松山市の整体なら「はぐくま整骨院・鍼灸院」

階段の上り下りや立ち上がる際に感じる膝の痛み。湿布を貼ってもなかなか良くならず、どこに相談すればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。整骨院では手技療法や電気施術、運動指導など、膝痛に対して複数のアプローチを組み合わせた施術が受けられます。この記事では、整骨院で実際に行われている膝痛への具体的な施術内容と、変形性膝関節症やスポーツ障害など原因別の対応方法をご紹介します。通う前に知っておきたい基礎知識を押さえて、自分に合った方法を見つける参考にしてください。

1. 整骨院で受けられる膝痛の治し方

膝の痛みで悩んでいる方の多くが、整骨院での施術を選択肢として考えています。整骨院では、痛みを一時的に和らげるだけでなく、膝周辺の筋肉や関節の状態を根本から見直すことを目的とした様々な施術を受けることができます。膝痛の原因は人それぞれ異なりますが、関節のずれ、筋肉の緊張、血行不良、可動域の制限など、複数の要因が絡み合っていることが少なくありません。

整骨院における膝痛への施術は、まず膝だけでなく身体全体のバランスを確認することから始まります。膝の痛みの原因が実は股関節や足首の歪み、骨盤の傾きから来ている場合もあるためです。歩き方の癖や日常生活での姿勢、過去の怪我なども膝痛に影響を与えていることがあります。このような身体全体の状態を把握したうえで、一人ひとりに合わせた施術計画を立てていきます。

整骨院で提供される施術は大きく分けて、手技による施術、物理療法と呼ばれる機器を使った施術、テーピングやサポーターなどの補助具の活用、そして運動療法やリハビリ指導といった複数の方法があります。これらを組み合わせることで、膝痛を多角的にアプローチし、症状の緩和を目指していきます。

1.1 手技療法による膝痛へのアプローチ

整骨院における手技療法は、膝痛の施術の中心となる手法です。施術者の手を使って直接身体に触れることで、痛みの原因となっている部位を特定し、筋肉の緊張をほぐしたり、関節の動きを整えたりしていきます。手技療法の大きな利点は、一人ひとりの身体の状態に合わせて力加減や施術方法を細かく調整できることです。

膝周辺の筋肉へのアプローチでは、大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎの筋肉など、膝関節の動きに関わる筋肉群を丁寧にほぐしていきます。これらの筋肉が硬くなっていると、膝関節への負担が増加し、痛みの原因となります。特に大腿四頭筋の緊張は膝蓋骨の動きを制限し、膝前面の痛みを引き起こすことがよくあります。

手技療法には様々な技術がありますが、整骨院で行われる代表的な手法として以下のようなものがあります。

手技の種類 主な効果 対象となる部位
軽擦法 血行促進、リラックス効果 膝周辺全体、大腿部
揉捏法 筋肉の緊張緩和、柔軟性向上 大腿四頭筋、ハムストリングス
圧迫法 深部の筋肉へのアプローチ、痛みの軽減 膝裏、ふくらはぎ、太もも
関節モビリゼーション 関節可動域の拡大、関節の動き改善 膝関節、膝蓋骨周辺
ストレッチング 筋肉の柔軟性向上、可動域拡大 大腿部、下腿部全体

軽擦法は、手のひらや指を使って膝周辺を優しくさする手法です。施術の最初に行うことが多く、皮膚表面の血行を促進し、筋肉を温めて次の施術を受けやすい状態にします。緊張している方の身体をリラックスさせる効果もあります。

揉捏法では、筋肉を掴んだり揉んだりしながら、深部の筋肉の緊張を和らげていきます。膝痛の場合、太ももの前面にある大腿四頭筋や、太ももの裏側にあるハムストリングスに対して行われることが多くあります。これらの筋肉は膝関節の曲げ伸ばしに直接関わっているため、筋肉の状態を整えることで膝への負担を軽減することができます。

圧迫法は、親指や手のひらを使って筋肉に圧をかけていく手法です。表層の筋肉だけでなく、深い部分にある筋肉にもアプローチできるため、慢性的な膝痛で筋肉が硬くなっている方に適しています。膝裏やふくらはぎには痛みに関連するポイントが存在することが多く、そうした部位に適切な圧をかけることで痛みの緩和を図ります。

関節モビリゼーションは、膝関節そのものの動きを改善する手法です。膝関節は大腿骨と脛骨、そして膝蓋骨から構成されており、これらの骨が滑らかに動くことで正常な膝の曲げ伸ばしができます。しかし、怪我や長期間の痛みによって関節の動きが制限されてしまうことがあります。施術者は関節に負担をかけないよう注意しながら、少しずつ関節の動きを引き出していきます。

膝蓋骨の動きも膝痛に大きく関わっています。膝蓋骨は膝の前面にある小さな骨ですが、膝を曲げ伸ばしする際に上下左右に動きます。この動きが悪くなると、膝の前面に痛みが出やすくなります。整骨院では膝蓋骨を優しく動かしながら、正常な動きを取り戻すための施術を行います。

ストレッチングは、筋肉を伸ばすことで柔軟性を高め、関節の可動域を広げる手法です。整骨院で行われるストレッチングは、施術者が身体を支えながら行う他動的なストレッチングが中心となります。自分一人では伸ばしにくい部位も、施術者のサポートがあれば無理なく伸ばすことができます。

膝痛がある方の多くは、痛みをかばうために身体のバランスが崩れています。例えば、右膝が痛い場合、無意識のうちに左足に体重をかけて歩くようになり、その結果として骨盤が傾いたり、腰に負担がかかったりします。手技療法では、こうした身体全体のバランスも考慮に入れながら施術を進めていきます。

股関節の硬さが膝痛の原因となっている場合もあります。股関節が硬いと、歩行時や立ち上がる際に膝関節で動きを補おうとするため、膝への負担が増します。そのため、膝だけでなく股関節周辺の筋肉もほぐしていくことが重要です。大腿部の内側や外側の筋肉、お尻の筋肉なども施術の対象となります。

足首の状態も膝痛と関連しています。足首が硬かったり、以前の捻挫の影響で不安定だったりすると、その影響は膝にまで及びます。整骨院では、膝痛の改善のために足首やふくらはぎへのアプローチも行います。足首の柔軟性を取り戻すことで、歩行時の衝撃吸収がスムーズになり、膝への負担が軽減されます。

手技療法の頻度や期間は、膝痛の程度や原因によって異なります。急性の痛みの場合は、最初の数日間は毎日施術を受けることで早期の回復を目指すこともあります。慢性的な痛みの場合は、週に数回のペースで継続的に施術を受けることで、徐々に身体の状態を整えていきます。

手技療法を受ける際には、痛みの感じ方を施術者に伝えることが大切です。心地よい痛みなのか、我慢できない痛みなのかを正直に伝えることで、最適な力加減で施術を受けることができます。無理に痛みを我慢すると、かえって筋肉が緊張してしまい、効果が得られにくくなることもあります。

1.2 電気治療や温熱療法の効果

整骨院では、手技療法と並んで物理療法と呼ばれる機器を使った施術も広く行われています。電気治療や温熱療法は、手技だけでは届きにくい深部の筋肉や神経にアプローチできるため、膝痛の改善に効果的です。これらの施術は痛みを感じることなく受けられるものが多く、リラックスした状態で施術を受けることができます。

電気治療には様々な種類があり、それぞれ異なる効果を持っています。低周波治療、干渉波治療、微弱電流治療など、膝痛の状態や目的に応じて使い分けられます。電気刺激によって筋肉を動かしたり、血行を促進したり、痛みを和らげたりする効果が期待できます。

電気治療の種類 特徴 主な効果 適している症状
低周波治療 低い周波数の電気刺激 筋肉のポンプ作用促進、血行改善 慢性的な膝の痛み、筋肉疲労
干渉波治療 異なる周波数を組み合わせた電気刺激 深部への刺激、痛みの緩和 膝関節深部の痛み、関節の腫れ
微弱電流治療 身体の持つ電流に近い弱い刺激 組織の修復促進、炎症の軽減 急性の膝痛、腫れがある場合
高周波治療 高い周波数の電気刺激 深部組織の温熱効果、血流改善 深部の筋肉の緊張、慢性痛

低周波治療は、整骨院で最もよく使われる電気治療の一つです。皮膚に貼った電極から低い周波数の電気を流すことで、筋肉を収縮させたり緩めたりを繰り返します。この動きによって筋肉のポンプ作用が働き、血液やリンパの流れが促進されます。膝周辺の筋肉に低周波治療を行うことで、溜まっていた疲労物質や老廃物の排出を促し、新鮮な酸素や栄養素が届きやすい状態を作ります。

低周波治療を受けると、筋肉がピクピクと動く感覚があります。この感覚は人によって心地よく感じたり、少しくすぐったく感じたりしますが、痛みを伴うものではありません。電気の強さは調整可能で、自分に合った強さで施術を受けることができます。膝痛で動かすのが辛かった筋肉も、電気刺激によって動かすことで、徐々に本来の機能を取り戻していきます。

干渉波治療は、2つ以上の異なる周波数の電気を同時に流すことで、身体の深部にまで刺激を届ける治療法です。低周波治療よりも深い部分の筋肉や関節にアプローチできるため、膝関節の奥深くに痛みがある場合に適しています。電気の干渉によって生じる波は、表面の皮膚への刺激が少なく、不快感を感じにくいという特徴があります。

膝関節の腫れや水が溜まっている状態の時にも、干渉波治療は効果を発揮します。関節内の循環を促進することで、余分な水分の吸収を助け、腫れを和らげていきます。また、痛みを伝える神経の働きを一時的に抑える効果もあるため、痛みが強い時期の症状緩和にも役立ちます。

微弱電流治療は、人間の身体が本来持っている電気的な流れに近い、非常に弱い電流を使った治療法です。他の電気治療と違って、筋肉が動く感覚はほとんどありません。この微弱な電流が、傷ついた組織の修復を促進する働きがあるとされています。急性の膝痛で炎症が起きている場合や、怪我の直後など、強い刺激を与えられない状態でも安心して受けることができます。

高周波治療は、高い周波数の電気によって身体の深部に温熱効果をもたらす治療法です。表面だけでなく、深い部分の筋肉や関節を温めることができるため、慢性的な膝痛に悩んでいる方に適しています。温まることで血管が拡張し、血流が増加します。それによって酸素や栄養の供給が増え、組織の代謝が活発になります。

温熱療法には、電気を使った方法以外にも様々な種類があります。ホットパックと呼ばれる温かいパッドを膝に当てる方法や、赤外線を照射する方法などがあります。これらの温熱療法は、筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減する効果があります。

ホットパックは、温められた袋を膝周辺に乗せることで、じんわりとした温かさが身体に伝わります。表面から熱を加えることで、血管が拡張し、血流が良くなります。また、温かさによって筋肉がリラックスし、緊張が解けていきます。ホットパックの温かさは、身体の芯まで染み渡るような心地よさがあり、施術中に眠ってしまう方も少なくありません。

赤外線治療は、赤外線を膝に照射することで、深部まで温める方法です。赤外線は皮膚の奥まで届くため、表面だけでなく深い部分の組織も温めることができます。関節が冷えると痛みが増すという方には、特に効果的です。冬場や冷房の効いた室内で過ごすことが多い方は、知らず知らずのうちに膝が冷えていることがあります。定期的に膝を温めることで、慢性的な痛みの予防にもつながります

超音波治療も整骨院で行われる物理療法の一つです。人間の耳には聞こえない高い周波数の音波を使って、深部の組織を温めたり、振動を与えたりします。超音波の振動によって、組織の癒着を和らげたり、血流を改善したりする効果があります。膝関節周辺の硬くなった組織に対して、ピンポイントでアプローチできるのが特徴です。

冷却療法も、膝痛の状態によっては効果的です。特に急性の痛みや腫れがある場合、炎症を抑えるために冷やすことが必要になります。アイシングと呼ばれる方法で、氷や冷却パックを使って膝を冷やします。冷やすことで血管が収縮し、炎症の広がりを抑えることができます。また、冷たさが痛みを伝える神経の働きを鈍らせるため、痛みを感じにくくなる効果もあります。

ただし、冷却療法は慢性的な膝痛には適していません。慢性痛の場合は血流を良くする必要があるため、温熱療法の方が効果的です。急性期と慢性期では対応が異なるため、整骨院では状態を見極めながら適切な施術方法を選択します。

電気治療や温熱療法は、手技療法と組み合わせることでより高い効果が期待できます。例えば、最初に温熱療法で筋肉を温めて緩め、その後に手技療法で深部までほぐし、最後に電気治療で血流を促進するといった流れです。施術の順序や組み合わせは、その日の身体の状態や痛みの度合いによって調整されます。

物理療法を受ける際の注意点として、金属製のアクセサリーや時計は外す必要があります。また、ペースメーカーを使用している方や妊娠中の方は、電気治療を受けられない場合があります。事前に施術者に相談することが大切です。

1.3 テーピングやサポーターの活用

整骨院での膝痛に対する施術では、テーピングやサポーターといった補助具の活用も重要な役割を果たします。これらは膝関節を安定させたり、筋肉の働きをサポートしたりすることで、日常生活での膝への負担を軽減します。施術で整えた身体の状態を維持するためにも、テーピングやサポーターは有効な手段となります。

テーピングは、伸縮性のあるテープを皮膚に貼ることで、筋肉や関節をサポートする方法です。整骨院で使用されるテープには様々な種類があり、目的に応じて使い分けられます。筋肉の動きをサポートするもの、関節を固定して動きを制限するもの、血流やリンパの流れを促進するものなど、テープの特性は多岐にわたります。

テーピングの種類 特性 主な目的 適している状況
キネシオロジーテープ 伸縮性が高く、肌に優しい 筋肉のサポート、血流促進 慢性的な痛み、筋肉疲労
ホワイトテープ 伸縮性がなく、固定力が強い 関節の固定、動きの制限 急性の痛み、不安定な膝
伸縮テープ 適度な伸縮性と固定力 関節の安定、圧迫 運動時のサポート、腫れの軽減
テーピングパッド 部分的な圧迫と保護 特定部位の保護、圧迫 膝蓋骨周辺の痛み、局所的な腫れ

キネシオロジーテープは、皮膚と同程度の伸縮性を持つテープで、筋肉の動きに沿って貼られます。このテープの特徴は、筋肉の自然な動きを妨げずにサポートできる点です。テープを貼ることで皮膚が持ち上げられ、皮膚と筋肉の間にわずかな隙間が生まれます。この隙間によって血液やリンパの流れが促進され、痛みの原因となる老廃物の排出や炎症物質の除去が促されると考えられています。

膝痛に対してキネシオロジーテープを使用する場合、大腿四頭筋に沿って貼ったり、膝蓋骨の周囲を支えるように貼ったりします。筋肉の走行に沿ってテープを貼ることで、筋肉が本来持っている力を引き出しやすくなります。また、テープの張力によって筋肉に適度な刺激が加わり、筋肉の働きが活性化されます。

ホワイトテープは、伸縮性のないテープで、関節をしっかりと固定する際に使用されます。膝の不安定感が強い場合や、膝が横にぐらつく感じがある場合に効果的です。膝関節の動きを一定の範囲に制限することで、痛みを引き起こす動きを防ぎ、関節への負担を軽減します。ただし、固定力が強い分、長時間の使用は血流を妨げる可能性があるため、使用時間や巻き方には注意が必要です。

運動をする方に対しては、動きを完全に制限するのではなく、必要な動きは保ちながら関節を安定させるテーピングが行われます。膝が内側や外側に過度に動くことを防ぎながら、前後の曲げ伸ばしはスムーズに行えるような貼り方があります。スポーツの種類や動きの特性に合わせて、テーピングの方法を調整します。

膝蓋骨周辺の痛みには、膝蓋骨の動きを適切な位置に誘導するテーピングが効果的です。膝蓋骨は膝を曲げ伸ばしする際に上下に動きますが、この動きの軌道がずれると痛みが生じます。テープで膝蓋骨を正しい位置に保持することで、痛みの軽減を図ることができます。膝蓋骨の下や横にテープを貼り、膝蓋骨が外側にずれないようサポートします。

テーピングの効果を最大限に引き出すためには、正しい位置に正しい張力で貼ることが重要です。自己流でテープを貼ると、かえって痛みが増したり、皮膚トラブルを起こしたりすることがあります。整骨院では、一人ひとりの膝の状態を確認しながら、最適なテーピングを施します。また、自宅でもテーピングができるよう、貼り方の指導を受けることもできます。

テーピングは通常、数日間貼ったままにしておくことができます。防水性のあるテープであれば、入浴時も貼ったままで問題ありません。ただし、皮膚が弱い方やかぶれやすい方は、長時間の使用を避けたり、肌に優しいタイプのテープを選んだりする必要があります。

サポーターは、膝に装着することで関節を安定させたり、保温したりする役割を果たします。テーピングと違って自分で簡単に着脱できるため、必要な時だけ使用することができます。日常生活で長時間歩く日や、階段の上り下りが多い日など、膝に負担がかかりそうな時に装着すると効果的です。

膝用のサポーターには、固定力の強さや素材、デザインなどによって様々な種類があります。軽度の痛みに対しては、保温効果のある薄手のサポーターが適しています。膝を温めることで血流が良くなり、痛みが和らぐことがあります。また、筋肉の緊張も緩和されやすくなります。

不安定感が強い場合は、側面に補強材が入ったサポーターや、上下をマジックテープで固定できるタイプのサポーターが適しています。これらのサポーターは、膝が左右にぐらつくのを防ぎ、関節を安定させます。膝の横ぶれを防ぐことで、関節内の軟骨や靭帯への負担を軽減することができます。

サポーターの種類 特徴 適している症状 使用場面
保温タイプ 薄手で柔らかい素材 軽度の痛み、冷えによる痛み 日常生活全般
圧迫固定タイプ 適度な圧迫力、伸縮性あり 中程度の痛み、腫れ 長時間の立ち仕事、歩行時
側方支持タイプ 両側に補強材、しっかりとした固定 膝の不安定感、横ぶれする感じ 運動時、階段の上り下り
膝蓋骨サポートタイプ 膝蓋骨周辺を部分的に圧迫 膝蓋骨周辺の痛み しゃがむ動作、膝の曲げ伸ばし時

膝蓋骨周辺に痛みがある場合は、膝蓋骨の下に特殊なパッドがついたサポーターが効果的です。このパッドが膝蓋骨の動きを整えたり、膝蓋骨の下にある腱への負担を軽減したりします。階段を下りる時や、しゃがむ動作の際に膝の前面が痛む方に適しています。

サポーターを選ぶ際には、自分の膝のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。サイズが合っていないと、ずれてしまったり、逆に圧迫しすぎて血流を妨げたりすることがあります。整骨院では、適切なサイズや種類のサポーターを提案してもらえます。

サポーターを装着する際は、しわやたるみができないよう、均等に伸ばしながら装着します。膝を軽く曲げた状態で装着すると、動いた時にずれにくくなります。また、サポーターの上下の向きを間違えないよう注意が必要です。多くのサポーターには、上下や左右の表示があります。

サポーターは長時間つけっぱなしにするのではなく、必要な時に使用するのが基本です。常に装着していると、膝周辺の筋肉が自分で関節を支える力が弱くなってしまう可能性があります。痛みが強い時期や負担がかかる動作をする時に使用し、痛みが落ち着いてきたら徐々に使用頻度を減らしていくのが理想的です。

テーピングとサポーターは、それぞれに利点と欠点があります。テーピングは個別の状態に合わせて細かく調整できる一方、貼るのに技術が必要で、長時間の使用で皮膚トラブルが起きることもあります。サポーターは着脱が簡単で繰り返し使える一方、細かな調整が難しく、サイズが合わないと効果が得られません。状況に応じて使い分けることが大切です。

整骨院では、施術後の状態を維持するために、テーピングやサポーターの使用を提案されることがあります。施術によって整えられた筋肉や関節の状態を、日常生活の中で保つことが重要だからです。どのような場面で使用すべきか、どのくらいの期間使用すべきかなど、具体的なアドバイスを受けることができます。

1.4 運動療法とリハビリ指導

整骨院における膝痛の施術では、施術を受けるだけでなく、自分自身で身体を動かす運動療法も重要な要素となります。運動療法は、膝周辺の筋力を強化したり、柔軟性を高めたり、正しい動作を身につけたりすることを目的としています。施術で痛みを和らげることは大切ですが、それと同時に、痛みの原因となっている身体の使い方や筋力不足を改善していかなければ、根本からの見直しにはつながりません。

膝痛がある方の多くは、痛みをかばうために身体を動かさなくなり、その結果として筋力が低下してしまいます。特に大腿四頭筋の筋力低下は、膝への負担を増やす大きな要因となります。大腿四頭筋は膝関節を安定させる重要な筋肉であり、この筋肉が弱いと、歩く時や階段を上る時に膝関節に直接負担がかかってしまいます。

整骨院での運動療法は、一人ひとりの痛みの程度や身体の状態に合わせて内容が調整されます。最初は痛みが出ない範囲での軽い運動から始め、徐々に強度を上げていきます。無理に動かすと痛みが増したり、怪我をしたりする可能性があるため、適切な指導のもとで行うことが大切です。

運動の種類 主な目的 対象となる部位 開始時期の目安
関節可動域運動 膝の動く範囲を広げる 膝関節 痛みが少し落ち着いた時期
筋力強化運動 膝を支える筋肉を強くする 大腿四頭筋、ハムストリングス 痛みがある程度落ち着いてから
ストレッチング 筋肉の柔軟性を高める 太もも、ふくらはぎ 初期段階から
バランス運動 身体の安定性を高める 膝、股関節、足首 ある程度回復してから
動作練習 日常動作を正しく行えるようにする 全身 回復段階に応じて

関節可動域運動は、膝の曲げ伸ばしの範囲を広げるための運動です。痛みがあると、無意識のうちに膝を動かす範囲が狭くなってしまいます。その状態が続くと、関節が硬くなり、ますます動かしにくくなるという悪循環に陥ります。関節可動域運動では、痛みが出ない範囲で少しずつ膝を曲げたり伸ばしたりして、関節の動きを取り戻していきます。

仰向けに寝た状態で、膝を胸に引き寄せる運動や、座った状態で膝を伸ばす運動などがあります。これらの運動は、関節に大きな負担をかけずに行えるため、痛みが強い時期でも取り組みやすいものです。毎日少しずつでも続けることで、徐々に膝が動く範囲が広がっていきます

筋力強化運動は、膝を支える筋肉を鍛える運動です。大腿四頭筋を強化する代表的な運動として、座った状態で膝を伸ばす運動があります。椅子に座り、片方の足を床から持ち上げて膝をまっすぐ伸ばし、その状態を数秒間保ちます。この時、太ももの前面に力が入っているのを感じられます。最初は数秒から始め、慣れてきたら保持する時間を延ばしていきます。

寝た状態で行える運動もあります。仰向けに寝て、片方の膝を伸ばしたまま足全体を床から持ち上げる運動です。この運動も大腿四頭筋を効果的に鍛えることができます。足を上げる高さは最初は低くても構いません。大切なのは、膝をしっかり伸ばした状態で行うことです。

太ももの裏側にあるハムストリングスを鍛える運動も重要です。うつ伏せになり、膝を曲げてかかとをお尻に近づける運動があります。ハムストリングスは膝を曲げる時に働く筋肉で、この筋肉が弱いと膝の安定性が低下します。大腿四頭筋とハムストリングスをバランスよく鍛えることが、膝の安定につながります。

お尻の筋肉である殿筋群も、膝の安定性に関わっています。殿筋が弱いと、歩く時に骨盤が左右に揺れたり、膝が内側に入りやすくなったりします。横向きに寝て、上側の足を持ち上げる運動や、四つ這いの姿勢から片足を後ろに伸ばす運動などで、殿筋を鍛えることができます。

ストレッチングは、硬くなった筋肉を伸ばして柔軟性を高める運動です。膝痛がある方は、大腿四頭筋やハムストリングス、ふくらはぎの筋肉が硬くなっていることが多くあります。筋肉が硬いと関節の動きが制限され、膝への負担が増します。

大腿四頭筋のストレッチは、立った状態で片方の足首を手で持ち、かかとをお尻に近づけるようにして行います。太ももの前面が伸びているのを感じながら、ゆっくりと伸ばします。バランスを取るのが難しい場合は、壁や椅子につかまりながら行っても構いません。

ハムストリングスのストレッチは、床に座って両足を前に伸ばし、つま先に向かって上体を倒していきます。太ももの裏側が伸びているのを感じられます。無理に前に倒そうとせず、心地よい伸び感がある程度で止めておくことが大切です。ストレッチは反動をつけずにゆっくりと行い、伸ばした状態を20秒から30秒程度保持するのが効果的です。

ふくらはぎのストレッチは、壁に手をついて立ち、片方の足を後ろに引いてかかとを床につけた状態で前に体重をかけます。ふくらはぎが伸びているのを感じながら行います。ふくらはぎの筋肉が硬いと、足首の動きが制限され、その影響が膝にまで及びます。

バランス運動は、身体の安定性を高めるための運動です。片足立ちの練習や、不安定な面の上でバランスを取る練習などがあります。膝が不安定だと感じる方は、バランス能力が低下していることが多くあります。バランス運動を行うことで、無意識のうちに身体を安定させる力が養われ、膝への負担が減ります。

片足立ちは、最も基本的なバランス運動です。最初は何かにつかまりながら行い、慣れてきたら何も持たずに立つようにします。さらに進んで、目を閉じて片足立ちをしたり、柔らかいクッションの上で片足立ちをしたりすると、より高度なバランス能力が身につきます。片足立ちができる時間を少しずつ延ばしていくことを目標にします。

動作練習は、日常生活での動作を正しく行えるようにするための練習です。立ち上がる動作、しゃがむ動作、階段を上り下りする動作など、膝に負担がかかりやすい動作を正しいフォームで行う練習をします。間違ったフォームで動作を続けていると、膝への負担が増し、痛みが長引く原因となります。

椅子から立ち上がる時は、膝がつま先より前に出ないよう、お尻を後ろに引きながら立ち上がります。膝が内側に入らないよう、つま先と膝が同じ方向を向くように意識します。しゃがむ動作も同様に、膝がつま先より前に出ないよう注意しながら行います。これらの動作を正しく行うことで、膝関節への負担を最小限に抑えることができます。

階段の上り下りは、膝に大きな負担がかかる動作です。上る時は、足全体で体重を支えるように意識し、膝だけで上ろうとしないことが大切です。下りる時は、ゆっくりと降り、衝撃を和らげるように意識します。手すりがある場合は、積極的に使うことで膝への負担を軽減できます。

歩き方の見直しも重要です。膝痛があると、痛みをかばうような歩き方になりがちです。歩幅が小さくなったり、足を引きずるようになったり、身体が左右に揺れたりします。正しい歩き方を身につけることで、膝への負担を減らすことができます。

正しい歩き方では、かかとから着地し、つま先で蹴り出します。歩幅は無理に広げる必要はありませんが、自然な歩幅で歩くことを意識します。腕を自然に振り、背筋を伸ばして歩きます。目線は前方を向き、下を見ながら歩かないようにします。整骨院では、歩き方をチェックしてもらい、改善点を指摘してもらうことができます。

運動療法は、整骨院で行うだけでなく、自宅でも継続して行うことが重要です。週に何回か整骨院に通うだけでは、筋力の向上や柔軟性の改善には不十分です。自宅で毎日少しずつでも運動を続けることで、効果が現れてきます。整骨院では、自宅で行える運動を指導してもらい、正しいフォームややり方を学びます。

自宅での運動を続けるためには、無理のない計画を立てることが大切です。最初から多くの種類の運動を行おうとすると、負担が大きくなって続かなくなることがあります。まずは簡単な運動を数種類選び、毎日の習慣として取り入れます。慣れてきたら、少しずつ運動の種類を増やしたり、強度を上げたりしていきます。

運動を行う時間帯は、自分のライフスタイルに合わせて選びます。朝起きた後、仕事から帰った後、入浴後など、毎日同じ時間帯に行うようにすると習慣化しやすくなります。運動は一度に長時間行うよりも、短時間でも毎日継続することが大切です。

運動を行う際の注意点として、痛みが強くなるような運動は避けることが挙げられます。運動後に少しの疲労感や筋肉のだるさを感じる程度は問題ありませんが、鋭い痛みが出たり、翌日に痛みが増したりする場合は、運動の強度や回数を見直す必要があります。不安な点があれば、整骨院で相談するようにします。

運動の効果が現れるまでには、ある程度の時間がかかります。数日で劇的に変化することは稀で、通常は数週間から数ヶ月かけて徐々に改善していきます。すぐに効果が感じられなくても、焦らずに継続することが大切です。継続することで、筋力がつき、柔軟性が高まり、痛みが和らいでいきます。

運動療法の進み具合は、定期的に整骨院でチェックしてもらうことが推奨されます。筋力がどの程度ついたか、柔軟性がどのくらい改善したか、動作のフォームが正しくできているかなどを確認してもらい、必要に応じて運動内容を調整します。自己流で続けていると、間違ったフォームが定着してしまったり、効果が得られなかったりすることがあります。

運動療法と併せて、日常生活での身体の使い方を見直すことも重要です。長時間同じ姿勢でいることを避けたり、重い物を持つ時は膝に負担がかからないよう気をつけたり、階段の上り下りの回数を調整したりします。日常生活での小さな工夫の積み重ねが、膝痛の改善につながります。

体重管理も膝への負担に大きく影響します。体重が重いほど、歩く時や立ち上がる時に膝にかかる負担は増えます。適正な体重を維持することは、膝痛の予防と改善に効果的です。ただし、急激な減量は身体に負担をかけるため、運動と食事のバランスを取りながら、無理のないペースで行うことが大切です。

膝痛の改善には、施術を受けることと自分で運動を行うことの両方が必要です。施術だけに頼っていては、一時的に痛みが和らいでもまた戻ってしまう可能性があります。逆に、運動だけでは痛みが強い時期には負担が大きすぎることもあります。整骨院での施術と自宅での運動療法を組み合わせることで、効果的に膝痛を改善していくことができます。

2. 膝痛の原因別に見る整骨院での治療内容

膝の痛みといっても、その原因は実に様々です。若い方のスポーツ由来の痛みもあれば、年齢を重ねることで生じる痛み、日常生活の中で徐々に蓄積された負担による痛みなど、背景となる要因によって適切な対処の仕方も変わってきます。整骨院では、まず痛みの背景にある原因を丁寧に確認したうえで、それぞれの状態に合わせた施術を組み立てていきます。

ここでは代表的な膝痛の原因を取り上げながら、整骨院でどのような内容の施術が行われるのか、具体的に見ていきましょう。同じ膝の痛みでも、原因が違えばアプローチの方法も大きく異なることが理解できるはずです。

2.1 変形性膝関節症の場合

変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減ることで痛みや動きにくさが生じる状態です。階段の上り下りで膝が痛む、正座ができなくなった、歩き始めに膝がこわばるといった症状が典型的です。整骨院では、この状態に対して複数の角度から働きかけを行います。

2.1.1 関節周囲の筋肉への施術

変形性膝関節症では、膝関節そのものだけでなく、その周囲の筋肉が硬くなっていることが多く見られます。特に太ももの前側にある大腿四頭筋や、後ろ側のハムストリングスと呼ばれる筋群が緊張していると、膝への負担がさらに増してしまいます。整骨院では、これらの筋肉を丁寧にほぐしながら、膝関節にかかる力学的なストレスを軽減していくことに重点を置きます。

手技による施術では、膝の周りだけでなく、股関節や足首といった隣接する関節周辺の筋肉にも目を向けます。というのも、これらの部位が硬くなっていると、その影響が膝に及んでしまうからです。例えば股関節の動きが悪いと、本来股関節で吸収すべき衝撃を膝が代わりに受け止めることになり、結果として膝への負担が増えてしまいます。

2.1.2 関節の可動域を保つための取り組み

変形性膝関節症が進むと、膝を曲げたり伸ばしたりする範囲が狭くなっていきます。これは痛みを避けるために自然と動かさなくなることで、関節周囲の組織が固まってしまうためです。整骨院では、無理のない範囲で関節を動かしながら、少しずつ可動域を広げていくことを目指します。

この際に大切なのは、痛みを我慢させるような無理な動かし方をしないことです。痛みが強く出る動きを繰り返すと、かえって筋肉が防御反応で硬くなり、状態が悪化する可能性があります。施術者は常に痛みの出方を確認しながら、ちょうど良い加減で関節を動かしていきます。

2.1.3 下肢全体のバランス調整

変形性膝関節症では、膝の内側に負担が集中しやすいという特徴があります。これは脚全体の配列が影響していることが多く、骨盤から足首までの全体的なバランスを見直すことが重要になります。整骨院では、立ち方や歩き方を観察しながら、どこに負担が集中しているかを確認します。

例えば、骨盤が傾いていたり、足首の動きが硬かったりすると、その影響で膝に余計な力がかかります。施術では、これらの部位にも働きかけながら、脚全体で体重を支えられるような状態を目指していきます

施術の種類 具体的な内容 期待される変化
筋肉へのアプローチ 大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎなどの緊張をほぐす 膝への負担軽減、動かしやすさの向上
関節可動域の維持 痛みの出ない範囲で膝の曲げ伸ばしを促す 日常動作のしやすさ向上
下肢全体の調整 骨盤から足首までのバランスを整える 膝への負担の分散
筋力維持の指導 自宅でできる運動の提案 膝を支える力の維持

2.1.4 日常生活での負担軽減の提案

施術だけでなく、日常生活での過ごし方についても具体的な提案が行われます。変形性膝関節症では、体重が膝にかける影響が大きいため、座り方や立ち上がり方、階段の使い方といった日常動作を見直すことが大切です。

例えば、椅子から立ち上がるときに膝だけで立とうとすると大きな負担がかかりますが、手をついて上半身を前に倒しながら立つようにすると、膝への負担を減らせます。こうした具体的な動作の工夫を、実際に体を動かしながら確認していきます。

2.1.5 温熱療法の活用

変形性膝関節症では、膝が冷えると痛みが強くなることがよくあります。整骨院では、温熱療法を用いて膝周辺の血行を促すことで、痛みの軽減を図ります。温めることで筋肉の緊張もほぐれやすくなり、施術の効果も高まります。

ただし、膝に腫れや熱感がある急性期には、温めるのではなく冷やすほうが適切な場合もあります。その判断も含めて、その時々の状態に合わせた対処が選ばれます。

2.1.6 膝を支える筋力の維持

変形性膝関節症では、痛みのために活動量が減り、結果として膝を支える筋力が低下するという悪循環に陥りがちです。整骨院では、膝に負担をかけずに筋力を維持できる運動を提案し、実際に一緒に動きながら正しい方法を確認していきます

例えば、椅子に座った状態で膝を伸ばす運動や、仰向けに寝た状態で行う運動など、立った姿勢で行うよりも膝への負担が少ない方法があります。これらを自宅でも継続できるように、分かりやすく指導が行われます。

2.2 スポーツによる膝の痛みの場合

スポーツに伴う膝の痛みは、若い世代から中高年まで幅広く見られます。ジャンプや切り返し動作の多いバスケットボールやバレーボール、長距離を走るマラソン、膝への負担が大きいサッカーなど、競技の特性によって痛みの出方も様々です。整骨院では、どんな動作で痛むのか、どのような経緯で痛みが出始めたのかを詳しく確認しながら、施術を組み立てていきます。

2.2.1 急性期と慢性期での対処の違い

スポーツによる膝の痛みには、捻ったり強くぶつけたりといった明確なきっかけがある場合と、繰り返しの動作で徐々に痛みが出てきた場合があります。前者は急性期、後者は慢性期と呼ばれ、それぞれで整骨院での対処の仕方が異なります。

急性期では、まず腫れや熱感を落ち着かせることが優先されます。無理に動かしたり強く揉んだりすると、かえって炎症が強くなる可能性があります。この時期は、患部の安静を保ちながら、周辺部位の緊張をほぐして回復しやすい環境を整えることに重点が置かれます

一方、慢性期では積極的に筋肉や関節に働きかけていきます。繰り返しの動作で負担がかかり続けた結果、特定の筋肉が硬くなったり、関節の動きに偏りが生じたりしていることが多いため、それらを丁寧に見直していきます。

2.2.2 使いすぎによる負担への対処

スポーツによる膝の痛みで多いのが、使いすぎによるものです。練習量が急に増えた、新しい動きを繰り返し練習した、疲労が抜けないまま運動を続けたといった背景があることが少なくありません。このような場合、膝の周囲の筋肉や腱に細かな負担が蓄積しています。

整骨院では、負担がかかっている部位を特定しながら、手技で筋肉の緊張をほぐしていきます。特に膝のお皿の周囲や、太ももの筋肉が膝につながる部分は、使いすぎの影響を受けやすい場所です。これらの部位を丁寧にほぐすことで、膝への引っ張る力を和らげていきます

2.2.3 動作の癖や体の使い方の見直し

スポーツによる膝の痛みでは、動作の癖が影響していることも多くあります。例えば、着地の際に膝が内側に入りやすい、片脚に体重が偏っている、上半身と下半身の連動がうまくいっていないといった問題です。

整骨院では、実際に動作を見せてもらいながら、どこに負担が集中しているかを確認します。そのうえで、負担の少ない体の使い方を提案し、一緒に動きながら感覚を掴んでもらいます。動作の癖は長年の積み重ねで身についているため、すぐには変わりませんが、意識して修正を続けることで、徐々に膝への負担を減らせる動き方を身につけていくことができます

痛みの背景 整骨院での対処内容 重視される点
ジャンプ動作の繰り返し 膝蓋腱周囲の緊張緩和、大腿四頭筋の柔軟性向上 着地時の衝撃吸収能力の向上
切り返し動作の多い競技 膝の内外側の筋バランス調整、股関節の柔軟性向上 方向転換時の膝の安定性
長距離走による負担 下腿部の筋緊張緩和、足部のバランス調整 着地から蹴り出しまでの動作の滑らかさ
急激な練習量の増加 疲労が溜まった筋肉のケア、休息の取り方の提案 回復のための環境づくり

2.2.4 股関節と足首の柔軟性の重要性

スポーツで膝を痛める方の多くは、股関節や足首の動きが硬くなっています。これらの関節がスムーズに動かないと、その分を膝が補おうとするため、膝への負担が増えてしまいます。

例えば、股関節が硬いとしゃがむ動作のときに膝だけで深く曲げることになり、膝の前側に大きな負担がかかります。また、足首が硬いと着地のときの衝撃を吸収しきれず、その力が膝に伝わってしまいます。整骨院では、膝だけでなく股関節や足首の柔軟性も高めることで、脚全体で動作の負担を分散できるようにしていきます

2.2.5 左右差の調整

スポーツをしている方の体を見ると、利き足と反対側の足で筋肉の発達や柔軟性に差があることがよくあります。この左右差が大きいと、一方の膝に負担が集中しやすくなります。

整骨院では、両脚の状態を比較しながら、弱い側を強化したり、硬い側をほぐしたりして、バランスを整えていきます。また、普段の練習でも左右均等に体を使うような工夫を提案することもあります。

2.2.6 運動前後のケアの習慣づけ

スポーツを続けながら膝の状態を良好に保つには、運動前後のケアが欠かせません。整骨院では、自分でできるケアの方法を具体的に指導します。

運動前には、膝や股関節、足首をしっかり動かして、関節の動きを滑らかにしておくことが大切です。また運動後には、使った筋肉を緩めて疲労を残さないようにします。これらを習慣にすることで、膝への負担を最小限に抑えながらスポーツを続けられる体づくりができます

2.2.7 段階的な運動再開の計画

膝の痛みで一時的に運動を休んでいた場合、いきなり以前と同じ強度で再開すると、再び痛みが出る可能性があります。整骨院では、現在の膝の状態を確認しながら、どの程度の運動なら問題ないか、どんな段階を踏んで負荷を上げていくかを一緒に考えます。

例えば、まずは軽いジョギングから始め、痛みが出ないことを確認してから徐々にペースを上げる、といった具合です。焦って無理をすると元に戻ってしまうため、慎重に進めることが大切です。

2.2.8 競技特性に応じた指導

それぞれのスポーツには特有の動作があり、膝にかかる負担のかかり方も違います。整骨院では、その方がどんなスポーツをしているかを把握したうえで、競技特性に応じた施術や指導を行います。

例えば、バレーボールであればジャンプからの着地動作、サッカーであればキック動作やストップ動作、野球であれば投球時の下半身の使い方といった具合に、競技ごとのポイントを押さえながら対処していきます。

2.3 加齢による膝痛の場合

年齢を重ねるにつれて膝が痛くなるのは、多くの方が経験することです。若い頃と比べて筋力が落ちたり、関節の柔軟性が低下したり、長年の体の使い方の積み重ねが影響として現れたりします。加齢による膝痛は、変形性膝関節症とも重なる部分がありますが、より広い視点で体全体の変化を捉える必要があります。

2.3.1 筋力低下への対処

年齢とともに筋力が落ちるのは自然なことですが、特に下半身の筋力低下は膝への負担を増やす大きな要因になります。膝を支える筋肉が弱くなると、歩くときや階段を使うときに膝が不安定になり、痛みを感じやすくなります。

整骨院では、現在の筋力の状態を確認しながら、無理なく続けられる筋力維持の方法を提案します。激しい運動をする必要はなく、日常生活の中で取り入れられる簡単な動きでも、継続することで十分な効果が期待できます。

例えば、椅子に座った状態で膝を伸ばしてキープする運動や、椅子の背もたれを支えにして軽くスクワットの動きをするといった方法があります。これらは膝への負担が少なく、体力に自信がない方でも取り組みやすい内容です。

2.3.2 関節の柔軟性維持

年齢を重ねると、関節周囲の組織が硬くなり、動きが小さくなっていきます。膝が硬くなると、歩幅が狭くなったり、階段の上り下りがしにくくなったりします。整骨院では、手技で関節周囲の筋肉や組織をほぐしながら、動きを保つための施術を行います。

ただし、無理に動かすと痛みが出たり、組織を傷めたりする可能性があるため、その方の体の状態に合わせて、ちょうど良い加減で働きかけていくことが大切です。施術を受けている間も、痛みの有無を確認しながら進められます。

2.3.3 姿勢の変化による影響への対処

年齢とともに背中が丸くなったり、骨盤が後ろに傾いたりといった姿勢の変化が起こることがあります。これらの変化は、一見膝とは関係なさそうに思えますが、実は膝への負担に大きく影響します。

背中が丸くなると重心が前に移動し、膝を少し曲げた状態で立つことが多くなります。この姿勢では、膝を支える筋肉に常に力が入った状態になり、疲労しやすくなります。整骨院では、背骨や骨盤の状態も確認しながら、体全体のバランスを見直していきます

加齢に伴う変化 膝への影響 整骨院での対処
下半身の筋力低下 膝の不安定性、階段での負担増加 無理のない筋力維持運動の指導
関節の柔軟性低下 歩幅の減少、しゃがみにくさ 関節周囲の組織をほぐす施術
姿勢の変化 重心のずれ、膝への負担増加 体全体のバランス調整
活動量の減少 筋力と柔軟性のさらなる低下 無理なく動ける環境づくりの提案

2.3.4 足元の変化と膝への影響

年齢を重ねると、足の筋肉が弱くなり、足のアーチが低くなることがあります。これを偏平足と呼びますが、この状態になると歩くときの衝撃吸収能力が低下し、その影響が膝に及びます。

また、足の指の力が弱くなると、地面をしっかり蹴って歩けなくなり、膝や股関節で無理に推進力を生み出そうとするため、膝への負担が増えます。整骨院では、足首から足の指にかけての状態も確認し、必要に応じてケアを行います。

足の指を意識して動かす練習や、足裏の筋肉を刺激する方法など、足元から体を支える力を取り戻すための取り組みも提案されます

2.3.5 活動量の確保と運動習慣

膝が痛いからといって動かなくなると、筋力や柔軟性がさらに低下し、痛みが悪化するという悪循環に陥ります。整骨院では、痛みを抱えながらも無理なく動ける方法を一緒に考えます。

例えば、一度に長い距離を歩くのが難しければ、短い距離を何回かに分けて歩く、プールでの水中歩行で膝への負担を減らしながら動くといった工夫があります。それぞれの生活環境や体力に合わせて、続けられる方法を見つけることが大切です。

2.3.6 体重が膝に与える影響

年齢とともに代謝が落ち、体重が増えやすくなることもあります。体重が増えると、歩くときに膝にかかる負担も増えるため、膝痛の要因のひとつとなります。

整骨院では直接的な体重管理の指導は行いませんが、動きやすい体を作ることで、日常生活での活動量を増やせるようサポートします。膝の痛みが軽減して動きやすくなれば、自然と活動量が増え、結果として体重管理にもつながっていきます

2.3.7 バランス能力の維持

年齢を重ねると、バランスを取る能力も徐々に低下していきます。バランスが悪くなると、歩くときにふらついたり、ちょっとした段差でつまずいたりしやすくなります。こうした不安定な状態では、膝に余計な力が入り、負担が増えてしまいます。

整骨院では、体幹の筋肉を意識する運動や、片足で立つ練習など、バランス能力を維持するための方法を提案します。これらは転倒予防にもつながり、膝だけでなく体全体の健康維持に役立ちます。

2.3.8 痛みとの上手な付き合い方

加齢による体の変化は避けられない部分もあるため、完全に痛みをなくすことが難しい場合もあります。そのような状況では、痛みを完全になくすことよりも、痛みと上手に付き合いながら生活の質を保つことに重点が置かれます

整骨院では、どの程度の痛みなら日常生活を続けても問題ないか、どんなときに休息を取るべきかといった判断の仕方についても相談できます。痛みがあっても、適切な対処をしながら活動的な生活を続けることは十分に可能です。

2.3.9 生活環境の見直し

加齢による膝痛では、住環境の見直しも大切になります。例えば、和式の生活では正座や床からの立ち上がりで膝に大きな負担がかかります。椅子やベッドを使った生活に変えることで、膝への負担を大きく減らせることもあります。

階段の上り下りが辛い場合には、手すりを使う、ゆっくり一段ずつ足を揃えながら上り下りするといった工夫が有効です。整骨院では、それぞれの生活環境に合わせて具体的な改善案を提案し、膝への負担を減らす生活の仕方を一緒に考えていきます

2.3.10 寒さと膝痛の関係

多くの方が実感されていることですが、寒い時期には膝の痛みが強くなる傾向があります。これは冷えによって血行が悪くなり、筋肉が硬くなることが影響しています。また、寒さで体を縮こめるような姿勢になることも、膝への負担を増やす要因です。

整骨院では、温熱療法で膝を温めながら施術を行うほか、自宅でのケア方法として、入浴でしっかり体を温めることや、膝を冷やさないような服装の工夫などを提案します。

2.3.11 複数の問題が重なっている場合

加齢による膝痛では、ひとつの原因だけでなく、複数の要因が重なっていることが多くあります。筋力低下、柔軟性の低下、姿勢の変化、足元の問題などが同時に存在し、それらが相互に影響し合っています。

整骨院では、これらの問題を全体的に捉えながら、どこから手をつけるのが最も効果的か考え、優先順位をつけて対処していきます。一度にすべてを改善しようとするのではなく、段階を踏みながら少しずつ状態を良くしていく姿勢が大切です。

2.3.12 長期的な視点でのケア

加齢による膝痛は、短期間で完全に解決することは難しく、長期的な視点でのケアが必要になります。整骨院での施術を受けながら、同時に自宅でのケアや運動習慣を続けることで、徐々に膝の状態を良好に保てるようになっていきます。

大切なのは、完璧を目指すことではなく、できる範囲で続けることです。無理をして挫折するよりも、小さなことでも継続することが、結果として膝の状態を維持することにつながります。

3. まとめ

膝の痛みを長引かせないためには、早めの対処が大切です。整骨院では手技療法や電気治療、温熱療法といった物理療法に加えて、テーピングやサポーターによる固定、運動療法まで幅広い施術を受けられます。変形性膝関節症やスポーツ障害、加齢による痛みなど原因はさまざまですが、それぞれの状態に応じた施術方法があります。ただし整骨院で扱えるのは急性のケガや慢性的な痛みの緩和が中心となるため、症状によっては医療機関での検査が必要になるケースもあります。日常生活に支障が出ている膝の痛みは、我慢せず専門家に相談して根本から見直していくことをおすすめします。

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