら、根本的な原因となっている歪みを整えていくのです。

姿勢が改善されると、首や肩の筋肉の緊張が和らぎ、頭部への血流がスムーズになります。すると脳や内耳に十分な酸素と栄養が届くようになり、めまいの症状が軽減していきます。また、甲状腺周辺の組織への圧迫も解消されるため、甲状腺の働きをサポートする環境が整うのです。

さらに姿勢が良くなると、深い呼吸ができるようになります。浅い呼吸は交感神経を優位にさせ、身体を緊張状態に保ってしまいますが、深い呼吸は副交感神経を活性化させ、リラックス状態をもたらします。この呼吸の改善も、自律神経のバランスを整える上で重要な要素となります。

姿勢の改善は一度の施術で完璧になるものではありません。長年かけて作られた姿勢の癖は、時間をかけて丁寧に修正していく必要があります。整骨院では定期的な施術と合わせて、日常生活での姿勢の保ち方や簡単なストレッチなどもアドバイスすることで、良い状態を維持できるようサポートしています。

2.3 血流改善がめまい緩和につながるメカニズム

血流は私たちの健康を維持する上で極めて重要な役割を果たしています。血液は全身の細胞に酸素と栄養を運び、同時に老廃物を回収して排出する働きをしています。この血流が滞ると、様々な不調が現れますが、めまいもその代表的な症状の一つなのです。

脳は身体全体の血液量のうち約15パーセントを消費すると言われるほど、豊富な血流を必要とする器官です。また、平衡感覚を司る内耳も、微細な血管が張り巡らされており、わずかな血流の変化にも敏感に反応します。これらの器官への血流が不足すると、めまいやふらつきが生じやすくなるのです。

甲状腺と血流の関係も見逃せません。甲状腺は非常に血流の豊富な器官であり、その機能を正常に保つためには十分な血液供給が必要です。首や肩周辺の筋肉が硬くなると、甲状腺への血流が妨げられ、ホルモンの生成や分泌に影響が出る可能性があるのです。逆に言えば、血流を改善することで甲状腺の働きをサポートし、結果的にめまいの改善にもつながるということです。

整骨院での施術は、この血流改善に大きく貢献します。骨格の調整によって筋肉への負担が軽減されると、筋肉が本来の柔軟性を取り戻し、血管への圧迫が解消されます。特に首から肩、背中にかけての筋肉の緊張を和らげることで、上半身全体の血流が劇的に改善することがあります。

血流障害の原因 身体への影響 施術による改善のポイント
筋肉の過緊張 血管の圧迫、組織への酸素供給不足 筋肉の弛緩、柔軟性の回復
骨格の歪み 血管の走行異常、局所的な血流低下 骨格の位置調整、正常な血管走行の確保
自律神経の乱れ 血管の過度な収縮または拡張 自律神経バランスの調整、血管の適切な収縮反応
リンパの停滞 老廃物の蓄積、組織の浮腫 リンパの流れ促進、組織の代謝改善

血流が改善すると、まず脳への酸素供給が安定します。これによって脳の機能が正常化し、めまいや頭痛といった症状が軽減していきます。また、内耳への血流も改善されるため、平衡感覚が安定し、ふらつきや回転性めまいが起こりにくくなります。

さらに血流の改善は、甲状腺ホルモンの運搬にも重要な役割を果たします。甲状腺で作られたホルモンは血液によって全身に運ばれ、各組織で作用します。血流が良好であれば、このホルモンの運搬がスムーズに行われ、全身の代謝が適切に保たれるのです。

整骨院では筋肉や骨格へのアプローチに加えて、身体の深部にある筋肉や内臓周辺の組織にも働きかけます。特に横隔膜や腹部の深層筋は、呼吸や内臓の働きに深く関わっており、これらの筋肉が適切に機能することで、腹部全体の血流が改善され、消化器系や内分泌系の働きもサポートされます。

血流改善のもう一つの重要な側面は、老廃物の排出促進です。筋肉の緊張が続くと、その部位に乳酸などの疲労物質が蓄積し、これが痛みやだるさの原因となります。血流が改善すると、こうした老廃物が効率よく回収され、組織の環境が整います。これは全身の疲労回復にもつながり、めまいを引き起こしやすい体質の改善にも貢献するのです。

また、血流と体温の関係も見逃せません。血流が良好であれば、体温が適切に保たれ、免疫機能も正常に働きます。特に甲状腺機能低下症の方は体温が低くなりがちですが、血流改善によって体温が上がると、代謝も活発になり、甲状腺の負担が軽減されることがあります。

整骨院での施術による血流改善は、一時的なものではなく、継続的な効果が期待できます。定期的に施術を受けることで、筋肉の柔軟性が維持され、骨格のバランスも安定し、結果として血流の良い状態が持続するようになります。この継続的な血流改善が、めまいの根本的な改善と予防につながっていくのです。

加えて、施術を受けることで身体の変化に気づきやすくなります。血流が良くなると手足の冷えが改善したり、肌の色艶が良くなったりと、目に見える変化も現れます。こうした変化を実感することで、自分の身体の状態に意識を向けるようになり、日常生活での姿勢や動作にも自然と気を配るようになります。この意識の変化も、長期的な健康維持において大切な要素となるのです。

3. めまいと甲状腺の不調に対する整骨院の根本改善アプローチ

めまいと甲状腺の不調を抱えている方の多くが、どこに相談すればよいのか迷われます。整骨院では、身体の構造的な問題にアプローチすることで、これらの症状を根本から改善することを目指しています。単に症状を一時的に抑えるのではなく、身体全体のバランスを整えることで、自然治癒力を高める施術を行います。

甲状腺の不調によるめまいは、ホルモンバランスの乱れだけでなく、自律神経の失調や血流の悪化、姿勢の歪みなど、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。整骨院では、これらの要因に対して多角的にアプローチすることで、身体が本来持っている回復力を引き出していきます。

3.1 骨格調整で姿勢を整え自律神経のバランスを改善

姿勢の歪みは、見た目の問題だけではなく、自律神経の働きにも大きな影響を与えます。特に首や背骨の歪みは、脳への血流や神経の伝達を阻害し、めまいを引き起こす原因となります。また、背骨の歪みは自律神経のバランスを乱し、甲状腺の機能にも悪影響を及ぼすことが知られています。

整骨院の骨格調整では、まず全身の骨格バランスを細かくチェックします。骨盤の傾き、背骨のカーブ、首の位置などを確認し、どこに歪みがあるのかを見極めます。多くの場合、めまいを訴える方は頸椎に問題を抱えていることが多く、特に上部頸椎の歪みは平衡感覚に直接影響します。

施術では、無理な力を加えることなく、身体の自然な動きを利用しながら骨格を正しい位置に導いていきます。頸椎の調整では、首の動きを確認しながら、硬くなっている関節を丁寧にほぐし、本来の可動域を取り戻していきます。この調整により、脳幹への圧迫が軽減され、平衡感覚を司る部分への血流が改善されます。

調整部位 期待される効果 めまいへの影響
頸椎上部 脳への血流改善、神経伝達の正常化 平衡感覚の安定、回転性めまいの軽減
胸椎 自律神経の調整、呼吸機能の向上 ふらつき感の改善、不安感の軽減
骨盤 全身バランスの安定、内臓機能の向上 体幹の安定、浮遊感の軽減

骨格が整うと、自律神経が通る背骨周辺の緊張が緩和され、交感神経と副交感神経のバランスが取れやすくなります。自律神経のバランスが整うことで、甲状腺ホルモンの分泌を調整する視床下部や下垂体の働きも安定していきます。これは、甲状腺機能そのものを整える第一歩となります。

また、姿勢が改善されることで、首周辺の筋肉の負担が減り、甲状腺への物理的な圧迫も軽減されます。長年の姿勢の悪さで首が前に出ている状態が続くと、甲状腺周辺の組織が圧迫され、血流が滞りやすくなります。骨格調整により正しい姿勢を取り戻すことは、甲状腺の環境を改善することにもつながるのです。

施術後は、日常生活での姿勢の取り方についてもアドバイスを行います。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による姿勢の崩れを防ぐための座り方、立ち方、歩き方などを具体的にお伝えします。骨格調整の効果を持続させるためには、日常の姿勢習慣を見直すことが不可欠です。

3.2 筋肉の緊張緩和と血流促進でめまいを軽減

めまいを感じている方の多くは、首や肩の筋肉が過度に緊張しています。特に僧帽筋、胸鎖乳突筋、後頭下筋群などの首周辺の筋肉の緊張は、脳への血流を妨げ、めまいを悪化させる大きな要因となります。筋肉の緊張は血管を圧迫し、脳や内耳への酸素供給を減少させてしまうのです。

整骨院では、手技療法により筋肉の深い部分まで丁寧にアプローチします。表面的な筋肉だけでなく、深層筋の硬さを見極めながら、適切な圧で緊張をほぐしていきます。首の深部にある筋肉の緊張が解けると、椎骨動脈や内頸動脈の血流が改善され、脳への酸素供給が増加します。

首の筋肉の中でも、特に重要なのが後頭下筋群です。この筋肉群は頭蓋骨と頸椎の間にあり、頭部の微細な動きをコントロールしています。ここが硬くなると、頭を動かしたときにめまいを感じやすくなります。施術では、この部分を慎重に緩めることで、頭位変換時のめまいを軽減することができます。

肩甲骨周辺の筋肉の緊張も見逃せません。肩甲挙筋や菱形筋などの緊張は、首の動きを制限し、二次的に首の筋肉にも負担をかけます。肩甲骨の動きを改善することで、首への負担が軽減され、結果としてめまいの軽減につながります。

施術対象の筋肉 緊張による影響 緩和後の変化
後頭下筋群 頭位変換時のめまい、頭痛 頭の動きがスムーズに、めまいの軽減
胸鎖乳突筋 頸部の血流障害、平衡感覚の乱れ 首の可動域改善、ふらつき軽減
斜角筋群 神経圧迫、呼吸の浅さ 深い呼吸が可能に、自律神経安定

血流促進のためには、筋肉を緩めるだけでなく、関節の動きを改善することも重要です。特に胸郭の動きが悪いと、呼吸が浅くなり、全身への酸素供給が不足します。肋骨の動きを改善する施術により、深い呼吸ができるようになり、全身の血流が改善されます。

また、頭部への血流を促進するために、頭皮の施術も行います。頭皮が硬くなっていると、頭蓋骨内部の血流も滞りやすくなります。頭皮を優しく動かすことで、頭部全体の血流が改善され、めまいの軽減につながります。

筋肉の緊張緩和により、甲状腺周辺の組織への血流も改善され、甲状腺ホルモンの分泌や代謝がスムーズになります。首の前面の筋肉が緩むことで、甲状腺への圧迫が減り、機能が正常化しやすい環境が整います。

施術では、温熱療法を併用することもあります。温めることで筋肉が緩みやすくなり、血流促進効果も高まります。ただし、甲状腺機能亢進症の場合は炎症が起きていることもあるため、首の前面への直接的な加温は慎重に判断します。

筋肉の緊張を根本から改善するには、継続的なケアが必要です。一度の施術で改善を感じても、日常の姿勢や動作のクセで再び筋肉が硬くなることがあります。定期的な施術と、ご自身でできるセルフケアを組み合わせることで、筋肉の柔軟性を維持し、めまいの再発を防ぐことができます。

3.3 内臓調整で甲状腺機能のサポートを目指す

整骨院では、骨格や筋肉だけでなく、内臓の位置や動きにもアプローチします。内臓調整とは、内臓の位置の歪みや動きの悪さを改善し、本来の機能を取り戻すための施術です。特に甲状腺の不調には、全身の内臓バランスが関係しています。

甲状腺は首の前面にある小さな臓器ですが、その機能は全身の代謝に影響を与えます。甲状腺ホルモンは、細胞のエネルギー産生、体温調節、心拍数の調整など、生命維持に欠かせない役割を担っています。この甲状腺の働きを支えるためには、周辺組織の環境を整えることが重要です。

内臓調整では、まず横隔膜の動きを改善します。横隔膜は呼吸の要となる筋肉で、この動きが悪いと自律神経のバランスが崩れやすくなります。横隔膜の動きを改善することで副交感神経が優位になり、甲状腺を含む内分泌系の調整がスムーズになります。

また、消化器系の状態も甲状腺機能に影響します。特に肝臓は甲状腺ホルモンの代謝に深く関わっており、肝臓の働きが悪いと甲状腺ホルモンが適切に代謝されず、体内での作用が不安定になります。肝臓の位置を整え、周辺の筋膜の緊張を緩めることで、肝機能のサポートを行います。

調整する内臓 甲状腺との関連 調整による効果
横隔膜 自律神経を介した内分泌調整 ホルモンバランスの安定、呼吸の改善
肝臓 甲状腺ホルモンの代謝 ホルモンの適切な変換、解毒機能向上
免疫機能と栄養吸収 自己免疫の調整、必要栄養素の吸収改善

腸内環境も甲状腺機能に大きく関わっています。腸は免疫細胞の約7割が集まる場所であり、自己免疫疾患による甲状腺の不調には腸内環境の改善が欠かせません。腸の蠕動運動を促進し、腸管の緊張を緩める施術により、栄養の吸収や老廃物の排出がスムーズになります。

内臓調整の施術は、お腹や胸部に優しく手を当てて、内臓の動きを感じ取りながら行います。無理な力は一切加えず、内臓が本来持っている動き、リズムを取り戻すように働きかけます。この施術により、内臓への血流が改善され、各臓器の機能が活性化されます。

甲状腺の周辺組織への直接的なアプローチも行います。首の前面には甲状腺だけでなく、気管や食道、血管、神経などが密集しています。これらの組織間の滑走性が悪くなると、甲状腺の動きが制限され、機能低下につながります。組織間の癒着を優しくリリースすることで、甲状腺の可動性が改善され、血流やリンパの流れも良くなります。

リンパの流れの改善も重要です。甲状腺周辺にはリンパ節が多く存在し、老廃物の排出や免疫機能に関わっています。首から鎖骨周辺のリンパの流れを促進することで、甲状腺周辺の環境が整い、炎症の軽減や浮腫の改善が期待できます。

内臓調整では、頭蓋骨の調整も行うことがあります。脳下垂体は甲状腺ホルモンの分泌を調整する司令塔であり、頭蓋骨内部にあります。頭蓋骨の微細な動きを整えることで、脳下垂体の働きが改善され、甲状腺への指令が適切に伝わるようになります。

施術後は、内臓の働きを高めるための生活習慣のアドバイスも行います。水分の取り方、食事のタイミング、消化に良い食べ方など、日常でできる内臓ケアの方法をお伝えします。内臓の機能を維持するには、施術だけでなく日々の生活習慣も大切です。

内臓調整により身体全体のバランスが整うと、めまいの頻度や強度が徐々に軽減していきます。これは、甲状腺機能が安定することに加えて、自律神経のバランスが改善され、血流が良くなることで、身体の回復力そのものが高まるためです。根本的な体質改善を目指す上で、内臓調整は欠かせないアプローチとなります。

ただし、内臓調整はあくまでも身体の自然な機能をサポートするものであり、甲状腺疾患の根治を約束するものではありません。しかし、身体の環境を整えることで、甲状腺が本来持っている機能を発揮しやすくなり、めまいをはじめとする様々な不調の改善につながる可能性があります。

4. めまいと甲状腺の不調を改善するための日常生活のヒント

整骨院での施術と並行して、日常生活の中で取り組める改善方法があります。毎日の生活習慣を見直すことで、めまいや甲状腺の不調を根本から整えることが可能になります。ここでは、すぐに実践できる具体的な方法をご紹介します。

4.1 食生活の見直しで体質改善

めまいと甲状腺の健康を維持するには、日々の食事内容が大きく影響します。甲状腺は体の代謝をコントロールする重要な器官であり、適切な栄養素を摂取することで、その働きを支えることができます

甲状腺ホルモンの生成には、ヨウ素が欠かせない栄養素です。昆布やわかめ、海苔などの海藻類に多く含まれており、日本の食生活では比較的摂取しやすい食材といえます。ただし、過剰摂取は逆効果になることもあるため、バランスを意識することが大切です。

次に重要なのがセレンという微量ミネラルです。セレンは甲状腺ホルモンの代謝に関わる酵素の構成成分となります。魚介類や卵、ナッツ類に含まれているため、これらを日常的に取り入れることで、甲状腺の機能をサポートできます。

栄養素 働き 含まれる食材
ヨウ素 甲状腺ホルモンの原料 昆布、わかめ、海苔、魚介類
セレン 甲状腺ホルモンの代謝をサポート マグロ、カツオ、卵、ナッツ類
亜鉛 ホルモンバランスの調整 牡蠣、豚レバー、納豆、チーズ
鉄分 貧血予防、めまい対策 レバー、ひじき、小松菜、あさり
ビタミンB群 自律神経の安定、エネルギー代謝 豚肉、玄米、大豆製品、バナナ

めまいの症状がある方は、鉄分不足による貧血が隠れている場合もあります。特に女性は月経による出血で鉄分が失われやすいため、レバーやひじき、小松菜などの鉄分を含む食材を意識的に摂ることが求められます。鉄分はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まるため、食後に果物を食べるなどの工夫も効果的です。

亜鉛もまた、ホルモンバランスの調整に関わる大切なミネラルです。甲状腺ホルモンの分泌や働きに影響を与えるため、牡蠣や豚レバー、納豆などから摂取することで、体のバランスを整えることができます。

自律神経を整えるという観点では、ビタミンB群の摂取が重要になります。豚肉や玄米、大豆製品に多く含まれるビタミンB群は、神経の働きをサポートし、ストレスへの抵抗力を高めます。めまいは自律神経の乱れと深く関係しているため、日々の食事でビタミンB群を補うことで、症状の軽減につながります。

反対に、避けたい食習慣もあります。カフェインの過剰摂取は自律神経を刺激し、めまいを悪化させる可能性があります。コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、適量であれば問題ありませんが、一日に何杯も飲む習慣がある方は、量を減らすことを検討してみてください。

砂糖の摂り過ぎも注意が必要です。血糖値の急激な上昇と下降は、めまいやふらつきを引き起こすことがあります。甘いお菓子やジュースを頻繁に摂取している方は、果物や自然な甘みのあるものに置き換えることで、血糖値の安定につながります。

加工食品に多く含まれる添加物や、過剰な塩分も体に負担をかけます。できるだけ新鮮な食材を使った手作りの食事を心がけることで、体本来の機能を取り戻すことができます。

水分補給も忘れてはいけません。体内の水分が不足すると血液がドロドロになり、脳への血流が悪くなることでめまいが起こりやすくなります。一日に1.5リットルから2リットルを目安に、こまめに水分を摂るようにしましょう。

4.2 適切な運動習慣で自律神経を整える

運動は自律神経のバランスを整える上で、非常に効果的な方法です。適度な運動によって交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、めまいの症状が軽減されることが期待できます。

ただし、激しい運動は逆効果になることもあります。めまいがある状態で無理に動くと、症状が悪化したり、転倒の危険があったりするため、自分の体調に合わせた運動を選ぶことが大切です。

最もおすすめなのは、ウォーキングです。一定のリズムで歩くことで、セロトニンという神経伝達物質の分泌が促され、自律神経が安定します。一日20分から30分程度、無理のないペースで歩くだけでも十分な効果があります。朝日を浴びながら歩くと、体内時計も整うため、より効果的です。

ストレッチも日常的に取り入れやすい運動です。特に首や肩周りのストレッチは、血流改善に直接つながり、めまいの緩和に役立ちます。長時間のデスクワークで固まった筋肉をほぐすことで、脳への血流が改善され、めまいが起こりにくくなります。

運動の種類 期待できる効果 実施のポイント
ウォーキング 自律神経の安定、全身の血流改善 一日20から30分、無理のないペースで
ストレッチ 筋肉の緊張緩和、血流促進 首や肩を中心に、朝晩10分ずつ
ラジオ体操 全身の筋肉をバランスよく動かす 朝の習慣として取り入れる
深呼吸を伴う軽い体操 副交感神経の活性化 ゆっくりとした動きで、呼吸を意識する
軽い水中運動 関節への負担が少なく全身運動ができる 週2から3回、30分程度

ラジオ体操は、全身の筋肉をバランスよく動かせる優れた運動です。子供の頃から馴染みがあるため、抵抗なく始められる点も魅力です。朝のルーティンとして取り入れることで、一日の始まりに体を目覚めさせ、自律神経のスイッチを入れることができます。

深呼吸を意識した軽い体操も効果的です。呼吸と動きを連動させることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。ゆっくりとした動きを心がけ、息を吐くときに体の力を抜くようにすると、より効果が高まります。

水中でのウォーキングや軽い水泳も、めまいがある方におすすめの運動です。水の浮力によって関節への負担が軽減されるため、安全に全身運動ができます。ただし、めまいが強いときは無理をせず、体調の良いときに行うようにしてください。

運動を行う時間帯も重要です。朝から午前中にかけての運動は、体内時計をリセットし、一日の自律神経のリズムを整える効果があります。一方、就寝前の激しい運動は交感神経を刺激してしまうため避け、軽いストレッチ程度にとどめるのが良いでしょう。

運動を習慣化するコツは、無理のない範囲で毎日続けることです。最初から高い目標を設定すると挫折しやすいため、「一日5分だけでも体を動かす」といった小さな目標から始めることをおすすめします。体調が悪い日は無理をせず、できる範囲で続けることが大切です。

また、一人で続けるのが難しい場合は、家族や友人と一緒に運動する機会を作ると、継続しやすくなります。整骨院で施術を受けた後に、日常でできる運動について相談することで、自分の体の状態に合った運動方法を知ることもできます。

4.3 質の良い睡眠で回復力を高める

睡眠は、体の修復と自律神経の調整が行われる大切な時間です。質の良い睡眠を取ることで、めまいの症状が軽減され、甲状腺の機能も安定しやすくなります。睡眠不足や睡眠の質の低下は、自律神経の乱れを招き、めまいを悪化させる要因となります。

理想的な睡眠時間は、成人で7時間から8時間とされています。ただし、個人差があるため、自分が朝すっきりと目覚められる睡眠時間を見つけることが重要です。睡眠時間を確保するだけでなく、睡眠の質を高める工夫も必要になります。

まず、就寝時刻と起床時刻を一定にすることが基本です。毎日同じリズムで眠ることで、体内時計が整い、自律神経のバランスが保たれます。休日だからといって昼過ぎまで寝てしまうと、かえって体内リズムが乱れてしまうため、平日と大きく変えないことが望ましいです。

寝室の環境も睡眠の質に大きく影響します。部屋の温度は少し涼しいと感じる程度が最適で、夏場は26度前後、冬場は18度から20度程度が目安となります。湿度は50パーセントから60パーセント程度に保つと、快適に眠ることができます。

照明も重要な要素です。就寝の1時間から2時間前には、部屋の明かりを暗めにすることで、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌が促されます。寝室は遮光カーテンなどで外の光を遮断し、できるだけ暗い環境を作ることが理想的です。

睡眠の質を高める方法 具体的な実践内容
規則正しい睡眠リズム 毎日同じ時刻に就寝・起床する
寝室環境の整備 適切な温度・湿度、暗さを保つ
就寝前のスマートフォン使用を控える 就寝1時間前からは画面を見ない
入浴のタイミング 就寝2時間前にぬるめのお湯でゆっくり入浴
寝る前のリラックス習慣 軽いストレッチや深呼吸を行う
夕食のタイミングと内容 就寝3時間前までに済ませ、消化の良いものを選ぶ

スマートフォンやパソコンから発せられる光は、脳を覚醒させてしまいます。画面から出る光には、体内時計を乱す作用があるため、就寝前の使用は避けることが大切です。どうしても使用する必要がある場合は、画面の明るさを最小限にし、できれば就寝の1時間前には見ないようにしましょう。

入浴も睡眠の質を高める重要な習慣です。就寝の2時間前に、38度から40度程度のぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、体の深部体温が上がり、その後の体温低下とともに自然な眠気が訪れます。熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまうため、ぬるめの温度を意識することがポイントです。

入浴後は体を冷やさないように気をつけながら、軽いストレッチや深呼吸を行うと、より効果的です。深呼吸は副交感神経を優位にし、体をリラックスモードに切り替える働きがあります。鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくりと吐き出す腹式呼吸を5分程度行うだけでも、寝つきが良くなります。

夕食の内容とタイミングも睡眠に影響します。就寝直前に食事を取ると、消化活動によって眠りが浅くなってしまうため、遅くとも就寝の3時間前までには食事を済ませるようにします。また、揚げ物や脂っこいもの、刺激の強いものは消化に時間がかかるため、夕食では控えめにすることが望ましいです。

寝具の選び方も重要です。枕の高さが合っていないと、首や肩に負担がかかり、血流が悪くなることでめまいの原因となることがあります。仰向けに寝たときに、首の角度が自然な状態を保てる高さの枕を選ぶことが大切です。マットレスも、体が沈み込みすぎず、適度な硬さのあるものが理想的です。

寝る前の考え事もできるだけ避けましょう。ストレスや悩みを抱えたまま布団に入ると、脳が活性化してしまい、なかなか眠れなくなります。日中に悩みを紙に書き出すなどして整理しておくと、夜は頭の中をすっきりさせることができます。

どうしても眠れないときは、無理に寝ようとせず、一度布団から出て、薄暗い部屋で静かに過ごすことも一つの方法です。読書や音楽を聴くなど、リラックスできる活動をして、眠気が来たら再び布団に入るようにします。

昼寝をする場合は、時間帯と長さに注意が必要です。午後3時以降の昼寝や、30分以上の長い昼寝は、夜の睡眠に悪影響を与えます。昼寝をするなら、午後2時までに15分から20分程度の短い時間にとどめることで、夜の睡眠を妨げることなく、日中の眠気をリフレッシュできます。

朝起きたら、すぐにカーテンを開けて朝日を浴びることも大切です。朝の光は体内時計をリセットし、その日の自律神経のリズムを整える役割があります。曇りの日でも外の光を浴びることで、体は一日のスタートを認識します。

これらの生活習慣の改善は、すぐに効果が現れるものではありません。しかし、毎日の小さな積み重ねが、体質の根本的な改善につながり、めまいや甲状腺の不調を和らげる土台となります。整骨院での施術と合わせて、日常生活でできることを一つずつ実践していくことで、より確かな改善を実感できるはずです。

5. まとめ

めまいの原因は様々ですが、甲状腺機能の乱れが関係している可能性もあります。整骨院では骨格調整や筋肉の緊張緩和を通じて、自律神経のバランスを整えることでめまいの根本改善を目指します。姿勢の歪みや血流の滞りを改善することで、体全体の調子が整い、めまいの軽減につながる可能性があります。さらに日々の食生活や運動習慣、睡眠の質を見直すことで、より効果的な体質改善が期待できます。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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