松山市の整体なら「はぐくま整骨院・鍼灸院」

階段の上り下りや立ち上がる瞬間、膝を曲げた時に走る痛み。この症状に悩んでいる方は、すぐに整骨院へ駆け込む前に知っておくべきことがあります。この記事では、膝を曲げると痛む原因から自宅でできる応急処置、さらには整骨院での施術が向いているケースまで詳しく解説します。実は膝の痛みには様々な原因があり、それぞれで対処法が異なります。正しい知識を持つことで、無駄な時間を過ごすことなく、適切なアプローチで痛みと向き合えるようになります。日常生活で気をつけるべきポイントや予防法も併せてお伝えしますので、膝の痛みから解放される第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

1. 膝を曲げると痛い症状の原因とは

膝を曲げる動作で痛みを感じるという症状は、多くの方が日常生活の中で経験されています。階段の上り下り、しゃがむ動作、椅子から立ち上がる瞬間など、膝を曲げる場面は日常生活のあらゆる場面に存在します。この痛みの背景には、膝関節を構成する複雑な組織の問題が隠れていることがほとんどです。

膝関節は、大腿骨と脛骨、そして膝蓋骨という3つの骨で構成されており、これらの骨の表面は軟骨で覆われています。さらに、半月板と呼ばれるクッション組織、靭帯、筋肉、腱など、多くの組織が協調して働くことで、膝の曲げ伸ばしや体重の支持といった機能を果たしています。これらの組織のいずれかに問題が生じると、膝を曲げる動作で痛みが現れることになります。

膝を曲げる動作での痛みは、単なる一時的な不快感として軽視されがちですが、放置することで症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。痛みの原因を正しく理解することが、適切な対応への第一歩となります。

1.1 膝痛で曲げると痛い主な原因5つ

膝を曲げる際に痛みを感じる原因は多岐にわたりますが、特に頻度が高く、日常生活での影響が大きいものを5つに分類してご説明します。それぞれの原因には特徴的な症状や発症のメカニズムがあり、理解することで自分の状態を把握する手がかりとなります。

1.1.1 半月板の損傷

半月板は膝関節の内側と外側にそれぞれ存在する、三日月形をしたクッション組織です。この組織は、膝にかかる衝撃を吸収し、関節の安定性を保つという重要な役割を担っています。半月板が損傷すると、膝を曲げる動作で特に痛みを感じやすくなります。

半月板の損傷には、スポーツや事故などで急激に起こる外傷性のものと、加齢や繰り返しの負担によって徐々に進行する変性性のものがあります。外傷性の場合は、膝をひねる動作や、膝に強い衝撃が加わったときに発生します。バスケットボールやサッカー、バレーボールなど、ジャンプや急な方向転換を伴うスポーツで起こりやすい傾向があります。

一方、変性性の半月板損傷は、40代以降に多く見られます。長年の使用により半月板の弾力性が失われ、小さな負荷でも傷つきやすくなっているため、しゃがむ動作や立ち上がる動作といった日常的な動きでも損傷が起こることがあります。

半月板損傷の特徴的な症状として、膝を曲げたときに引っかかり感を覚えることがあります。また、膝の曲げ伸ばしがスムーズにいかない、膝に水が溜まる、特定の角度で痛みが強くなるといった症状も見られます。痛みの場所は、内側半月板の損傷では膝の内側に、外側半月板の損傷では膝の外側に感じることが多くなります。

1.1.2 膝蓋大腿関節症

膝蓋大腿関節症は、膝蓋骨と大腿骨の間の関節に起こる問題です。膝を曲げる動作では、膝蓋骨が大腿骨の溝に沿って動きますが、この動きに異常が生じたり、軟骨がすり減ったりすることで痛みが現れます。

この状態は、特に女性に多く見られる傾向があります。骨盤の構造や筋力のバランス、膝蓋骨の位置関係などが影響していると考えられています。また、長時間のデスクワークや運動不足により、太ももの筋力が低下することも発症の要因となります。

膝蓋大腿関節症の特徴的な症状として、階段の下りで特に痛みが強くなることが挙げられます。また、長時間座った後に立ち上がるときの痛み、膝の前面に感じる鈍い痛み、膝を曲げたときにゴリゴリという音がするといった症状も見られます。映画館や長距離の移動など、長時間膝を曲げた姿勢を保った後に痛みが増すという訴えも少なくありません。

膝蓋骨の動きがスムーズでなくなる原因には、太ももの内側と外側の筋力バランスの崩れ、足部の構造的な問題、股関節の機能低下などがあります。これらの要因が複合的に作用することで、膝蓋骨が本来の軌道から外れ、軟骨に過度な負担がかかることになります。

1.1.3 変形性膝関節症の初期段階

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、骨の変形が起こる状態です。初期段階では、膝を曲げる動作で違和感や軽い痛みを感じることから始まります。この段階での適切な対応が、症状の進行を遅らせるために重要となります。

軟骨のすり減りは、加齢に伴う変化として誰にでも起こりうるものですが、その進行速度には個人差があります。体重、運動習慣、過去の膝の怪我、職業による膝への負担、筋力の状態など、様々な要因が関わっています。

初期段階では、朝起きたときに膝がこわばる、歩き始めに痛みを感じるが動いているうちに楽になる、階段の上り下りで膝に違和感があるといった症状が現れます。この段階で適切に対応することで、症状の進行を遅らせることが期待できます。

変形性膝関節症の発症には、膝だけでなく、足首や股関節の状態も関係しています。足首の柔軟性が失われていると、膝への負担が増えます。また、股関節の筋力が弱いと、歩行時や階段昇降時に膝に過度な負荷がかかることになります。このように、膝の痛みの根本的な原因は、膝以外の部位にあることも珍しくありません

1.1.4 膝周辺の筋肉や腱の炎症

膝の曲げ伸ばしを行う筋肉や、筋肉と骨をつなぐ腱に炎症が起こることも、膝を曲げる際の痛みの原因となります。使い過ぎや不適切な動作の繰り返しにより、これらの組織に微小な損傷が蓄積し、炎症が生じます。

膝蓋腱と呼ばれる、膝のお皿の下にある腱の炎症は、ジャンプ動作を繰り返すスポーツをしている方に多く見られます。しゃがむ動作や階段の上り下りで、膝の前面に痛みを感じることが特徴です。

また、太ももの外側を走る腸脛靭帯という組織の炎症も、膝の痛みの原因となります。この場合、膝の外側に痛みを感じ、特に膝を曲げる動作を繰り返すことで症状が悪化します。ランニングや自転車に乗る方に起こりやすい傾向があります。

太ももの裏側にあるハムストリングスという筋肉群の問題も見逃せません。この筋肉が硬くなったり、弱くなったりすると、膝を曲げる動作で膝の後ろ側や膝の裏に痛みや違和感を覚えることがあります。長時間のデスクワークで座りっぱなしの方、運動不足の方に起こりやすい状態です。

これらの筋肉や腱の問題は、突然激しい運動を始めた、普段とは違う動作を繰り返した、運動前の準備が不十分だった、疲労が蓄積していたといった状況で発生しやすくなります。また、筋力のバランスが崩れていると、特定の筋肉や腱に過度な負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。

1.1.5 靭帯の損傷や緩み

膝関節を安定させている靭帯に問題が生じることも、膝を曲げる際の痛みの原因となります。膝には内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯という4つの主要な靭帯があり、これらが協調して膝の安定性を保っています。

靭帯の損傷は、スポーツや事故などで膝に強い力が加わったときに起こります。膝をひねる、横から強い衝撃を受ける、急激に方向を変えるといった動作で損傷しやすくなります。完全に断裂する場合もあれば、部分的に傷つく場合もあります。

内側側副靭帯の損傷は、膝の内側に痛みを感じ、膝を曲げる動作や内側に力がかかる動作で痛みが増します。外側側副靭帯の損傷では膝の外側に痛みを感じます。前十字靭帯や後十字靭帯の損傷では、膝の不安定感が強く、膝を曲げたり体重をかけたりする動作で痛みや不安を感じることがあります。

靭帯の緩みは、損傷後の不完全な回復や、繰り返しの負担により徐々に進行することがあります。靭帯が緩むと、膝の安定性が低下し、日常的な動作でも膝がぐらつく感覚を覚えたり、膝を曲げる際に違和感や痛みを感じたりすることがあります。

靭帯の問題を抱えていると、膝周辺の筋肉が靭帯の機能を補おうとして過度に働くため、筋肉の疲労や痛みも併発しやすくなります。このように、複数の組織の問題が絡み合って症状が複雑化することも少なくありません。

原因 痛みの特徴 痛みを感じやすい動作 よく起こる年代
半月板の損傷 膝の内側または外側の痛み、引っかかり感 しゃがむ、立ち上がる、膝をひねる スポーツをする若年層、40代以降
膝蓋大腿関節症 膝の前面の鈍い痛み、違和感 階段の下り、長時間座った後の立ち上がり 20代から40代の女性に多い
変形性膝関節症の初期 朝のこわばり、動き始めの痛み 歩き始め、階段の上り下り 50代以降に増加
筋肉や腱の炎症 膝の前面、外側、後ろ側など特定部位の痛み 繰り返しの曲げ伸ばし、運動後 運動習慣のある方、運動不足の方
靭帯の損傷や緩み 膝の不安定感を伴う痛み 方向転換、体重をかける動作 スポーツをする方、過去に膝の怪我をした方

1.2 年齢別に見る膝の痛みの特徴

膝を曲げる際の痛みは、年齢によって原因や症状の現れ方に違いがあります。それぞれの年代で起こりやすい問題を理解することで、自分の状態をより正確に把握し、適切な対応を取ることができます。年齢による身体の変化、生活習慣、活動量などが、膝の痛みの特徴に影響を与えています。

1.2.1 10代から20代の膝の痛み

この年代では、成長に伴う問題やスポーツ活動による負担が膝の痛みの主な原因となります。若い世代の膝の痛みは、組織の回復力が高いため適切に対応すれば早期に状態が落ち着くことも多いのですが、放置すると長期的な問題につながる可能性もあります。

成長期には、骨の成長と筋肉の成長のバランスが一時的に崩れることがあります。骨が急速に伸びる時期に、筋肉や腱の柔軟性が追いつかず、膝周辺の組織に負担がかかりやすくなります。特に、膝の下の骨の成長部分に痛みが現れることがあり、運動後や膝を曲げる動作で痛みを感じます。

スポーツ活動が活発な年代であることから、オーバーユースによる問題も頻繁に見られます。ジャンプ動作を繰り返すバスケットボールやバレーボール、走る距離が長い陸上競技やサッカーなど、膝に反復的な負担がかかる競技では、膝蓋腱や筋肉の付着部に炎症が起こりやすくなります。

また、この年代では身体の使い方の癖がまだ固まっていないため、不適切なフォームでの運動が膝への過度な負担となることもあります。片足でのジャンプ着地時に膝が内側に入る、スクワット動作で膝がつま先より前に出過ぎるといった動作パターンは、膝周辺の組織にストレスを与えます。

近年では、スマートフォンやゲームの普及により、若い世代でも運動不足の問題が指摘されています。運動習慣がないまま急激に身体を動かすと、筋力や柔軟性が不足している状態で膝に負担がかかり、痛みが生じやすくなります。体育の授業や部活動の始めに、準備不足で痛みが出現することもあります。

1.2.2 30代から40代の膝の痛み

この年代は、仕事や家事、育児などで日常的に膝を使う機会が多い一方、運動習慣が減少しやすい時期でもあります。若い頃の身体能力と現在の身体状態にギャップが生じ始める年代であり、そのことが膝の痛みにつながることがあります。

デスクワークが中心の生活を送る方では、長時間の座位により太ももやお尻の筋力が低下し、膝を支える力が弱まります。特に太ももの前面にある大腿四頭筋の筋力低下は、膝蓋大腿関節への負担を増やし、膝を曲げる動作での痛みにつながります。運動不足の状態で週末に急に活動量を増やすことで、筋肉や腱に炎症が起こることもあります。

女性では、妊娠や出産による体重増加、ホルモンバランスの変化が膝に影響を与えることがあります。妊娠中の体重増加は膝への負担を増やし、産後も育児による膝への負担が続きます。抱っこやしゃがむ動作が頻繁に行われるため、膝の痛みを訴える方が少なくありません。

また、この年代では、若い頃のスポーツ活動で生じた膝の怪我の影響が現れ始めることもあります。当時は気にならなかった半月板や靭帯の軽度の損傷が、加齢による組織の変化とともに症状として表面化することがあります。

体重の増加も膝への負担を増やす要因となります。膝関節には歩行時に体重の約3倍、階段の上り下りでは約5倍から7倍の負荷がかかると言われています。体重が増えることで、膝を曲げる動作での負担が大きくなり、軟骨や半月板へのストレスが増します。

仕事の内容によっても膝への影響は異なります。立ち仕事や重い物を持ち運ぶ作業が多い職種では、膝への負担が蓄積しやすくなります。一方、座り仕事中心の方では、急に身体を動かしたときに膝周辺の筋肉が十分に機能せず、痛みが生じることがあります。

1.2.3 50代から60代の膝の痛み

この年代になると、加齢による組織の変化が顕著になり、膝の痛みを経験する方の割合が大きく増加します。軟骨のすり減り、筋力の低下、柔軟性の減少など、複数の要因が重なり合って膝の痛みが現れやすくなります。

軟骨は年齢とともに水分量が減少し、弾力性を失っていきます。これにより、膝にかかる衝撃を十分に吸収できなくなり、骨同士の摩擦が増えることで痛みが生じます。変形性膝関節症が始まる年代であり、初期段階では膝を曲げる動作での違和感や軽い痛みとして現れます。

筋肉量は30代から徐々に減少し始め、50代以降はその速度が加速します。特に太ももの筋肉の減少は膝への影響が大きく、膝を支える力が弱まることで、関節への負担が増加します。階段の上り下りが辛くなる、しゃがむ動作が困難になるといった日常生活での変化を感じ始める方が多くなります。

女性では、閉経に伴うホルモンバランスの変化が関節に影響を与えることがあります。骨密度の低下も進行しやすい時期であり、骨の健康状態が膝の痛みに関係することもあります。また、体重が増えやすい年代でもあり、膝への負担が増す傾向にあります。

長年の生活習慣や仕事での身体の使い方が、この年代で症状として現れることも少なくありません。若い頃から膝に負担をかける姿勢や動作を続けてきた場合、その蓄積が膝の痛みとして表面化します。膝の痛みは単なる加齢現象ではなく、長年の身体の使い方の結果として現れていると考えることができます。

この年代では、膝だけでなく、腰や股関節にも問題を抱えている方が多く、それらが複合的に膝の痛みに影響を与えていることがあります。身体全体のバランスが崩れることで、膝に過度な負担がかかっている可能性があります。

1.2.4 70代以降の膝の痛み

70代以降では、膝の痛みがある方の割合がさらに高くなります。変形性膝関節症が進行している場合も多く、膝を曲げる動作での痛みが日常生活に大きな影響を与えることがあります。移動能力の低下は生活の質に直結するため、適切な対応が重要となります。

この年代では、複数の関節に問題を抱えていることが一般的です。膝だけでなく、股関節、腰、足首などにも痛みや可動域の制限があることが多く、それぞれが相互に影響し合っています。一つの関節の動きが制限されると、他の関節がそれを補おうとして過度な負担を受けることになります。

筋力の低下は継続して進行し、特に下肢の筋力低下は転倒のリスクを高めます。膝の痛みがあることで活動量が減少し、さらに筋力が低下するという悪循環に陥りやすくなります。この悪循環を断ち切ることが、膝の痛みへの対応において重要な課題となります。

バランス能力の低下も特徴的です。加齢により、身体の位置を感知する能力や反応速度が低下するため、不安定な場面で膝に過度な負担がかかることがあります。段差のある場所や不整地を歩くとき、膝を曲げる動作でバランスを取ることが難しくなり、痛みを感じやすくなります。

また、慢性的な痛みを長期間抱えている方も多く、痛みへの恐怖心から動作が制限されることがあります。痛みを避けようとして不自然な動き方をすることで、かえって膝や他の部位への負担が増えることもあります。痛みとの付き合い方を見直すことも、この年代では大切な視点となります。

栄養状態や水分摂取量も関節の健康に影響を与えます。食事の量が減少したり、偏った食事になったりすることで、関節を健康に保つために必要な栄養素が不足する可能性があります。また、水分摂取量が少ないと、軟骨の潤いが保たれにくくなります。

年代 主な原因 特徴的な症状 注意すべき点
10代から20代 成長期の問題、スポーツによる負担 運動後の痛み、膝蓋腱の痛み オーバーユースに注意、準備運動の徹底
30代から40代 運動不足、体重増加、育児や仕事の負担 膝の前面の痛み、階段での違和感 筋力維持、急激な運動を避ける
50代から60代 軟骨のすり減り、筋力低下、長年の身体使用の蓄積 朝のこわばり、動き始めの痛み 体重管理、定期的な運動習慣
70代以降 変形性膝関節症の進行、複数関節の問題、筋力の著しい低下 日常動作での痛み、バランス低下 活動量の維持、転倒予防

年齢による膝の痛みの特徴を理解することは、自分の状態を客観的に把握する助けとなります。ただし、個人差も大きいため、年齢だけで判断するのではなく、自分の生活習慣や活動量、過去の怪我の有無なども含めて総合的に考えることが大切です。

どの年代においても共通して言えることは、膝の痛みを感じ始めた早い段階で適切に対応することの重要性です。痛みが軽いうちに原因を見極め、生活習慣や身体の使い方を見直すことで、症状の進行を遅らせることが期待できます。年齢を重ねても、膝の健康を保つための努力は決して無駄にはなりません。

また、年齢による変化は避けられないものですが、それを受け入れながらも、できることを続けていく姿勢が大切です。完全に痛みをなくすことが難しい場合でも、痛みと上手に付き合いながら、できるだけ活動的な生活を維持することが、身体全体の健康につながります。

2. 膝痛で曲げると痛い時の応急処置

膝を曲げた時に痛みが走ると、日常生活のあらゆる場面で支障が出てきます。階段の上り下り、しゃがむ動作、正座など、膝を曲げる動作は想像以上に多いものです。そんな時、痛みが出た直後にどう対処するかで、その後の回復スピードが大きく変わってきます。

ここでは、膝を曲げると痛みが出る症状に対して、自宅でできる応急処置の方法をお伝えします。ただし、応急処置はあくまでも一時的な対処法です。痛みが続く場合や悪化する場合は、専門家に相談することをお勧めします。

2.1 自宅でできる痛みの軽減方法

膝の痛みが出た時、まず大切なのは適切な初期対応です。痛みが出てから最初の数時間から数日間の対応が、その後の経過を左右すると言っても過言ではありません。自宅でできる応急処置を、状況別に詳しく見ていきましょう。

2.1.1 痛みが出た直後の基本対応

膝を曲げた時に突然痛みが走った場合、まず行うべきは安静です。痛みが出た直後は無理に動かさず、膝に負担をかけない姿勢を取ることが最優先です。椅子に座るか、床に座る場合は膝を伸ばした状態を保ちます。

痛みが出てからの時間経過によって、取るべき対応が変わってきます。急性期と呼ばれる痛みが出てから72時間以内は、炎症を抑えることが重要になります。この時期は患部が熱を持っていることが多く、触ると他の部分より温かく感じることもあります。

2.1.2 冷却処置の正しい方法

痛みが出てから48時間から72時間程度は、冷やすことが基本となります。冷却することで、炎症の広がりを抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。ただし、冷やし方にもコツがあります。

冷却材は、保冷剤や氷嚢、なければビニール袋に氷を入れたものでも構いません。直接肌に当てると凍傷の危険があるため、必ずタオルやハンカチで包んで使用します。薄手のタオル1枚程度が適度な厚さです。

冷やす時間は、一回につき15分から20分程度が目安です。それ以上冷やし続けると、逆に血行が悪くなりすぎて回復が遅れる可能性があります。冷やした後は、1時間から2時間ほど間隔を空けてから、再び冷やすというサイクルを繰り返します。

冷やす場所は、痛みを感じる部分を中心に、その周辺も含めて広めに冷やします。膝の前面が痛む場合でも、膝全体を冷やすイメージで行うとよいでしょう。ただし、冷たさで痛みを感じるほど強く冷やす必要はありません。

2.1.3 温める処置が適している場合

痛みが出てから数日が経過し、急性期を過ぎた段階では、温めることで症状が楽になることがあります。慢性的な膝の痛みの場合も、温めることで血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれて痛みが和らぐことがあります。

温める方法としては、蒸しタオルやお風呂、温めるタイプのシートなどがあります。お風呂の場合は、膝まで浸かれる深さで、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがお勧めです。熱すぎるお湯は体に負担をかけるため、38度から40度程度が適温です。

ただし、温めて痛みが増す場合や、膝が腫れている場合は、まだ炎症が残っている可能性があるため、温めるのを中止してください。痛みの状態をよく観察しながら、冷やすか温めるかを判断することが大切です。

2.1.4 圧迫による安定化

膝に不安定感がある場合や、腫れがある場合は、適度な圧迫が効果的です。圧迫することで、膝関節を安定させ、余計な動きを制限できます。また、腫れの広がりを抑える効果も期待できます。

圧迫には弾性包帯やサポーターを使用します。巻く強さは、きつすぎず緩すぎずが基本です。巻いた後に指が1本入る程度の余裕があるのが目安です。締めすぎると血行が悪くなり、しびれや冷えの原因となるため注意が必要です。

圧迫する範囲は、膝の少し下から膝の少し上までをカバーします。弾性包帯を使う場合は、下から上に向かって螺旋状に巻いていきます。半分ずつ重ねながら巻くと、均一な圧迫ができます。

2.1.5 挙上による腫れの軽減

膝が腫れている場合は、できるだけ心臓より高い位置に膝を保つことで、腫れの軽減が期待できます。横になって、クッションや座布団、折りたたんだ毛布などを膝の下に入れて、膝を高い位置に保ちます。

挙上は特に、夜寝る時や、日中休憩する時に意識的に行うとよいでしょう。テレビを見る時や本を読む時など、座っている時間も、足を台の上に乗せて挙上することができます。

2.1.6 痛みを和らげる姿勢の工夫

痛みがある時の姿勢も重要です。立っている時は、できるだけ両足に均等に体重をかけるようにします。片足だけに体重をかけ続けると、かえって負担が増してしまいます。

座る時は、膝を深く曲げない姿勢を選びます。椅子に座る場合は、やや浅めに腰かけて、膝の角度が90度より大きくなるようにします。足を前に投げ出すような座り方でも構いません。床に座る場合は、正座や胡坐は避け、両足を前に伸ばして座るか、横座りにします。

寝る時の姿勢も、膝に配慮が必要です。仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションを入れて、膝が軽く曲がった状態を保つと楽になることがあります。横向きで寝る場合は、両膝の間にクッションを挟むと、膝への負担が軽減されます。

2.1.7 軽い動きで血流を促す

痛みが少し落ち着いてきたら、完全に動かさないでいるよりも、無理のない範囲で軽く動かす方が回復を助けることがあります。ただし、これは急性期を過ぎてからの話です。

座った状態で、膝を軽く曲げ伸ばしする動きを、痛みが出ない範囲でゆっくりと行います。大きく動かす必要はありません。小さな動きでも、血流が促されることで、回復を助ける効果が期待できます。

足首を回す運動も効果的です。座った状態で、つま先で円を描くように足首を回します。これにより、ふくらはぎの筋肉が動き、血液の循環が促進されます。膝そのものを動かさなくても、周辺の筋肉を動かすことで、間接的に膝の状態をサポートできます。

時期 対応方法 目的 注意点
痛みが出た直後から72時間 冷却、安静、圧迫、挙上 炎症を抑え、腫れを最小限にする 冷やしすぎに注意、無理に動かさない
3日目以降 状況に応じて温める、軽い動き 血行促進、筋肉の緊張緩和 痛みが増す場合は中止する
慢性期 温める、適度な運動、姿勢の工夫 機能回復、再発予防 痛みの範囲内で行う

2.2 やってはいけないNG行動

膝を曲げると痛い時、良かれと思って行ったことが、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。ここでは、避けるべき行動について詳しく説明します。知らず知らずのうちに行ってしまいがちな行動も多いため、しっかり確認しておきましょう。

2.2.1 痛みを我慢して無理に動かす

膝に痛みがあるのに、日常生活を優先して無理に動き続けることは、最も避けるべき行動の一つです。痛みは体からの警告信号であり、それを無視して動き続けると、症状が悪化するだけでなく、回復までの期間も長引いてしまいます

特に階段の上り下りや、重い荷物を持つ動作、しゃがむ動作などは、膝に大きな負担をかけます。痛みがある間は、これらの動作をできるだけ避けるか、代替手段を考える必要があります。エレベーターやエスカレーターを使う、荷物を小分けにして運ぶ、しゃがむ代わりに膝をついて行うなど、工夫できることは多くあります。

運動習慣がある方も、膝に痛みがある時は休むことが大切です。ランニングやスクワット、ジャンプを伴う運動などは、膝への負担が特に大きいため、痛みが完全に引くまで控えた方がよいでしょう。運動を休むことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、無理をして悪化させると、結果的にもっと長い期間運動ができなくなってしまいます。

2.2.2 急性期に温める

痛みが出た直後から数日間の急性期に、温めてしまうことも避けるべき行動です。この時期は炎症が起きているため、温めると炎症が広がり、腫れや痛みが増してしまう可能性があります。

特に注意が必要なのは、お風呂での長時間の入浴です。痛みがある時でも、いつも通りお風呂に入ってしまう方は多いでしょう。しかし、急性期は湯船に浸かることで膝が温まりすぎてしまいます。痛みが出てから数日間は、シャワーで済ませるか、短時間の入浴にとどめることをお勧めします。

温湿布やカイロなども、急性期は使用を控えた方がよいでしょう。温かいと気持ちがいいため、つい使いたくなりますが、炎症がある時期は逆効果になります。温めるのは、急性期を過ぎてからにしましょう。

2.2.3 マッサージで強く揉む

痛みがあると、つい自分で揉んでしまいがちですが、強く揉むことは避けるべきです。特に膝関節の周辺を強く押したり揉んだりすると、炎症が悪化したり、組織を傷めたりする危険があります

痛みがある部分は、すでに何らかのダメージを受けている状態です。そこに外部から強い力を加えると、さらなる損傷を引き起こす可能性があります。特に素人判断での強いマッサージは、効果がないばかりか有害になることもあります。

どうしても触りたい場合は、軽く手を当てる程度にとどめます。温めるのと同じように、急性期を過ぎてから、痛みが出ない程度に優しく撫でる程度であれば、血行促進の効果が期待できることもあります。

2.2.4 冷やしすぎ、冷やし続ける

冷やすことは急性期に有効な対処法ですが、やりすぎは禁物です。長時間冷やし続けると、血行が極端に悪くなり、かえって回復を遅らせてしまいます。また、凍傷のリスクもあります。

先ほども述べましたが、冷やす時間は一回につき15分から20分程度が基本です。それ以上冷やし続けないようにしましょう。また、氷や保冷剤を直接肌に当てることも避けるべきです。必ずタオルなどで包んで使用します。

就寝時に冷却材をつけたまま寝てしまうことも危険です。長時間冷やし続けることになり、凍傷のリスクが高まります。寝る前に冷やしたら、眠る時には外すようにしましょう。

2.2.5 サポーターの締めすぎ

サポーターや弾性包帯で締めすぎることも、避けるべき行動です。適度な圧迫は効果的ですが、きつすぎると血行が悪くなり、しびれや冷え、さらには筋肉の衰えにつながることもあります。

サポーターをつけた時に、足先が冷たくなる、しびれを感じる、肌の色が変わる、といった症状が出たら、締めすぎのサインです。すぐに緩めるか外して、適切な強さに調整しましょう。

また、サポーターをつけっぱなしにすることも避けましょう。一日中つけていると、筋肉がサポーターに頼りきりになり、自分の筋肉で膝を支える力が弱くなってしまいます。必要な時につけ、必要のない時は外すという使い方が理想的です。

2.2.6 ストレッチで無理に伸ばす

ストレッチは筋肉の柔軟性を高めるのに有効ですが、痛みがある時に無理に行うと逆効果になります。特に、痛みを感じるまで伸ばすようなストレッチは、組織を傷める原因となります。

膝周辺の筋肉をストレッチする時は、痛みが出る手前で止めることが鉄則です。気持ちいいと感じる程度の伸びで十分です。無理に伸ばそうとして、反動をつけたり、体重をかけたりすることも避けましょう。

急性期はストレッチ自体を控えた方がよいでしょう。痛みが落ち着いてから、ゆっくりと優しいストレッチから始めます。膝そのものを動かすストレッチよりも、太ももの前や後ろ、ふくらはぎなど、膝の周辺の筋肉をほぐすストレッチから始めると安全です。

2.2.7 痛み止めに頼りすぎる

痛み止めは一時的に痛みを和らげるのには有効ですが、それに頼って無理に動き続けることは避けるべきです。痛み止めで痛みを感じなくなっても、膝の状態が良くなったわけではありません。痛みを感じないまま動き続けると、知らない間に症状を悪化させてしまうことがあります。

痛み止めを使う場合は、その間も安静を心がけることが大切です。どうしても外出しなければならない時や、重要な用事がある時の補助的な使用にとどめましょう。日常的に痛み止めを使い続けることは、お勧めできません。

2.2.8 自己判断での激しい運動

膝の痛みを感じているのに、鍛えれば良くなるだろうと自己判断で激しい運動を始めることも危険です。筋力をつけることは確かに大切ですが、痛みがある状態で無理に運動すると、症状が悪化する可能性が高くなります。

特にスクワットやランニング、階段の上り下りなど、膝に負担がかかる運動は、痛みが完全に引いてから、段階的に始める必要があります。いきなり以前と同じ強度で行うのではなく、まずは軽い負荷から始めて、様子を見ながら徐々に強度を上げていくことが大切です。

2.2.9 痛みを放置する

痛みがあるのに、そのうち良くなるだろうと放置することも避けるべき行動です。軽い痛みであっても、適切な対処をせずに放置すると、慢性化したり、他の部分に負担がかかって新たな問題が生じたりすることがあります。

痛みが数日続く場合、徐々に悪化している場合、日常生活に支障が出ている場合などは、自己判断で様子を見続けるのではなく、専門家に相談することをお勧めします。早めの対応が、早期回復につながります。

NG行動 なぜ避けるべきか 正しい対応
痛みを我慢して動く 症状悪化、回復遅延 安静を保ち、負担のかかる動作を避ける
急性期に温める 炎症の拡大、腫れの増大 急性期は冷やす、数日後から温める
強く揉む 組織損傷、炎症悪化 軽く触れる程度にする
長時間冷やす 血行不良、凍傷のリスク 15~20分ずつ、間隔を空けて冷やす
サポーターを締めすぎる 血行障害、筋力低下 適度な締め付け、必要時のみ使用
無理なストレッチ 組織損傷、痛みの増大 痛みが出ない範囲で優しく行う
痛み止めに頼る 症状を隠して悪化させる 一時的な使用にとどめ、安静を保つ

2.3 サポーターやテーピングの効果的な使い方

膝を曲げると痛い時、サポーターやテーピングは心強い味方となります。ただし、正しく使わなければ効果が得られないばかりか、かえって症状を悪化させることもあります。ここでは、サポーターとテーピングの効果的な使い方について、詳しく説明します。

2.3.1 サポーターの選び方

サポーターには様々な種類があり、症状や目的に合わせて選ぶことが重要です。膝用のサポーターは、大きく分けて数種類のタイプがあります。

まず、簡易的なタイプは、筒状になっていて膝に被せるだけのものです。伸縮性のある素材でできており、適度な圧迫と保温効果があります。軽度の痛みや不安定感がある場合、予防目的で使用する場合に適しています。着脱が簡単で、日常生活での使用に向いています。

次に、巻きつけるタイプは、面ファスナーなどで固定するもので、締め具合を自分で調整できるのが特徴です。腫れの程度や使用場面に応じて、圧迫の強さを変えられるため、使い勝手がよいタイプです。膝の上下を別々に締められるものもあり、より細かな調整が可能です。

金属やプラスチックの支柱が入ったタイプは、より強力に膝を固定できます。不安定感が強い場合や、膝がグラグラする感じがある場合に適しています。ただし、日常生活での使用には向かないこともあり、使う場面を選ぶ必要があります。

膝のお皿の部分に穴が開いているタイプは、お皿周辺の痛みがある場合に効果的です。穴の部分でお皿を安定させ、余計な動きを抑える効果があります。階段の上り下りで痛みが出やすい方に向いているタイプです。

サポーターを選ぶ際は、自分の膝のサイズに合ったものを選ぶことが最も重要です。大きすぎるとずれてしまい効果が得られません。小さすぎると締め付けが強くなりすぎて、血行が悪くなります。膝周りや太もも周りのサイズを測って、表示サイズと照らし合わせて選びましょう。

2.3.2 サポーターの装着方法

サポーターの効果を最大限に引き出すには、正しく装着することが欠かせません。まず、サポーターを装着する前に、膝周辺の皮膚が清潔で乾いた状態であることを確認します。汗をかいている場合は、拭いてから装着しましょう。

筒状のサポーターの場合は、足首側から通して、膝まで引き上げます。膝のお皿が、サポーターの適切な位置に来るように調整します。多くのサポーターは、膝のお皿の位置を示すマークや穴があるので、それを目安にします。

巻きつけるタイプの場合は、まず膝を軽く曲げた状態で巻き始めます。膝の下側から巻き始め、螺旋を描くように上に向かって巻いていきます。半分ずつ重ねながら巻くと、均一な圧迫が得られます。最後に面ファスナーで固定する際は、きつすぎず緩すぎない程度に調整します。

装着後は、必ず動きやすさと締め付け具合を確認します。膝を曲げ伸ばししてみて、過度な制限がないか、サポーターがずれないかをチェックします。立ったり座ったり、歩いたりして、実際の動作で確認することも大切です。

締め付けの目安は、指が1本入る程度の余裕があることです。きつすぎると感じたら、すぐに緩めましょう。足先が冷たくなる、しびれを感じる、肌の色が変わるといった症状が出た場合は、締めすぎのサインですので、すぐに外して調整します。

2.3.3 サポーターを使うタイミング

サポーターは一日中つけっぱなしにするのではなく、必要な時につけることが基本です。膝に負担がかかる動作をする時、外出する時、運動をする時など、膝を使う場面で装着します。

逆に、座って安静にしている時、横になって休んでいる時など、膝に負担がかからない時は外した方がよいでしょう。常時装着していると、筋肉がサポーターに頼ってしまい、自分の力で膝を支える能力が低下してしまう可能性があります

就寝時は基本的に外します。寝ている間は膝に負担がかからないため、サポーターは不要です。むしろ、寝返りを打つ時にサポーターが邪魔になったり、長時間の圧迫で血行が悪くなったりする可能性があります。

長時間つける必要がある場合でも、数時間おきに一度外して、皮膚の状態を確認し、膝を休ませることをお勧めします。赤みやかぶれ、圧迫痕が残っていないかを確認し、問題があれば使用を中断します。

2.3.4 テーピングの基本的な考え方

テーピングは、サポーターよりも細かな調整ができ、症状に合わせた貼り方ができるのが特徴です。ただし、貼り方にはある程度の知識と技術が必要で、間違った貼り方をすると効果が得られません。

テーピングの目的は、主に以下の点にあります。膝の動きを適度に制限して安定させる、痛みのある部分を保護する、筋肉の動きをサポートする、腫れの広がりを抑えるなどです。

テーピングテープには、伸縮性のあるものとないものがあります。伸縮性のないテープは、しっかりと固定したい時に使用します。動きを制限する効果が高い反面、貼り方を間違えると動きにくくなりすぎることがあります。

伸縮性のあるテープは、筋肉の動きをサポートしながら適度な固定ができます。日常生活での使用に適しており、違和感が少ないのが特徴です。近年人気のあるカラフルなテープは、多くがこのタイプです。

2.3.5 テーピングの基本的な貼り方

テーピングを貼る前の準備も重要です。皮膚は清潔で乾いた状態にします。汗や汚れ、油分があると、テープが剥がれやすくなります。毛が多い場合は、事前に剃っておくと、テープがしっかり貼れますし、剥がす時の痛みも軽減されます。

テープを貼る時は、膝を軽く曲げた状態で行います。完全に伸ばした状態で貼ると、膝を曲げた時にテープが引っ張られすぎて、痛みが出たり剥がれたりすることがあります。逆に深く曲げすぎた状態で貼ると、伸ばした時に効果が得られません。

最も基本的な貼り方は、膝のお皿を中心にして、X字型に貼る方法です。まず、膝のお皿の下外側から斜め上に向かってテープを貼り、お皿の上を通って内側へ向かいます。次に、反対側も同様に貼り、お皿の上でX字になるようにします。これにより、お皿周辺が安定し、膝全体が支えられます。

痛みのある部分をピンポイントで保護したい場合は、その部分を中心にして、縦と横にテープを貼ります。縦のテープで上下を支え、横のテープで左右を支えるイメージです。テープが交差する部分が、最も保護される場所になります。

筋肉をサポートする目的の場合は、筋肉の走行に沿ってテープを貼ります。太ももの前面の筋肉をサポートしたい場合は、太ももの上部から膝に向かって縦にテープを貼ります。伸縮性のあるテープを使い、軽く引っ張りながら貼ると、筋肉の動きをサポートする効果が高まります。

2.3.6 テーピング時の注意点

テーピングは便利ですが、注意すべき点もあります。まず、テープを強く引っ張りすぎて貼らないことです。伸縮性のあるテープを使う場合でも、引っ張る力は軽めにします。強く引っ張りすぎると、皮膚に負担がかかり、かぶれや水ぶくれの原因になります。

テープの端は、必ず丸く切るか、角を落としておきます。角があると、そこから剥がれやすくなります。また、テープの端は引っ張らずに貼ることも大切です。テープの両端は固定用なので、引っ張らずに貼ると剥がれにくくなります。

テープを貼った後は、手のひらで軽く押さえて、テープと皮膚を密着させます。摩擦で温めることで、粘着力が高まります。ただし、強く擦りすぎると皮膚を傷めるので、優しく押さえる程度にします。

テーピングの持続時間は、通常数時間から一日程度です。長時間貼りっぱなしにすると、皮膚に負担がかかります。一日の終わりには剥がして、皮膚を休ませることが大切です。お風呂に入る時も、基本的には剥がします。防水タイプのテープもありますが、長時間濡れた状態が続くと、皮膚のトラブルにつながることがあります。

テープを剥がす時は、ゆっくりと皮膚を押さえながら剥がします。一気に引っ張って剥がすと、皮膚を傷めてしまいます。剥がす方向は、毛の流れに沿って剥がすと、痛みが少なくなります。粘着力が強くて剥がしにくい場合は、少量の水やオイルをテープの端につけると、剥がしやすくなります。

2.3.7 サポーターとテーピングの使い分け

サポーターとテーピング、どちらを使うべきか迷うこともあるでしょう。それぞれに長所と短所があり、状況に応じて使い分けることが大切です。

サポーターの長所は、着脱が簡単で、繰り返し使えることです。洗濯もできるため、清潔に保つことができます。また、特別な技術がなくても使えるため、初めての方でも扱いやすいでしょう。短所としては、ずれやすいこと、細かな調整がしにくいこと、蒸れやすいことなどが挙げられます。

テーピングの長所は、症状に合わせて細かく貼り方を調整できること、ずれにくいこと、薄くて動きやすいことです。短所としては、貼り方にコツが必要なこと、使い捨てなのでコストがかかること、肌が弱い方にはかぶれのリスクがあることなどがあります。

日常生活での使用や、長時間の着用が必要な場合は、サポーターが便利です。運動をする時や、より細かなサポートが必要な時は、テーピングが適している場合もあります。両方を併用することも可能ですが、過度な固定にならないよう注意が必要です。

2.3.8 サポーターとテーピングの限界を知る

サポーターやテーピングは、膝のサポートに有効ですが、万能ではありません。これらはあくまでも補助的な手段であり、根本的な状態の見直しにはなりません。

痛みがあるのにサポーターやテーピングで固定して、無理に動き続けることは避けるべきです。これらの道具で痛みが軽減されたとしても、それは痛みを感じにくくしているだけで、膝の状態が良くなったわけではありません。

また、長期間の使用は、筋力低下につながる可能性があります。自分の筋肉で膝を支える力が弱くなると、サポーターなしでは膝が不安定になってしまいます。サポーターやテーピングを使いながらも、並行して膝周辺の筋力を維持・向上させる取り組みが必要です。

症状が改善してきたら、徐々にサポーターやテーピングへの依存度を下げていくことが理想的です。最初は一日中使っていたものを、負担のかかる動作の時だけにする、週に数日は使わない日を作るなど、段階的に減らしていきます。

項目 サポーター テーピング
着脱 簡単、繰り返し使える 貼るのにコツが必要、使い捨て
固定力 中程度、ずれることがある 高い、ずれにくい
調整 大まかな調整が可能 細かな調整が可能
蒸れ 蒸れやすい 比較的蒸れにくい
適した場面 日常生活、長時間の着用 運動時、ピンポイントの保護
コスト 初期費用のみ 継続的にかかる
技術 不要 ある程度必要

2.3.9 サポーターやテーピングと併用すべきこと

サポーターやテーピングを使用する際は、それだけに頼るのではなく、他の対策も併せて行うことが大切です。まず、安静を保つことが基本です。サポーターをしているからといって、無理に動き続けることは避けましょう。

適切な冷却や温めも、引き続き行います。サポーターの上から冷却することもできますが、直接皮膚に当てた方が効果的です。冷やす時や温める時は、サポーターを一時的に外すとよいでしょう。

膝周辺の筋力を維持するための軽い運動も大切です。サポーターに頼りすぎると筋力が低下するため、痛みが出ない範囲で、膝周辺の筋肉を使う動きを取り入れます。座った状態で膝を軽く曲げ伸ばしする、太ももの前の筋肉に力を入れて緩めるなど、簡単な動きから始めましょう。

姿勢や動作の見直しも重要です。サポーターで膝を守りながら、膝に負担をかけない動き方や姿勢を身につけることで、サポーターなしでも快適に過ごせるようになります。

定期的に症状の変化を確認することも忘れずに行いましょう。サポーターやテーピングを使い始めてから、痛みが軽減しているか、動きやすくなっているかなどをチェックします。改善が見られない場合や、かえって悪化している場合は、使い方を見直すか、専門家に相談することをお勧めします。

膝を曲げると痛い症状に対して、サポーターやテーピングは有効な対処法の一つですが、適切な使い方と、他の対策との組み合わせが重要です。正しく使用することで、日常生活の質を保ちながら、回復を目指すことができます。

3. 膝痛の再発を防ぐ日常生活のポイント

膝を曲げると痛いという症状が一度おさまったとしても、日常生活の中に膝へ負担をかける習慣が残っていれば、また同じ痛みを繰り返してしまいます。膝は体重を支え、歩く・立つ・座るといった基本動作のすべてに関わる関節です。この関節を長く健康に保つためには、痛みが出る前から予防を意識した生活を送ることが欠かせません。

膝痛の再発を防ぐには、単に痛みを感じた時だけケアするのではなく、毎日の暮らしの中で膝を守る習慣を身につけることが大切です。何気なく行っている動作の中にも、実は膝へ大きな負担をかけているものがたくさんあります。そうした負担を減らし、膝を支える筋肉を強化し、さらに体の内側からも膝の健康を支える取り組みを続けることで、痛みの再発リスクは大きく下がります。

ここでは、膝痛を繰り返さないために意識すべき日常生活のポイントを、具体的な場面ごとに詳しくお伝えしていきます。

3.1 膝に負担をかけない生活習慣

日常の何気ない動作や姿勢が、実は膝へ大きな負担を与えていることは意外と知られていません。膝痛の再発を防ぐためには、まず膝に負担をかけている生活習慣を見直し、膝にやさしい動作を身につけることが最優先です。

3.1.1 立ち上がる・座る動作の見直し方

椅子やソファから立ち上がる時、また座る時に膝へかかる負担は想像以上に大きなものです。特に勢いよく立ち上がったり、ドスンと座り込んだりする動作は、膝の軟骨や靭帯へ強い衝撃を与えてしまいます。

立ち上がる際は、まず体を前に倒して重心を前に移し、両手で膝や椅子の肘掛けを支えながらゆっくりと立ち上がるのが基本です。この時、膝が内側に入らないよう、つま先と膝の向きを揃えることを意識してください。急に立ち上がろうとすると、膝の関節だけで体重を支えようとするため、関節への負担が集中してしまいます。

座る時も同様に、膝だけで体重を受け止めるのではなく、お尻の筋肉を使いながらゆっくりと腰を下ろします。座面に近づいたら、最後の数センチは特にゆっくりと座ることで、膝への衝撃を和らげることができます。

また、座る高さも重要です。低すぎる椅子やソファは、立ち上がる時に膝を深く曲げる必要があり、それだけ膝への負担が増します。椅子に座った時に膝が90度程度に曲がる高さが理想的です。自宅で使う椅子の高さを見直したり、座布団やクッションで高さを調整したりすることで、日々の負担を減らせます。

3.1.2 階段の昇り降りで膝を守る方法

階段は膝へ大きな負担がかかる動作の代表格です。特に降りる時は、体重の3倍から4倍もの力が膝にかかると言われています。階段を使う機会が多い方は、昇り降りの方法を見直すだけで膝への負担を大きく減らせます。

階段を上る時は、痛みの少ない方の脚から一段ずつ上り、お尻の筋肉を使って体を持ち上げる意識を持ちましょう。手すりがある場合は必ず使い、腕の力も利用して体を引き上げます。一段飛ばしは膝への負担が倍増するため避けてください。

降りる時はさらに注意が必要です。痛みのある方の脚から先に降ろし、手すりでしっかりと体を支えながら、膝だけでなく足首やお尻の筋肉も使って体重をコントロールします。急いで降りると膝への衝撃が強くなるため、時間がかかっても一段ずつゆっくりと降りることが大切です。

エレベーターやエスカレーターが利用できる場合は、無理をせずそちらを選ぶことも膝を守る選択です。階段を使うことが膝への負担になってしまっては、かえって症状を悪化させてしまいます。

3.1.3 正しい歩き方と歩く環境の整え方

毎日の歩行は、膝の健康を保つためにも欠かせない運動ですが、歩き方が悪いと逆に膝を痛める原因になります。正しい歩き方を身につけることで、膝への負担を減らしながら周辺の筋肉を強化できます。

歩く時は、背筋を伸ばし、目線は前方に向けます。着地する際は、かかとから地面に接地し、足裏全体で体重を受け止めてから、つま先で地面を蹴り出すという流れを意識してください。膝を伸ばしきって歩くのではなく、軽く曲げた状態を保ちながら歩くことで、膝への衝撃を和らげることができます。

歩幅は無理に広げず、自然な範囲で保ちます。大股で歩くと膝への負担が増すため、小股でリズミカルに歩く方が膝には優しい歩き方です。また、がに股や内股といった癖のある歩き方は、膝の特定の部分に負担を集中させるため、つま先と膝の向きを揃えることを意識しましょう。

歩く環境も重要です。硬いコンクリートやアスファルトばかりを歩いていると、地面からの衝撃が直接膝に伝わってしまいます。可能であれば、土の道や芝生、ゴム舗装されたウォーキングコースなど、クッション性のある地面を選んで歩くことをおすすめします。

靴選びも膝への負担に大きく影響します。クッション性の高い靴底で、かかとがしっかりと固定される靴を選びましょう。かかとが高い靴や、底が薄くて硬い靴は避けてください。靴のすり減り方が左右で大きく違う場合は、歩き方に癖がある可能性が高いため、早めに靴を交換し、歩き方も見直す必要があります。

3.1.4 床での動作と座り方の工夫

床に直接座る生活や、床での作業が多い方は、特に膝への負担が大きくなります。正座やあぐら、体育座りといった床での座り方は、どれも膝を深く曲げた状態を長時間保つため、膝の関節に負担をかけてしまいます。

正座は特に膝を深く曲げるため、膝に痛みがある方は避けた方がよい座り方です。どうしても床に座る必要がある場合は、座椅子を使ったり、足を横に流す座り方に変えたりして、膝を深く曲げる時間を減らす工夫をしましょう。ただし、横座りも左右どちらかに偏ると、体のバランスが崩れて膝に負担がかかるため、時々座り方を変えることが大切です。

床での作業、例えば掃除機をかける時や物を拾う時なども、しゃがむ動作で膝に大きな負担がかかります。しゃがむ際は、片膝をついた状態にするか、両足を前後に開いて腰を落とすランジの姿勢を取ると、膝への負担を分散できます。また、膝をつく必要がある作業では、膝当てを使うことで関節を守れます。

床から物を拾う時は、膝だけを曲げて腰を曲げたままの姿勢ではなく、しっかりとしゃがみ込んでから拾うようにします。この時も片手でどこかを支えながら行うと、膝への負担が軽減されます。

3.1.5 体重管理と膝への負担の関係

体重は膝への負担に直結する要因です。立っている時、膝には体重の約3倍の力がかかり、階段を降りる時にはさらにその負荷が増します。つまり、体重が少し増えるだけでも、膝にかかる負担は何倍にもなってしまうのです。

体重を適正範囲に保つことは、膝痛の再発を防ぐ上で非常に重要です。体重が1キロ減るだけでも、歩く時に膝にかかる負担は3キロ分軽減されます。すでに膝に痛みを抱えている方にとって、体重管理は最も効果的な予防策の一つと言えます。

ただし、急激な減量は体に負担をかけるため避けるべきです。月に1キロから2キロ程度のペースで、無理のない範囲で体重を減らしていくことが理想的です。食事内容を見直し、適度な運動を取り入れながら、長期的な視点で取り組みましょう。

膝に痛みがあると運動が難しいと感じる方も多いですが、水中ウォーキングや椅子に座ったままできる運動など、膝への負担が少ない運動方法もあります。体重を減らすためには消費カロリーを増やすことも大切ですが、まずは食事で摂取カロリーをコントロールすることから始めると、膝に負担をかけずに体重管理ができます。

3.1.6 冷えと膝痛の関係への対処

膝の冷えは血行を悪化させ、関節の動きを硬くしてしまいます。特に冬場や冷房の効いた室内では、膝が冷えやすくなり、それが痛みの引き金になることがあります。

膝を冷やさないためには、季節に関わらず膝周りの保温を意識することが大切です。夏場でも冷房が強い場所では、膝掛けやレッグウォーマーを活用して膝を守りましょう。ただし、締め付けが強いものは血行を妨げるため、ゆったりとしたものを選びます。

入浴も膝を温める効果的な方法です。シャワーだけで済ませず、湯船にゆっくり浸かることで、膝周りの血行が良くなり、筋肉の緊張もほぐれます。湯温は38度から40度程度のぬるめのお湯に、15分から20分程度浸かるのが理想的です。熱すぎるお湯は体への負担が大きいため避けてください。

ただし、膝が腫れている時や熱を持っている時は、温めると炎症が悪化する可能性があります。そのような場合は冷やすことが優先されるため、自分の膝の状態をよく観察して対応を変える必要があります。

3.1.7 長時間同じ姿勢を避ける工夫

デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢を続けることも膝への負担になります。同じ姿勢を続けると、膝周りの筋肉が硬くなり、血行も悪化してしまいます。その状態から急に立ち上がったり歩いたりすると、膝に痛みが出やすくなります。

座り仕事の場合は、30分から1時間に一度は立ち上がり、軽く歩いたり膝を曲げ伸ばししたりする時間を作ることが重要です。完全に立ち上がることが難しい場合でも、座ったまま足首を回したり、膝を伸ばしたりするだけでも効果があります。

長距離の運転をする際は、適度に休憩を取り、車から降りて歩くようにしましょう。サービスエリアなどで少し歩くだけでも、膝周りの血行が良くなり、降車後の膝の痛みを予防できます。

寝る姿勢も膝に影響します。横向きで寝る場合、膝と膝の間にクッションを挟むと、膝への負担が軽減されます。仰向けで寝る場合は、膝の下に低めのクッションを入れると、膝が自然な角度で保たれて楽になります。うつ伏せは膝だけでなく腰にも負担がかかるため、できれば避けた方がよい姿勢です。

生活場面 膝に負担をかける動作 膝にやさしい動作
立ち上がる時 勢いよく立つ、膝だけで立つ 体を前に倒し、手で支えながらゆっくり立つ
階段を降りる時 急いで降りる、手すりを使わない 一段ずつゆっくり、手すりを使って降りる
床に座る時 正座、長時間のあぐら 座椅子を使う、足を横に流す
物を拾う時 膝だけ曲げて腰を曲げたまま しっかりしゃがむ、片膝をつく
長時間座る時 同じ姿勢を続ける 30分に一度は立ち上がる、膝を動かす

3.2 自宅でできる膝痛予防ストレッチ

膝の痛みを繰り返さないためには、膝を支える筋肉を柔軟に保ち、関節の動きをスムーズにすることが欠かせません。ストレッチは自宅で簡単にでき、継続することで膝周りの環境を整えることができる最も手軽な予防法です。

ただし、痛みが強い時や腫れている時は無理にストレッチをせず、状態が落ち着いてから始めることが大切です。また、ストレッチは反動をつけずにゆっくりと行い、痛みを感じない範囲で行うことが基本です。

3.2.1 太ももの前側を伸ばすストレッチ

太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋は、膝を伸ばす時に働く重要な筋肉です。この筋肉が硬くなると膝への負担が増すため、しっかりとほぐしておく必要があります。

立った状態で行う方法は、壁や椅子に片手をついてバランスを取り、もう一方の手で足首を持って、かかとをお尻に近づけるように膝を曲げます。この姿勢を20秒から30秒キープし、太ももの前側が伸びているのを感じながら、ゆっくりと呼吸を続けます。膝を後ろに引きすぎると腰に負担がかかるため、膝は体の真下に保つよう意識してください。

立ってバランスを取るのが難しい場合は、横向きに寝た状態で行うこともできます。下側の腕で頭を支え、上側の手で足首を持って膝を曲げます。この方法なら、バランスを気にせず安全にストレッチができます。

左右それぞれ2回から3回ずつ行い、毎日続けることで太もも前側の柔軟性が保たれます。朝起きた時や入浴後など、筋肉が温まっている時に行うとより効果的です。

3.2.2 太ももの裏側を伸ばすストレッチ

太ももの裏側の筋肉であるハムストリングスは、膝を曲げる時に働く筋肉です。この筋肉が硬くなると、歩く時や階段を降りる時に膝へ余計な負担がかかってしまいます。

椅子に座った状態で行う方法は、片足を前に伸ばし、かかとを床につけたままつま先を上に向けます。背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上体を前に倒していきます。太ももの裏側が伸びているのを感じる位置で止め、20秒から30秒キープします。背中を丸めてしまうと効果が薄れるため、背筋は真っすぐに保つことを意識してください。

床に座って行う場合は、両足を前に伸ばして座り、片足の膝を曲げて足裏をもう一方の太ももの内側につけます。伸ばしている方の足に向かって、背筋を伸ばしたままゆっくりと上体を倒していきます。つま先を触ろうとする必要はなく、太ももの裏が心地よく伸びている程度で十分です。

このストレッチも左右2回から3回ずつ行います。無理に深く倒そうとせず、自分の体の硬さに合わせて行うことが大切です。続けていくうちに少しずつ柔軟性が増してきます。

3.2.3 ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎの筋肉は、歩行時に地面を蹴り出す力を生み出す筋肉です。この筋肉が硬いと足首の動きが制限され、その分膝への負担が増えてしまいます。ふくらはぎをほぐすことで、歩行時の膝への衝撃を和らげることができます。

壁に両手をつき、片足を大きく後ろに引きます。後ろに引いた足のかかとを床につけたまま、前の膝をゆっくりと曲げていくと、後ろ足のふくらはぎが伸びるのを感じます。この状態を20秒から30秒保ち、かかとが浮かないように注意しながらしっかりと伸ばします

さらに深く伸ばしたい場合は、後ろ足の膝も軽く曲げることで、ふくらはぎのより深い部分の筋肉を伸ばすことができます。同じ姿勢から膝を曲げるだけで、伸びる場所が変わるのを感じられるはずです。

階段や段差を利用する方法もあります。段差につま先を乗せ、かかとを下に落とすようにすると、ふくらはぎがしっかりと伸びます。ただし、バランスを崩して転ばないよう、必ず手すりや壁を持って行ってください。

3.2.4 お尻の筋肉を伸ばすストレッチ

お尻の筋肉である殿筋群は、膝を安定させる重要な役割を果たしています。お尻の筋肉が硬くなると体のバランスが崩れ、膝に余計な負担がかかってしまうため、しっかりとほぐしておく必要があります。

仰向けに寝て、片方の膝を両手で抱え、胸に引き寄せます。もう一方の足は伸ばしたままでも、軽く曲げた状態でも構いません。膝を抱えた状態で20秒から30秒キープし、お尻の筋肉が伸びるのを感じます。この時、腰が浮かないよう床につけたままにすることがポイントです。

さらに効果的なストレッチとして、仰向けに寝て片方の足首をもう一方の膝の上に乗せ、下の足の太ももを両手で抱えて胸に引き寄せる方法があります。この姿勢ではお尻の外側の筋肉が深く伸びるのを感じられます。体が硬い方は無理のない範囲で行い、徐々に柔軟性を高めていきましょう。

椅子に座った状態でも同様のストレッチができます。片方の足首をもう一方の膝の上に乗せ、背筋を伸ばしたままゆっくりと上体を前に倒します。お尻の筋肉が伸びる位置で止め、深く呼吸をしながら20秒から30秒キープします。

3.2.5 膝周りの筋肉をほぐすマッサージ

ストレッチに加えて、膝周りの筋肉を直接マッサージすることも効果的です。マッサージによって血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれることで、膝の動きがスムーズになります。

太ももの筋肉を両手で包み込むように持ち、膝から股関節に向かってゆっくりとさすり上げます。力を入れすぎず、筋肉を温めるイメージで、リズミカルに繰り返しさすります。特に太ももの内側や外側は硬くなりやすい部分なので、重点的にほぐしましょう。

膝のお皿の周りも優しくマッサージします。お皿の上下左右を親指で円を描くようにマッサージすると、膝周りの組織がほぐれます。ただし、膝のお皿自体を強く押したり、腫れている部分を揉んだりすることは避けてください。

ふくらはぎも下から上に向かってさすり上げることで、血液やリンパの流れが良くなります。特に足首からふくらはぎにかけては、むくみやすい部分でもあるため、毎日マッサージすることで膝への負担軽減にもつながります。

マッサージは入浴後の体が温まっている時に行うと、筋肉がほぐれやすくより効果的です。オイルやクリームを使うと滑りが良くなり、肌への刺激も減らせます。

3.2.6 膝の曲げ伸ばし運動

膝の関節そのものを動かす運動も、予防には欠かせません。関節を動かすことで関節液の循環が良くなり、軟骨への栄養供給が促されます。

椅子に座った状態で、片足ずつゆっくりと膝を伸ばし、つま先を上に向けて太ももの前の筋肉に力を入れます。この状態を5秒間キープしてから、ゆっくりと下ろします。これを片足10回ずつ、1日に2セットから3セット行います。

仰向けに寝た状態でも同様の運動ができます。片膝を立て、もう一方の足は伸ばしたまま、かかとを床から10センチほど持ち上げます。この時、膝はしっかりと伸ばし、つま先は上に向けます。5秒間キープしてゆっくり下ろすことを10回繰り返します。

膝の曲げ伸ばしは、力を入れすぎず、痛みのない範囲で行うことが大切です。最初は回数が少なくても構わないので、正しいフォームで行うことを優先し、慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。

3.2.7 ストレッチを続けるためのコツ

ストレッチは一度行っただけでは効果が持続しません。毎日続けることで初めて膝周りの環境が整い、痛みの再発予防につながります。しかし、忙しい日常の中で毎日続けることは簡単ではありません。

続けるコツは、生活の中にストレッチの時間を組み込むことです。例えば、朝起きてすぐベッドの上で行う、テレビを見ながら行う、お風呂上がりに必ず行うなど、既存の習慣とセットにすると忘れにくくなります。

すべてのストレッチを毎日完璧に行おうとすると、かえって続かなくなってしまいます。時間がない日は3種類だけ、余裕がある日はしっかり全種類行うなど、その日の状況に合わせて柔軟に取り組むことで、長く続けられます

また、ストレッチを行う時間を記録したり、どの部位が硬いと感じるかをメモしたりすることで、自分の体の変化に気づきやすくなります。少しずつでも柔軟性が増していることを実感できれば、続けるモチベーションにもなります。

ストレッチの種類 対象筋肉 時間・回数 注意点
太もも前側 大腿四頭筋 20から30秒×左右2回 膝を後ろに引きすぎない
太もも裏側 ハムストリングス 20から30秒×左右2回 背筋を伸ばしたまま行う
ふくらはぎ 下腿三頭筋 20から30秒×左右2回 かかとを浮かせない
お尻 殿筋群 20から30秒×左右2回 腰を床につけたまま
膝の曲げ伸ばし 大腿四頭筋 5秒×10回×2セット 痛みのない範囲で行う

3.3 膝の健康を保つための食事と栄養

膝の健康は、外側からのケアだけでなく、体の内側からの栄養補給も重要です。軟骨や骨、筋肉を健康に保つためには、適切な栄養素を日々の食事から摂取することが欠かせません。

特定の食品だけを大量に摂るのではなく、バランスの取れた食事の中で、膝の健康に良い栄養素を意識的に取り入れていくことが大切です。

3.3.1 軟骨の健康を支える栄養素

膝の軟骨は、骨と骨の間でクッションの役割を果たしています。この軟骨を健康に保つためには、軟骨の材料となる栄養素を摂ることが重要です。

軟骨の主成分であるコラーゲンは、タンパク質の一種です。肉や魚、卵、大豆製品などの良質なタンパク質を毎食しっかりと摂ることで、軟骨の材料を体に供給できます。特に鶏の手羽先や豚足、魚の皮などにはコラーゲンが豊富に含まれています。

コラーゲンの生成にはビタミンCも不可欠です。ビタミンCは体内でコラーゲンを合成する際に必要な栄養素で、野菜や果物から摂取できます。ブロッコリーやピーマン、キウイフルーツ、いちごなどを日常的に食べることで、十分なビタミンCを摂ることができます。

また、軟骨の潤滑成分であるヒアルロン酸やコンドロイチンも重要です。これらは納豆やオクラ、山芋などのねばねば食材に含まれています。これらの食材を日々の食事に取り入れることで、軟骨の健康を内側から支えることができます

3.3.2 骨を強くする栄養素

膝の痛みを予防するには、膝を構成する骨自体を強く保つことも大切です。骨が弱くなると、関節への負担が増え、痛みが出やすくなってしまいます。

骨の主成分であるカルシウムは、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、小魚、小松菜、豆腐などに多く含まれています。成人の場合、1日に必要なカルシウムの量は約700ミリグラムから800ミリグラムです。牛乳コップ1杯で約200ミリグラムのカルシウムが摂れるため、毎日コップ2杯程度の乳製品を摂ることが目安になります。

ただし、カルシウムだけを摂っても骨は強くなりません。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも一緒に摂る必要があります。ビタミンDは鮭やサンマなどの魚類、きのこ類に含まれています。また、日光を浴びることでも体内で合成されるため、適度に外出して日光に当たることも大切です。

骨の形成に関わるビタミンKも重要な栄養素です。納豆やほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。特に納豆は1パックで1日に必要なビタミンKの大部分を摂取できる優れた食品です。

3.3.3 炎症を抑える食材の選び方

膝の痛みの多くは、関節内の炎症が関係しています。食事によって体の中の炎症を抑えることも、膝痛の予防につながります。

青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑える働きがあることで知られています。サバやイワシ、サンマなどの青魚を週に2回から3回食べることで、体内の炎症反応を穏やかにすることができます。魚が苦手な方は、亜麻仁油やえごま油からもオメガ3脂肪酸を摂取できます。

生姜やターメリックなどのスパイスにも、抗炎症作用があります。料理に生姜を加えたり、カレーを食べたりすることで、これらの成分を自然に摂り入れることができます。ただし、スパイスを大量に摂る必要はなく、日常の料理に少量加える程度で十分です。

逆に、炎症を促進してしまう食品もあります。揚げ物やスナック菓子、加工食品に多く含まれるトランス脂肪酸や飽和脂肪酸は、体内の炎症を悪化させる可能性があります。これらの食品は控えめにし、代わりに野菜や果物、魚を中心とした食事を心がけましょう。

3.3.4 抗酸化物質で関節を守る

体内の酸化ストレスは、関節の老化を早める原因になります。抗酸化物質を含む食品を摂ることで、関節の老化を遅らせ、膝の健康を保つことができます。

ビタミンEは強力な抗酸化物質で、ナッツ類やアボカド、かぼちゃなどに含まれています。アーモンドを1日に20粒から25粒程度食べることで、必要なビタミンEを摂取できます。ただし、ナッツ類はカロリーが高いため、食べすぎには注意が必要です。

ポリフェノールも抗酸化作用が高い成分です。緑茶に含まれるカテキン、ブルーベリーに含まれるアントシアニン、トマトに含まれるリコピンなど、様々な種類のポリフェノールがあります。色の濃い野菜や果物を意識して食べることで、多様なポリフェノールを摂取できます。

特に緑茶は、日本人にとって身近で手軽に抗酸化物質を摂取できる飲み物です。1日に2杯から3杯の緑茶を飲む習慣をつけることで、関節の健康維持に役立ちます。

3.3.5 水分補給の重要性

関節の軟骨は、約80パーセントが水分でできています。十分な水分を摂ることで、軟骨の弾力性が保たれ、クッション機能が正常に働きます。

1日に必要な水分量は、体重や活動量によって異なりますが、一般的には1.5リットルから2リットル程度が目安です。一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯程度の水をこまめに飲むことで、体内の水分バランスを保つことができます

水分といっても、糖分の多いジュースやカフェインを多く含むコーヒーばかりを飲むのは避けるべきです。基本は水や麦茶などのノンカフェインの飲み物を選び、緑茶やコーヒーは1日に2杯から3杯程度にとどめましょう。

特に運動した後や入浴後、起床時は体が水分を失っているため、意識して水分補給をすることが大切です。喉が渇いたと感じる前に、定期的に水分を摂る習慣をつけましょう。

3.3.6 膝の健康に良い1日の食事例

具体的にどのような食事を摂れば良いのか、1日の食事例を示します。これはあくまで一例であり、自分の好みや生活スタイルに合わせてアレンジしてください。

朝食は、納豆と焼き鮭、ほうれん草のおひたし、ご飯、味噌汁という和食の組み合わせが理想的です。納豆はビタミンKとコンドロイチン、鮭はビタミンDとオメガ3脂肪酸、ほうれん草はビタミンKとカルシウムを含んでおり、膝の健康に必要な栄養素を一度に摂ることができます。

昼食は、魚の煮付けや焼き魚を主菜にし、野菜たっぷりのサラダや煮物を添えます。ご飯は白米だけでなく、雑穀米にすると食物繊維やミネラルも一緒に摂れます。デザートにキウイフルーツやいちごなどのビタミンCが豊富な果物を加えると、コラーゲンの生成を助けます。

夕食は、鶏肉や豆腐などのタンパク質を中心に、緑黄色野菜をたっぷりと使った料理にします。鶏の手羽先を使ったスープは、コラーゲンが豊富で膝の健康に良い一品です。オクラや山芋のねばねば食材を副菜に加えることで、ヒアルロン酸の摂取もできます。

間食には、アーモンドなどのナッツ類や、ヨーグルトにブルーベリーを加えたものがおすすめです。これらは膝の健康に良い栄養素を含みながら、満足感も得られる間食です。

3.3.7 避けるべき食習慣

膝の健康のためには、摂るべき栄養だけでなく、避けるべき食習慣も知っておく必要があります。

糖分の摂りすぎは、体内の炎症を促進させる可能性があります。甘いお菓子やジュースを日常的に摂っている方は、量を減らすか、果物や無糖のヨーグルトなどに置き換えることを検討しましょう。

塩分の摂りすぎも問題です。塩分を摂りすぎると体内に水分が溜まり、むくみの原因になります。膝周りがむくむと関節への負担が増すため、味付けは控えめにし、加工食品やインスタント食品の頻繁な利用は避けましょう。

アルコールの過剰摂取も、骨や軟骨の健康に悪影響を与えます。適量であれば問題ありませんが、毎日大量に飲む習慣は見直す必要があります。飲む場合は、週に2日から3日は休肝日を設け、1回の飲酒量も控えめにしましょう。

極端な食事制限も避けるべきです。体重を減らすために急激なダイエットをすると、必要な栄養素が不足し、かえって膝の状態を悪化させてしまいます。栄養バランスを保ちながら、ゆっくりと体重をコントロールすることが、膝の健康には最も重要です

3.3.8 栄養摂取のタイミングと吸収効率

同じ栄養素でも、摂るタイミングによって体への吸収効率が変わります。効果的なタイミングで栄養を摂ることで、膝の健康維持をより効率的に行えます。

カルシウムは、夜寝る前に摂ると吸収率が高まります。夕食後や就寝前に牛乳を1杯飲む習慣をつけると、効率よくカルシウムを摂取できます。ただし、就寝直前に大量の水分を摂ると夜中にトイレで起きる原因になるため、就寝の1時間から2時間前に飲むのが理想的です。

タンパク質は、運動後30分以内に摂ると筋肉の修復や成長に効果的です。ストレッチや軽い運動をした後は、タンパク質を含む食事やヨーグルトなどを摂ることで、膝を支える筋肉の強化につながります。

脂溶性ビタミンであるビタミンDやビタミンEは、油と一緒に摂ると吸収率が上がります。野菜炒めやサラダにドレッシングをかけるなど、適度な油分と一緒に摂取することを意識しましょう。

一方で、鉄分とカルシウムは互いに吸収を妨げ合うため、同時に摂るのは避けた方が良いとされています。鉄分が豊富な食品とカルシウムが豊富な食品は、食事の時間を分けるか、1日の中で違う食事で摂るようにすると、それぞれの吸収効率が高まります。

栄養素 主な役割 多く含む食品 1日の目安量
タンパク質 軟骨・筋肉の材料 肉、魚、卵、大豆製品 体重1キロあたり1グラム
ビタミンC コラーゲン生成 ブロッコリー、ピーマン、キウイ 100ミリグラム
カルシウム 骨の強化 牛乳、小魚、小松菜 700から800ミリグラム
ビタミンD カルシウム吸収促進 鮭、サンマ、きのこ類 8.5マイクログラム
オメガ3脂肪酸 炎症抑制 青魚、亜麻仁油 2グラム
ビタミンK 骨形成 納豆、緑黄色野菜 150マイクログラム

3.3.9 生活スタイル別の食事の工夫

仕事や家庭の事情で、理想的な食事を毎日用意するのは難しいという方も多いでしょう。生活スタイルに合わせた工夫をすることで、無理なく膝の健康に良い食事を続けられます。

外食が多い方は、定食屋を選ぶようにしましょう。焼き魚定食や煮魚定食など、魚を主菜にした定食を選べば、必要な栄養素をバランスよく摂ることができます。丼物や麺類だけで済ませるのではなく、野菜の小鉢を追加するなど、栄養バランスを整える工夫をしてください。

コンビニで食事を買う場合は、サラダと焼き魚、おにぎりという組み合わせを意識します。最近のコンビニには、栄養バランスを考えた商品が増えているため、成分表示を確認しながら選びましょう。ただし、コンビニ食品は塩分が多めのものが多いため、毎日利用するのは避け、自炊と組み合わせることが大切です。

一人暮らしや料理が苦手な方は、週末に作り置きをする方法がおすすめです。魚を焼いて冷凍しておく、野菜を茹でて小分けにしておくなど、簡単な下ごしらえをしておけば、平日の食事作りが楽になります。冷凍できる食材を上手に活用すれば、栄養バランスの良い食事を無理なく続けられます。

時間がない朝は、バナナとヨーグルト、牛乳という簡単な組み合わせでも構いません。完璧な食事を目指すよりも、毎日続けられる範囲で栄養バランスを意識することの方が、長期的には膝の健康維持につながります

膝痛の再発を防ぐには、日常生活の動作を見直し、ストレッチを習慣化し、食事から必要な栄養を摂るという、三つの柱をバランスよく実践することが大切です。どれか一つだけに偏るのではなく、生活全体を通して膝を守る意識を持ち続けることで、痛みのない快適な日々を送ることができます。

4. まとめ

膝を曲げたときの痛みは、半月板や靭帯の損傷、変形性膝関節症など様々な原因が考えられます。痛みが出たら無理に動かさず、まずは安静にしてアイシングを行うことが大切です。一方で、長時間の正座や急な運動再開は症状を悪化させる可能性があるため避けましょう。

日頃から階段の上り下りに気をつけたり、適度なストレッチで膝周りの筋肉をほぐしたりすることで、痛みの予防につながります。膝の健康を保つには、日々の生活習慣を根本から見直すことが欠かせません。痛みが続く場合や日常生活に支障が出る場合は、専門家に相談することをおすすめします。

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