松山市の整体なら「はぐくま整骨院・鍼灸院」

立ち上がるとふらつく、目の前が暗くなるといった起立性のめまいにお悩みではありませんか。この記事では、起立性のめまいが起こる原因から、整骨院での具体的な施術内容、改善までの期間、自宅でできる対策まで詳しく解説します。自律神経の乱れや骨格の歪みといった根本原因にアプローチすることで、症状は改善していきます。日常生活を快適に過ごすためのヒントが見つかります。

1. 起立性のめまいとは

立ち上がったときにふらっとする、目の前が暗くなるといった経験はありませんか。このような症状が頻繁に起こる場合、それは起立性のめまいかもしれません。起立性のめまいとは、座った状態や横になった状態から立ち上がったときに、急に血圧が低下することで起こるめまいの症状です。

この症状は単なる一時的な体調不良ではなく、身体の調整機能に何らかの問題が生じているサインです。特に朝起きたときや、長時間座っていた後に立ち上がったときに症状が現れやすく、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

起立時に身体は重力に逆らって脳へ血液を送る必要がありますが、この調整がうまくいかないと、脳への血流が一時的に不足してしまいます。その結果、めまいやふらつきといった不快な症状が引き起こされるのです。

1.1 起立性のめまいの主な症状

起立性のめまいには、さまざまな症状が伴います。これらの症状は人によって程度が異なり、軽度のものから日常生活に深刻な影響を与えるものまで幅広く存在します。

症状の種類 具体的な症状 発生しやすい場面
めまい・ふらつき 立ち上がった瞬間にくらくらする、バランスが取れない感覚 朝起きたとき、トイレから出たとき
視覚症状 目の前が暗くなる、視界がぼやける、白くかすむ 急に立ち上がったとき
頭部の症状 頭痛、頭が重い、頭がぼーっとする 立位を保っているとき
全身症状 倦怠感、疲労感、動悸、冷や汗 起立後しばらく継続
意識レベルの変化 意識が遠のく感じ、気が遠くなる 症状が強いとき

立ち上がったときに数秒から数分間続くふらつきやめまいが特徴的です。症状は一時的なものから、立位を保つことが困難になるほど強いものまでさまざまです。

特に注意が必要なのは、これらの症状が繰り返し起こることで、立ち上がること自体に不安を感じるようになってしまうケースです。外出時に症状が出ることを恐れて、活動範囲が狭まってしまう方も少なくありません。

また、起立性のめまいは朝方に症状が強く現れることが多く、午前中は調子が悪いのに午後になると楽になるという日内変動も特徴的です。これは睡眠中の血液循環の状態や、自律神経の働きが関係していると考えられています。

吐き気や腹痛を伴うこともあり、単なるめまいだけではなく、身体全体のバランスが崩れている状態といえます。耳鳴りや肩こり、首の痛みなどを同時に感じる方も多く、これらの症状が相互に影響し合っていることがわかります。

1.2 起立性調節障害との関係

起立性のめまいを考える上で、起立性調節障害という状態についても理解しておく必要があります。起立性調節障害とは、立ち上がったときに血圧や心拍数の調整がうまくいかず、さまざまな症状が現れる状態のことです。

この障害は特に思春期の子どもに多く見られますが、大人になってからも症状が続く方や、成人してから発症する方もいます。ストレスや生活リズムの乱れ、運動不足などが引き金となって発症することがあります。

起立性調節障害の背景には、自律神経の働きが深く関わっています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、これらがバランスを取りながら身体の機能を調整しています。立ち上がったときには交感神経が働いて血管を収縮させ、血圧を維持する必要がありますが、このバランスが崩れると血圧が急激に下がってしまいます。

起立時の身体の変化 正常な場合 調整がうまくいかない場合
血液の移動 下半身に約500ml移動 同様に移動
血管の反応 速やかに収縮して血圧維持 収縮が遅れる、不十分
心拍数 適度に上昇 過度に上昇、または上昇不足
脳血流 十分に維持される 一時的に低下
自覚症状 特になし めまい、ふらつきなど

起立性調節障害では、めまい以外にも朝起きられない、午前中に調子が悪い、立ちくらみが頻繁に起こる、長時間立っていられないといった症状が見られます。これらの症状により、学校や仕事に行けなくなる方もいます。

周囲からは「怠けている」「やる気がない」と誤解されやすい症状ですが、実際には身体の調整機能に問題があるため、本人の意思だけでは解決できない状態です。適切な対処と施術によって改善が期待できます。

骨格の歪みや筋肉の緊張が、この調整機能をさらに悪化させている場合も多く、身体全体のバランスを整えることが症状改善の鍵となります。特に首や背骨の状態は自律神経の働きに大きな影響を与えるため、これらの部分のケアが重要です。

1.3 放置すると危険な理由

起立性のめまいを「たまにふらつく程度」と軽視して放置してしまうと、さまざまなリスクが生じます。症状が軽いうちに適切な対処をすることが、将来的な健康維持のためにも大切です。

転倒による怪我のリスクが高まることが最も直接的な危険です。めまいやふらつきが起こったときにバランスを崩し、転倒してしまう可能性があります。特に階段や浴室など、転倒すると重大な怪我につながる場所での発症は危険です。実際に、起立性のめまいによる転倒で骨折や頭部打撲を経験される方もいます。

症状を我慢し続けることで、生活の質が大きく低下していきます。外出することへの不安が強くなり、人と会うことや買い物に行くことさえ億劫になってしまいます。このような状態が続くと、精神的にも落ち込みやすくなり、活動範囲がどんどん狭まっていきます。

慢性化すると改善に時間がかかるようになることも問題です。症状が出始めた初期の段階で対処すれば比較的短期間で改善が見込めますが、長年放置した場合は身体の状態がより複雑になり、回復までに時間を要することがあります。

放置による影響 身体面 生活面
短期的な影響 転倒リスク、疲労の蓄積、集中力低下 外出への不安、活動量の減少
中期的な影響 筋力低下、体力低下、姿勢の悪化 社会活動の制限、生活範囲の縮小
長期的な影響 慢性化、他の症状の併発、体質の変化 生活の質の著しい低下、心理的な影響

めまいの症状に慣れてしまい、危険な状態を危険と感じなくなることも問題です。ふらつきながらも無理に動き続けることで、より大きな事故につながる可能性があります。特に運転中や機械操作中に症状が出ると、自分だけでなく周囲の人にも危険が及びます。

起立性のめまいの背景にある身体の不調が、他の症状を引き起こすこともあります。自律神経のバランスが崩れた状態が続くと、睡眠障害、消化器症状、慢性的な疲労感など、さまざまな不調が連鎖的に現れることがあります。これらの症状が重なることで、さらに生活の質が低下していきます。

また、めまいがあることで運動やストレッチを避けるようになり、その結果、筋力が低下したり身体が硬くなったりすることで、かえって症状が悪化するという悪循環に陥ることもあります。身体を動かさないことで血液循環が悪くなり、自律神経の働きもさらに低下していくのです。

早期に適切な対処を始めることで、これらのリスクを回避できます。症状が軽いうちから身体のケアを行い、根本的な原因にアプローチすることが、健康的な生活を維持するために重要です。めまいは身体からの重要なサインであり、それを見逃さずに向き合うことが大切なのです。

2. 起立性のめまいが起こる原因

立ち上がった時にクラッとするめまいは、単なる一過性のものと軽く考えがちですが、実はいくつもの身体の問題が複雑に絡み合って起こっています。原因を正しく理解することで、適切な対処法が見えてきます。

起立性のめまいには、大きく分けて4つの主要な原因があり、それぞれが単独で作用することもあれば、相互に影響し合いながら症状を引き起こすこともあります。多くの場合、これらの原因が組み合わさることで、より強い症状として現れてしまいます。

2.1 自律神経の乱れ

起立性のめまいの最も根本的な原因として挙げられるのが、自律神経系の働きの低下です。自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り立っており、私たちが意識しなくても自動的に身体の様々な機能を調整しています。

立ち上がる動作では、重力によって血液が下半身に集まろうとします。通常であれば、自律神経が瞬時に血管を収縮させて血圧を保ち、脳への血流を維持します。しかし、自律神経の働きが鈍くなっていると、この調整が間に合わず、一時的に脳への血流が減少してめまいが起こります。

自律神経が乱れる背景には、現代社会特有の問題が深く関わっています。日々の仕事や人間関係から受ける精神的な負担、十分な休息が取れない生活、昼夜のリズムが崩れた不規則な日常などが、じわじわと自律神経のバランスを崩していきます。

自律神経の状態 身体への影響 めまいとの関連
交感神経優位が続く 血管が常に緊張状態、筋肉のこわばり 血流調整の柔軟性低下
副交感神経が働きにくい 回復機能の低下、疲労蓄積 起立時の血圧上昇反応の遅れ
切り替えがスムーズでない 状況に応じた調整ができない 急な体位変換への対応不全

特に首から背中にかけての筋肉の緊張は、自律神経の通り道を圧迫してしまいます。頸椎周辺には自律神経が密集しているため、この部分の筋肉が固くなると神経の働きに直接影響を及ぼします。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で首に負担がかかり続けると、知らず知らずのうちに自律神経の機能が低下していきます。

また、呼吸の浅さも見逃せない要因です。緊張状態が続くと無意識に呼吸が浅くなり、これが自律神経のバランスをさらに乱す悪循環を生み出します。深く穏やかな呼吸ができなくなることで、副交感神経が十分に働かず、身体は常に緊張モードから抜け出せなくなります。

2.2 血圧調整機能の低下

起立時のめまいは、血圧を適切にコントロールする身体の仕組みがうまく機能していない状態から生じます。健康な状態であれば、立ち上がると同時に血管が収縮し、心拍数がわずかに上がることで血圧を維持します。この反応がスムーズに起こらないと、脳への血流が一時的に減少してしまいます。

血圧調整に関わる器官として重要なのが、頸動脈や大動脈にある圧受容器と呼ばれるセンサーです。これらのセンサーが血圧の変化を感知し、自律神経を通じて血管や心臓に指令を送ります。しかし、長期間にわたって身体に負担がかかり続けると、このセンサーの感度が鈍くなることがあります。

血圧調整機能が低下する具体的なきっかけとして、運動不足による筋肉量の減少が挙げられます。特にふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身に溜まった血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。この筋肉が衰えると、立ち上がった時に血液が下半身に溜まりやすくなり、脳への血流が不足します。

水分摂取量の不足も、血圧調整を困難にする大きな要因です。体内の水分が不足すると血液量が減少し、もともと血圧を維持することが難しくなります。特に朝起きた直後は、睡眠中の発汗などで体内の水分が減っているため、起床時のめまいが起こりやすい状態になっています。

血圧調整の段階 正常な反応 機能低下時の状態
立ち上がり始め 即座に血管収縮開始 反応が遅れる、または弱い
完全に立位になった時 血圧が安定して維持される 血圧が低下したまま
数秒後 通常の血圧レベルに戻る 回復に時間がかかる

さらに、下半身への血液の溜まりやすさには個人差があり、体型や体質も関係しています。痩せ型で筋肉量が少ない体型の方は、血液を押し戻す力が弱いため、起立性のめまいが起こりやすい傾向にあります。ただし、これは体質だけの問題ではなく、適切な施術と生活習慣の改善で十分に対処できる問題です。

2.3 筋肉の緊張と骨格の歪み

身体の構造的な問題も、起立性のめまいと深く関わっています。骨格に歪みがあると、その周辺の筋肉は常にバランスを取ろうとして緊張状態を強いられます。この慢性的な筋肉の緊張が、血流を妨げ、神経の働きを低下させることで、めまいの発生につながります。

特に注目すべきは、背骨の配列と頭部の位置関係がめまいに与える影響です。背骨が正しい位置からずれていると、その上に乗っている頭部の重心もずれてしまいます。成人の頭部は約5キロもの重さがあり、わずかな位置のずれでも首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。

首の骨である頸椎の配列は、特に重要な意味を持ちます。頸椎の中を通る椎骨動脈は脳への血流を担う重要な血管であり、頸椎の位置がずれるとこの血管が圧迫を受ける可能性があります。また、頸椎周辺には自律神経が密集しているため、構造的な問題が神経の働きに直接影響します。

骨盤の傾きや歪みも見逃せません。骨盤は身体の土台であり、ここに歪みがあると全身のバランスが崩れます。骨盤が前傾しすぎたり後傾しすぎたりすると、背骨全体の配列に影響し、結果として首や頭部の位置まで変化してしまいます。

歪みの部位 筋肉への影響 めまいへの関連
頸椎の配列異常 首周辺の筋肉が過緊張 脳への血流低下、自律神経の圧迫
胸椎の丸まり 肩甲骨周辺の筋肉が固まる 呼吸が浅くなり自律神経に影響
骨盤の傾き 腰部から下半身の筋バランス崩れ 血液の循環効率低下

現代の生活様式は、骨格の歪みを生み出す要因に満ちています。長時間座り続ける仕事、前かがみでスマートフォンを見る姿勢、片側だけに荷物を持つ習慣など、日常の何気ない動作の積み重ねが少しずつ骨格を歪ませていきます。

筋肉の緊張は血管を圧迫し、その部分の血流を悪化させます。特に首から肩にかけての筋肉が固くなると、頭部への血液の流れが妨げられます。立ち上がった時には通常より多くの血液を脳に送る必要があるのに、筋肉の緊張によって血流が制限されていると、十分な血液が届かずめまいが発生します。

さらに、筋肉の緊張は神経の伝達も妨げます。緊張した筋肉に囲まれた神経は圧迫を受け、本来の働きを十分に発揮できません。これが自律神経の機能低下につながり、血圧調整のタイミングがずれる一因となります。

2.4 生活習慣による影響

日々の過ごし方の積み重ねが、起立性のめまいを引き起こす大きな土台を作っています。一つひとつは小さな習慣でも、それが毎日繰り返されることで身体に深刻な影響を与えます。

睡眠の質と量は、めまいの発生に極めて大きな影響を与えます。十分な睡眠が取れていないと、自律神経の回復が不完全になり、血圧調整機能も低下します。特に入眠時刻が日によってバラバラだったり、睡眠時間が極端に短かったりすると、身体のリズムが乱れて自律神経のバランスが崩れやすくなります。

食事の内容とタイミングも重要な要素です。朝食を抜く習慣がある方は、午前中の血糖値が不安定になりやすく、これがめまいの引き金になることがあります。また、極端な食事制限や偏った栄養摂取は、血液を作る材料が不足し、血圧の維持が難しくなります。

生活習慣 身体への直接的影響 めまいとの関係
不規則な睡眠 自律神経のリズム崩壊 起床時の血圧調整不全
朝食抜き 血糖値の不安定化 午前中のめまい頻度上昇
水分摂取不足 血液量の減少 血圧維持困難
運動不足 筋力低下、循環機能低下 血液の循環効率悪化
長時間の同じ姿勢 筋肉の固まり、血流停滞 立ち上がり時の循環不全

水分の摂取量が慢性的に少ない状態も、深刻な問題を引き起こします。血液の約半分は水分で構成されており、水分が不足すると血液の総量が減り、ドロドロとした流れにくい状態になります。この状態では、立ち上がった時に必要な量の血液を素早く脳に送ることができません。

運動習慣の有無も、めまいの発生頻度に大きく関わっています。適度な運動は心肺機能を高め、血管の柔軟性を保ち、筋肉のポンプ機能を強化します。逆に運動不足が続くと、これらの機能が徐々に低下し、起立時の血圧調整が追いつかなくなります。

入浴の習慣にも注目する必要があります。湯船に浸かる習慣がなくシャワーだけで済ませている方は、身体の深部まで温まることができず、筋肉の緊張がなかなか緩みません。また、熱すぎる湯に長時間浸かる習慣も、血圧の変動を大きくしてめまいを起こしやすくします。

精神的な負担の蓄積も無視できません。常に緊張を強いられる環境にいたり、悩みを抱え込んだりしていると、交感神経が優位な状態が続きます。この状態では筋肉が常に緊張し、血管も収縮気味になるため、立ち上がった時の血圧調整がうまくいかなくなります。

姿勢の問題も日常生活に深く根ざしています。椅子に座る時に背もたれに寄りかかり、骨盤が後ろに倒れた状態で長時間過ごすと、背骨全体の配列が崩れます。また、脚を組む癖がある方は、骨盤の左右のバランスが崩れやすく、これが全身の歪みにつながります。

冷えの問題も軽視できません。特に下半身が慢性的に冷えていると、血管が収縮した状態が続き、血液の循環が滞ります。冷房の効いた室内で長時間過ごすことが多い現代では、本人が自覚していなくても身体は冷えている場合が多く、これがめまいの一因となっています。

これらの生活習慣は、一つひとつは些細に思えても、複数が組み合わさることで身体に大きな負担をかけます。長年の習慣として定着しているため自覚しにくいのですが、実はめまいの根本原因として深く関わっているのです。

3. 整骨院で起立性のめまいを改善できる理由

立ち上がった瞬間にふらつきを感じたり、目の前が真っ暗になったりする起立性のめまいは、日常生活に大きな支障をきたします。薬に頼るだけでは一時的な対処にとどまることが多く、根本的な改善には身体全体のバランスを見直すことが欠かせません。整骨院では身体の構造的な問題から自律神経の働きまで、包括的にアプローチすることで症状の改善を目指します。

3.1 根本原因にアプローチする施術

起立性のめまいに悩む方の多くは、症状が現れる表面的な部分だけに注目しがちです。しかし実際には、身体の深い部分に隠れた原因が症状を引き起こしています。整骨院では症状だけを追うのではなく、なぜそのめまいが起きているのかという根本に目を向けます。

身体を一つのシステムとして捉えると、骨格の歪みや筋肉の過度な緊張が自律神経の働きに影響を及ぼしていることが分かります。例えば首から背中にかけての筋肉が硬くなっていると、その周辺を通る神経や血管が圧迫され、脳への血流が不十分になります。この状態が続くことで、立ち上がったときに適切な血圧調整ができず、めまいが発生するのです。

整骨院の施術は、こうした身体の構造的な問題を丁寧に見極めることから始まります。姿勢の癖や日常的な動作のパターンを確認し、どの部分に負担がかかっているかを特定します。骨格の歪みを正すことで神経の圧迫が解放され、本来の身体機能が回復していきます。これは対症療法ではなく、身体が持つ自然治癒力を高める根本療法といえます。

また、起立性のめまいの背景には血液循環の悪さが潜んでいることも少なくありません。デスクワークや同じ姿勢を長時間続けることで、下半身の血流が滞り、立ち上がったときに脳に十分な血液が届かなくなります。整骨院では筋肉の緊張をほぐすことで血管の圧迫を取り除き、全身の血流をスムーズにしていきます。

根本原因 身体への影響 整骨院でのアプローチ
骨格の歪み 神経圧迫、血管の狭窄 骨格矯正による構造の正常化
筋肉の過緊張 血流障害、自律神経の乱れ 手技療法による筋緊張の緩和
姿勢の悪化 身体バランスの崩れ、循環不良 姿勢矯正と日常動作の指導

身体の土台となる骨盤の歪みも見逃せません。骨盤が傾いていると背骨全体のバランスが崩れ、首や肩に余計な負担がかかります。この連鎖的な歪みが自律神経の中枢である脳幹周辺の環境を悪化させ、血圧調整機能に支障をきたすのです。整骨院では骨盤から順に全身のバランスを整えることで、身体が本来持つ調整機能を取り戻します。

さらに重要なのは、施術によって身体の感覚が研ぎ澄まされていくことです。長年の歪みや緊張に慣れてしまった身体は、正常な状態が分からなくなっています。定期的な施術を受けることで、自分の身体の状態を正しく認識できるようになり、日常生活の中で無理な姿勢や動作を避けられるようになります。これは再発予防にもつながる大切な要素です。

3.2 自律神経を整える効果

起立性のめまいと自律神経は切っても切れない関係にあります。自律神経は意識しなくても身体の様々な機能を自動的に調整してくれる、いわば身体の司令塔です。立ち上がったときに血圧を適切に保つのも、この自律神経の働きによるものです。しかしストレスや不規則な生活、身体の歪みなどが積み重なると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

整骨院の施術は、直接的に自律神経に働きかける効果があります。背骨の両側には交感神経と副交感神経が通っており、背骨の歪みや周辺筋肉の緊張がこれらの神経を刺激し続けています。背骨を正しい位置に整えることで神経への不要な刺激が減り、自律神経が本来のリズムを取り戻していきます

特に首の骨である頚椎の状態は、自律神経に大きな影響を与えます。頚椎の中を通る脊髄からは、血圧調整に関わる神経が枝分かれしています。スマートフォンの使い過ぎやパソコン作業で首が前に出る姿勢が続くと、頚椎に負担がかかり神経の働きが低下します。整骨院では頚椎の調整を丁寧に行うことで、血圧調整機能の回復を促します。

また、施術を受けている最中に深いリラックス状態に入る方が多くいます。これは副交感神経が優位になっている証拠です。現代人の多くは常に緊張状態にあり、交感神経が働きすぎています。整骨院での施術は心地よい刺激を身体に与えることで、副交感神経を活性化させ、自律神経全体のバランスを整えます。

呼吸の深さも自律神経と密接に関係しています。猫背や巻き肩などの姿勢の悪さは、胸郭の動きを制限し、浅い呼吸を引き起こします。浅い呼吸は交感神経を優位にし、身体を常に緊張状態に保ってしまいます。整骨院では胸郭周辺の筋肉や関節を調整することで、深い呼吸ができる身体づくりをサポートします。深い呼吸は自律神経を安定させ、起立時の血圧調整をスムーズにします。

施術部位 自律神経への作用 期待される効果
頚椎の調整 血圧調整中枢への刺激正常化 起立時の血圧維持機能向上
胸椎の矯正 交感神経幹への圧迫解除 過剰な緊張状態の緩和
骨盤の調整 副交感神経の活性化 リラックス反応の促進
筋膜の弛緩 全身の神経伝達改善 自律神経バランスの安定

自律神経が整うと、めまい以外にも様々な変化を実感できます。寝つきが良くなったり、朝の目覚めがすっきりしたり、疲れが取れやすくなったりします。これらは全て自律神経が本来の働きを取り戻している証拠です。起立性のめまいの改善だけでなく、身体全体の調子が上向いていくのを感じられるでしょう。

整骨院での施術は、単に身体を触って調整するだけではありません。施術を通じて身体に安心感を与え、緊張を解きほぐしていく過程そのものが、自律神経を整える働きを持っています。定期的に身体をケアする習慣を持つことで、自律神経が乱れにくい身体づくりができるのです。

3.3 血流改善による症状の緩和

起立性のめまいの直接的な原因として、脳への血流不足が挙げられます。立ち上がったときに重力によって血液が下半身に溜まり、脳に十分な血液が届かないために、ふらつきや立ちくらみが生じます。整骨院の施術は、この血流の問題に多角的にアプローチします。

身体の歪みや筋肉の緊張は、血管を圧迫して血液の流れを妨げます。特に首や肩、背中の筋肉が硬くなっていると、脳へ向かう太い血管が圧迫され、慢性的な血流不足を招きます。整骨院では硬くなった筋肉を丁寧にほぐすことで、血管への圧迫を解放し、血液がスムーズに流れる環境を作ります。

筋肉がほぐれて血流が改善されると、細胞に酸素と栄養がしっかり届くようになり、老廃物の排出も促進されます。これにより脳の働きが活性化され、血圧調整をはじめとする様々な機能が正常に戻っていきます。施術直後に頭がすっきりしたり、視界が明るくなったりするのは、脳への血流が改善された証拠です。

下半身の血流改善も見逃せません。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、下半身に溜まった血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。長時間座りっぱなしの生活や運動不足で、このポンプ機能が低下している方が増えています。整骨院では下半身の筋肉調整も行い、血液を心臓に戻す力を高めます。

骨盤周辺の血流も重要です。骨盤が歪んでいると、その中を通る太い血管やリンパ管が圧迫され、下半身全体の循環が悪くなります。骨盤を正しい位置に戻すことで、これらの循環経路が開通し、全身の血液循環が劇的に改善することがあります。特に女性の場合、骨盤の歪みによる血流障害が、起立性のめまいに大きく影響していることが少なくありません。

血流改善のポイント 具体的な変化 めまいへの効果
首肩の筋緊張緩和 脳への血流量増加 立ち上がり時の血圧低下防止
背骨の調整 脊柱周辺の血管圧迫解除 全身循環の改善
下半身の筋肉調整 静脈還流の促進 起立時の血液プール減少
骨盤矯正 大血管の通り道確保 循環機能全体の向上

施術による血流改善は即効性があります。施術中から身体がポカポカと温かくなってくるのを感じる方も多く、これは血流が良くなっている証拠です。冷えやすい手足が温かくなったり、顔色が良くなったりするのも、血液循環が改善されているからです。

血流が良くなると、身体の修復機能も高まります。血液は酸素や栄養を運ぶだけでなく、傷ついた組織を修復する材料や、炎症を抑える物質も運んでいます。整骨院の施術で継続的に血流を改善することで、身体が本来持つ治癒力が最大限に発揮されるようになります。

また、血流改善は脳の働きにも好影響を与えます。脳は体重の2パーセントほどの重さしかありませんが、全身の血液の15パーセントから20パーセントを消費する器官です。十分な血流が確保されることで、脳の血圧調整中枢や平衡感覚を司る部分が正常に機能し、起立性のめまいの症状が和らいでいきます。

さらに、血流が改善されると疲労回復も早まります。めまいの症状がある方の多くは、常に疲労感を抱えています。これは血流が悪く、細胞が十分な酸素や栄養を受け取れていないことが原因の一つです。整骨院の施術によって血流が改善されると、疲れにくい身体になり、日常生活の質が向上します。

定期的な施術で血流が良い状態を維持できると、起立性のめまいが起きにくい身体になっていきます。一時的な改善ではなく、身体の循環機能そのものが底上げされるため、様々な場面で症状を感じにくくなります。朝起きたときや、長時間座った後に立ち上がるときなど、これまでめまいを感じやすかった場面でも、安定して動けるようになっていくでしょう。

4. 整骨院での具体的な施術内容

起立性のめまいに対して整骨院で行われる施術は、単に症状を一時的に抑えるのではなく、身体全体のバランスを見ながら根本的な改善を目指していきます。ここでは実際にどのような施術が行われるのか、その内容と効果について詳しく解説していきます。

4.1 骨格矯正で身体のバランスを整える

起立性のめまいを抱えている方の多くは、骨格に何らかの歪みが生じています。特に背骨や骨盤の歪みは、血液の循環や神経の伝達に大きな影響を与えるため、めまいの原因となることがあります。

4.1.1 背骨の調整

背骨は人体の大黒柱であり、その中を通る脊髄は全身の神経をコントロールしています。背骨が歪むと、自律神経の働きが乱れやすくなります。整骨院では、頸椎から腰椎まで一つひとつの骨の位置を確認しながら、ソフトな力で本来あるべき位置へと導いていく施術を行います。

特に頸椎の歪みは、脳への血流に直接影響するため、起立時のめまいと密接な関係があります。首の骨の並びを整えることで、頭部への血液供給がスムーズになり、立ち上がった時のふらつきが軽減されていきます。

4.1.2 骨盤矯正の重要性

骨盤は身体の土台となる部分です。骨盤が傾いたり捻れたりしていると、その上に乗っている背骨全体のバランスが崩れてしまいます。整骨院では骨盤の左右の高さや前後の傾きを細かくチェックし、正しい位置に戻していく施術を行います。

骨盤が整うことで、下半身から上半身への血液の流れが改善され、立ち上がる際の血圧調整がスムーズに行われるようになります。また、骨盤内を通る血管や神経の圧迫が解消されることで、全身の循環機能が向上していきます。

4.1.3 施術の進め方

骨格矯正は一度で完璧に整うものではありません。長年の生活習慣で身についた歪みは、段階的に調整していく必要があります。初回の施術では身体の状態を詳しく確認し、どの部分にどのような歪みがあるのかを把握します。その後、身体の反応を見ながら少しずつ調整を加えていきます。

施術段階 施術内容 期待される効果
初期段階 全身の歪みチェックと大まかな調整 身体の緊張緩和、血流の改善
中期段階 細かい骨の位置調整と定着 自律神経の安定、めまい頻度の減少
安定期 良い状態の維持とさらなる調整 症状の大幅な改善、再発予防

4.2 筋肉の緊張をほぐす手技療法

骨格の歪みと密接に関係しているのが筋肉の状態です。筋肉が過度に緊張していると、骨を正しい位置に保つことができず、また血液やリンパの流れも滞ってしまいます。

4.2.1 首や肩周りの施術

起立性のめまいを感じる方の多くが、首や肩のこりを同時に抱えています。現代人はスマートフォンやパソコンの使用により、頭が前に出た姿勢を長時間続けることが多く、首から肩にかけての筋肉が常に緊張状態にあります。

整骨院では、この緊張した筋肉を丁寧にほぐしていきます。表面の筋肉だけでなく、深層にある筋肉まで的確にアプローチすることで、血流が改善され脳への酸素供給が増えていきます。特に後頭部から首の付け根にかけての筋肉は、脳への血流に大きく関わるため、重点的に施術を行います。

4.2.2 背中から腰にかけての施術

背中の筋肉が硬くなると、自律神経が通る背骨周辺が圧迫され、神経の働きが低下します。整骨院では背骨の両脇を走る筋肉を丁寧にほぐし、神経の通り道を確保していきます。

また、腰の筋肉の緊張も見逃せません。腰の筋肉が硬くなると骨盤の動きが制限され、下半身からの血液が心臓に戻りにくくなります。これが起立時の血圧低下につながることがあるため、腰周りの筋肉もしっかりとケアしていきます。

4.2.3 手技療法の種類と特徴

筋肉をほぐす手技にはさまざまな方法があります。一人ひとりの筋肉の状態や痛みの感じ方に合わせて、最適な方法を選択していきます。

手技の種類 特徴 適している状態
指圧法 ツボや筋肉の硬結部分を的確に刺激 局所的なこりが強い場合
揉捏法 筋肉を揉みほぐして血流を促進 広範囲の筋肉の緊張がある場合
ストレッチ法 筋肉を伸ばして柔軟性を高める 筋肉の可動域が制限されている場合
軽擦法 優しくさすって緊張を和らげる 痛みに敏感な場合や初期段階

4.2.4 下半身の筋肉へのアプローチ

起立性のめまいの改善には、下半身の筋肉の状態も重要です。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、下半身の血液を心臓に押し戻すポンプのような役割を果たしています。

整骨院では、ふくらはぎや太ももの筋肉をほぐすことで、下半身に溜まった血液をスムーズに上半身へ戻す機能を高めていきます。これにより、立ち上がった時に脳への血流が不足することを防ぎ、めまいの発生を抑えることができます。

4.3 自律神経調整の施術

起立性のめまいの根本的な原因の一つが自律神経の乱れです。整骨院では、身体の構造面からアプローチすることで自律神経のバランスを整えていきます。

4.3.1 頭蓋骨調整による効果

頭蓋骨は一つの塊ではなく、複数の骨が組み合わさってできています。これらの骨のつなぎ目には微細な動きがあり、この動きが制限されると脳脊髄液の循環が滞り、自律神経の働きにも影響が出ます。

整骨院では、非常にソフトなタッチで頭蓋骨の動きを調整していきます。力を入れるのではなく、身体が本来持っている自然な動きを引き出すような施術です。頭蓋骨の動きが改善されると、脳の働きが活性化され、自律神経のコントロールセンターである視床下部の機能も正常化していきます

4.3.2 内臓調整の重要性

自律神経は内臓の働きもコントロールしています。逆に内臓の疲労や位置のズレが自律神経に影響を与えることもあります。整骨院では、お腹を優しく触診しながら、内臓の位置や硬さを確認します。

特に胃や腸の位置が下がっていたり、肝臓や腎臓周辺の組織が硬くなっていたりすると、自律神経の働きが低下しやすくなります。お腹の表面から優しく圧を加えることで、内臓の位置を整え、内臓周辺の血流を改善していきます。

4.3.3 呼吸機能を高める施術

自律神経と密接に関係しているのが呼吸です。呼吸が浅くなると交感神経が優位になり、身体が常に緊張状態になってしまいます。整骨院では、呼吸に関わる筋肉や関節の調整も行います。

肋骨の動きを改善することで、深い呼吸ができるようになります。また、横隔膜の動きを促す施術により、呼吸の質が向上します。深い呼吸ができるようになると副交感神経が働きやすくなり、自律神経のバランスが整っていきます

調整部位 自律神経への影響 めまいへの効果
頭蓋骨 脳の機能改善、視床下部の正常化 血圧調整機能の向上
頸椎上部 脳幹への刺激軽減 めまいの直接的な軽減
胸椎 交感神経節への影響 循環機能の改善
内臓 副交感神経の活性化 全身のリラックス促進

4.3.4 自律神経の回復サイクル

自律神経は一度乱れると、すぐには元に戻りません。施術を継続することで、少しずつ本来の働きを取り戻していきます。施術を受けた直後は一時的に身体がだるく感じることがありますが、これは身体が回復モードに入った証拠です。

施術を重ねるごとに、身体が良い状態を記憶していきます。最初は施術後すぐに元の状態に戻ってしまっても、回数を重ねるうちに良い状態が長く続くようになります。これは自律神経が本来の働きを思い出していく過程なのです。

4.4 姿勢改善のための指導

整骨院での施術効果を最大限に引き出し、長く維持するためには、日常生活での姿勢が非常に重要です。どれだけ良い施術を受けても、普段の姿勢が悪ければすぐに元の状態に戻ってしまいます。

4.4.1 立ち姿勢の見直し

起立性のめまいを感じる方は、立っている時の姿勢に特徴があります。多くの場合、頭が前に出て、背中が丸まり、骨盤が後ろに傾いています。この姿勢では重力に対して効率よく身体を支えることができず、筋肉に余計な負担がかかります。

整骨院では、鏡を使いながら正しい立ち姿勢を確認していきます。耳、肩、股関節、膝、くるぶしが一直線上に並ぶ姿勢が理想的で、この姿勢では最小限の筋力で身体を支えることができます。施術者が身体を軽く押したり引いたりしながら、本人が正しい姿勢の感覚を掴めるようサポートします。

4.4.2 座り姿勢の改善

現代人は座っている時間が長いため、座り姿勢の改善も欠かせません。浅く腰掛けて背もたれに寄りかかる姿勢や、背中を丸めてうつむく姿勢は、骨盤を後傾させ背骨の自然なカーブを失わせます。

整骨院では、骨盤を立てて座る方法を具体的に指導します。坐骨に体重を乗せる感覚や、腰に適度なカーブを保つ座り方を、実際に座りながら練習していきます。また、椅子の高さや机との距離など、環境の調整についてもアドバイスを行います。

4.4.3 寝る時の姿勢とポイント

睡眠中の姿勢も身体の回復に大きく影響します。枕の高さが合っていなかったり、柔らかすぎる寝具を使っていたりすると、せっかく整えた骨格が一晩で崩れてしまうこともあります。

整骨院では、その人の身体の状態に合わせた寝具の選び方や寝る時の姿勢について指導します。横向きで寝る場合の膝の位置、仰向けで寝る場合の腕の置き方など、細かい部分まで確認していきます。

姿勢の種類 チェックポイント 改善のコツ
立ち姿勢 頭の位置、骨盤の傾き 壁に背中をつけて確認する習慣
座り姿勢 坐骨への体重の乗せ方 30分ごとに姿勢を見直す
歩き姿勢 目線の高さ、腕の振り方 かかとから着地する意識
寝姿勢 枕の高さ、マットの硬さ 起床時の身体の楽さで判断

4.4.4 動作指導の実践

起立性のめまいで悩む方にとって、立ち上がる動作そのものが課題となります。整骨院では、めまいを起こしにくい立ち上がり方を実際に練習します。

座った状態から急に立ち上がるのではなく、まず足を引き寄せて前傾姿勢を作り、太ももに手を置いて身体を支えながらゆっくりと立ち上がる方法を練習します。この動作により血圧の急激な変化を防ぎ、めまいの発生リスクを大幅に減らすことができます

4.4.5 日常動作の見直し

整骨院では、日常生活のさまざまな動作についてもアドバイスを行います。物を拾う時の姿勢、洗面台で顔を洗う時の前かがみ姿勢、階段の上り下りの仕方など、一つひとつの動作を見直すことで、身体への負担を減らしていきます。

特に起床時の動作は重要です。目が覚めたらすぐに起き上がるのではなく、布団の中で手足を軽く動かし、その後ゆっくりと横向きになってから起き上がる方法を指導します。この一連の動作を習慣化することで、朝のめまいを予防できます。

4.4.6 職場や学校での姿勢対策

長時間同じ姿勢を続けなければならない環境での対策も大切です。整骨院では、定期的に姿勢を変える方法や、座ったままでできる簡単なストレッチを指導します。

デスクワークの場合は、1時間に一度は立ち上がって軽く身体を動かすことを推奨します。また、座ったままでも足首を回したり、肩を上げ下げしたりすることで、血液の循環を促すことができます。これらの小さな習慣が、めまいの予防につながります。

姿勢改善の指導は、単に正しい姿勢を教えるだけではありません。なぜその姿勢が大切なのか、身体にどのような影響があるのかを理解することで、自然と良い姿勢を保てるようになります。整骨院では、一人ひとりの生活環境や仕事内容に合わせた、実践しやすい方法を一緒に考えていきます。

5. 整骨院での治療期間と通院頻度

起立性のめまいを改善するために整骨院へ通う際、多くの方が気になるのが「どのくらいの期間で良くなるのか」「どれくらいの頻度で通えば効果があるのか」という点です。症状の程度や体質、生活環境によって個人差はありますが、ここでは一般的な目安と効果的な通院方法についてお伝えします。

5.1 改善までの目安期間

起立性のめまいの改善には、身体の根本的な問題に働きかける必要があるため、ある程度の時間がかかります。一般的には3ヶ月から6ヶ月程度を目安に考えていただくと良いでしょう。ただし、これはあくまでも平均的な期間であり、症状の重さや発症からの期間によって変わってきます。

症状が比較的軽く、発症してから間もない場合は、1ヶ月から2ヶ月程度で目立った改善を感じる方もいます。反対に、長年の生活習慣や姿勢の問題が蓄積している場合や、自律神経の乱れが深刻な場合には、半年以上かけてじっくりと身体を整えていく必要があることもあります。

改善の過程は階段状に進むことが多く、最初の数週間は身体が施術に慣れる時期となります。この時期は劇的な変化を感じにくいかもしれませんが、身体の土台を整える大切な時期です。その後、1ヶ月から2ヶ月経過すると、めまいの頻度が減ったり、立ちくらみの程度が軽くなったりといった変化を実感し始める方が増えてきます。

症状の程度 改善までの目安期間 変化を感じ始める時期
軽度(たまに立ちくらみがある程度) 1ヶ月から2ヶ月 2週間から3週間
中度(日常的にめまいがある) 3ヶ月から4ヶ月 1ヶ月から1ヶ月半
重度(起き上がるのも困難) 6ヶ月以上 2ヶ月から3ヶ月

また、年齢や体質によっても回復のペースは異なります。若い方や基礎体力がある方は比較的早く改善する傾向にあります。一方、慢性的な疲労が蓄積している方や、複数の不調を抱えている方は、それぞれの問題が絡み合っているため、改善により時間がかかる場合があります。

重要なのは、短期間で完全に治そうと焦らないことです。起立性のめまいは身体の複数のシステムが関わっている症状であり、根本から改善するには身体全体のバランスを整える必要があります。焦って無理をすると、かえって症状が悪化したり、改善が遅れたりすることもあるため、身体のペースに合わせて施術を進めていくことが大切です。

5.2 効果的な通院ペース

通院の頻度は、改善の進み具合を大きく左右する要素です。適切なペースで通うことで、身体に良い変化を定着させながら、無理なく症状を改善していくことができます。

施術を開始した最初の時期は、週に2回から3回のペースで通うことが理想的です。この時期は身体の状態を整える基礎作りの段階であり、集中的に施術を受けることで、崩れていた身体のバランスを正しい状態へと導きやすくなります。最初の2週間から4週間は、この集中期間として考えていただくと良いでしょう。

施術開始から1ヶ月から2ヶ月が経過し、症状に改善の兆しが見え始めたら、週に1回から2回のペースへと調整していきます。この時期は、整えた身体の状態を維持しながら、さらなる改善を目指す段階です。症状の波を見ながら、必要に応じて通院間隔を調整していくことになります。

3ヶ月以上経過して症状が安定してきたら、2週間に1回、さらには月に1回から2回といったメンテナンスペースへと移行していきます。この段階では、良い状態を保つための定期的な身体のケアが中心となります。

施術期間 通院頻度 目的
開始から1ヶ月 週2回から3回 身体の基礎を整える集中期間
1ヶ月から3ヶ月 週1回から2回 改善を進めながら状態を安定させる
3ヶ月から6ヶ月 週1回または2週に1回 良い状態を定着させる
6ヶ月以降 2週に1回または月1回から2回 メンテナンスと再発防止

ただし、これらはあくまでも一般的な目安であり、実際の通院ペースは個々の状態に合わせて調整する必要があります。仕事や学校の都合で頻繁に通えない方もいるでしょうし、症状が重い場合にはより集中的な施術が必要になることもあります。

通院間隔が空きすぎると、せっかく整えた身体の状態が元に戻りやすくなります。特に施術の初期段階では、間隔を詰めて通うことで身体に良い状態を記憶させることが重要です。一方で、無理に詰め込みすぎると身体が回復する時間が足りなくなることもあるため、バランスが大切です。

また、季節の変わり目や気圧の変動が激しい時期、ストレスが多い時期などは、症状が出やすくなることがあります。そのような時期には、普段よりも少し頻度を上げて通院することで、症状の悪化を防ぐことができます。

通院を続ける上で大切なのは、自分の身体の変化をしっかりと観察することです。めまいの頻度や程度、起き上がる際の辛さ、日中の身体の調子などを記録しておくと、改善の度合いが分かりやすくなります。施術者とこれらの情報を共有することで、より効果的な施術計画を立てることができます。

通院の継続が難しくなった場合でも、自己判断で急に施術を中断するのではなく、まず相談することをお勧めします。生活状況に合わせた通院プランを一緒に考えることで、無理なく改善を続けていくことができます。

起立性のめまいの改善には、施術を受けるだけでなく、自宅でのセルフケアも重要な役割を果たします。整骨院で身体を整え、日常生活で良い状態を維持する、この両輪が揃うことで、より早く確実な改善につながります。通院期間中は、施術者からアドバイスされたストレッチや生活習慣の改善にも取り組んでいきましょう。

6. 自宅でできる起立性のめまい対策

整骨院での施術と並行して、日常生活の中で取り組める対策を実践することで、起立性のめまいの改善スピードが格段に高まります。毎日の小さな習慣の積み重ねが、自律神経のバランスを整え、症状の軽減につながっていくのです。

6.1 朝の起き上がり方の工夫

起立性のめまいに悩む方の多くが、朝起きる瞬間に最も強い症状を感じています。これは睡眠中に低下していた血圧が、急激な体位変換によってさらに下がってしまうためです。適切な起き上がり方を身につけることで、この朝の辛い時間を大幅に改善できます。

目が覚めてもすぐには起き上がらず、布団の中で手足を動かして血流を促すことから始めましょう。グーパー運動を20回程度繰り返すだけでも、末梢の血液循環が改善されます。次に、布団の中で膝を立てて左右にゆっくり倒す動きを数回行うと、体幹の筋肉がほぐれて血流がさらに良くなります。

その後、まず横向きになってから上半身を起こすようにします。いきなり仰向けの状態から起き上がるのではなく、横向き姿勢を経由することで血圧の急激な変動を防げるのです。上半身を起こしたら、ベッドの端に腰かけた状態で30秒から1分程度静止します。この間に深呼吸を3回ほど行い、体が起き上がった状態に慣れるのを待ちます。

ステップ 動作 所要時間 ポイント
1 布団の中で手足のグーパー運動 1分程度 末梢血流を促進する
2 膝を立てて左右に倒す 30秒程度 体幹の筋肉をほぐす
3 横向きになってから上半身を起こす 10秒程度 急激な体位変換を避ける
4 ベッドの端に座って静止 30秒から1分 深呼吸をしながら体を慣らす
5 ゆっくり立ち上がる 10秒程度 何かにつかまりながら行う

立ち上がる際も、ベッドやテーブルなど安定したものにつかまりながら、ゆっくりと時間をかけて行います。立ち上がった直後にすぐ歩き出すのではなく、その場で10秒ほど立ち止まって様子を見ることも大切です。めまいやふらつきを感じたら、無理をせず再び座るようにしましょう。

朝だけでなく、長時間座っていた後や横になっていた後に立ち上がる際も、同様にゆっくりとした動作を心がけてください。トイレに立つ時や入浴後など、日常のあらゆる場面でこの意識を持つことが症状改善につながります。

6.2 水分と塩分の適切な摂取

起立性のめまいの改善には、体内の血液量を適切に保つことが欠かせません。血液量が不足すると、立ち上がった際に脳へ十分な血液が送られず、めまいやふらつきが起こりやすくなります。そのため、水分と塩分を意識的に摂取することで循環血液量を増やし、症状を軽減できるのです。

水分摂取の目安は、1日あたり1.5リットルから2リットル程度です。ただし一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯程度の量をこまめに分けて飲むようにします。朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲む習慣をつけると、睡眠中に失われた水分を補給でき、朝の起立時のめまいを軽減できます。

塩分については、通常の食事に加えて1日あたり2グラムから3グラム程度を追加で摂取することが推奨されています。ただし、塩分の過剰摂取は別の健康問題を引き起こす可能性があるため、適量を守ることが重要です。梅干し1個には約2グラムの塩分が含まれているため、朝食時に1個食べるのも良い方法です。

時間帯 水分摂取量 塩分補給の方法 注意点
起床直後 コップ1杯(200ml) 梅干しを1個 常温または白湯がおすすめ
午前中 コップ2から3杯 味噌汁を1杯 少しずつこまめに飲む
昼食時 コップ1杯 通常の食事から 食事と一緒に摂取
午後 コップ2から3杯 塩昆布を少量 活動量に応じて調整
夕食時 コップ1杯 通常の食事から 就寝2時間前までに

味噌汁は水分と塩分を同時に摂取できる優れた食品です。1杯の味噌汁には約1.5グラムの塩分が含まれており、朝食時に取り入れることで効果的に塩分を補給できます。また、塩昆布を少量ずつ食べるのも手軽な方法です。塩昆布は持ち運びもしやすいため、外出先でも塩分補給ができます。

スポーツドリンクを活用するのも一つの方法ですが、糖分が多く含まれているものもあるため、薄めて飲むか、糖分控えめのものを選ぶようにしましょう。夏場や運動後など、汗をかいた時には通常よりも多めの水分と塩分の補給が必要になります。

ただし、持病がある方や他の症状がある方は、水分や塩分の摂取量について事前に相談してから実践することをおすすめします。特に腎臓や心臓に関する持病がある場合は、塩分や水分の制限が必要なこともあるため注意が必要です。

6.3 簡単なストレッチ方法

日常的にストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善し、自律神経のバランスを整えることができます。特に起立性のめまいに効果的なのは、下半身の筋肉を強化しつつ、全身の血液循環を促すストレッチです。

ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしています。このふくらはぎの筋肉を鍛えることで、立ち上がった際の血圧低下を防ぐことができるのです。

まず、壁や椅子の背もたれにつかまりながら行うかかとの上げ下げ運動から始めましょう。足を肩幅程度に開いて立ち、ゆっくりとかかとを上げてつま先立ちになります。その状態を3秒ほど保ってから、ゆっくりとかかとを下ろします。これを10回から15回繰り返すと、ふくらはぎの筋肉が効果的に刺激されます。慣れてきたら、朝と夕方の1日2回行うと良いでしょう。

次に、太ももの筋肉を強化する運動も取り入れます。椅子に座った状態で、片足ずつ膝を伸ばして5秒間キープし、ゆっくり下ろします。左右交互に10回ずつ行います。この運動は座ったままできるため、仕事の合間や休憩時間にも気軽に取り組めます。

ストレッチ名 方法 回数・時間 効果
かかと上げ運動 つま先立ちを3秒キープして下ろす 10回から15回を1日2回 ふくらはぎ強化、血流促進
座位での膝伸ばし 椅子に座って片足ずつ膝を伸ばす 左右各10回 太もも強化、下半身の筋力向上
首のストレッチ ゆっくり首を左右に倒す 各方向10秒ずつ 首周りの血流改善、自律神経調整
肩回し運動 両肩を前後にゆっくり回す 前後各10回 上半身の緊張緩和、血行促進
足首回し 座って足首を大きく回す 左右各10回 下肢の血流改善、むくみ予防

上半身のストレッチも忘れずに行いましょう。首を左右にゆっくり倒すストレッチは、首周りの血流を改善し、脳への血液供給を促します。左に倒した状態で10秒キープ、正面に戻して、右に倒して10秒キープします。この時、無理に引っ張るのではなく、心地よい程度の伸びを感じる範囲で行うことが大切です。

肩回し運動も効果的です。両肩を前方向に大きくゆっくりと10回回し、次に後ろ方向に10回回します。肩甲骨を大きく動かすことを意識すると、背中全体の筋肉がほぐれ、上半身の血流が改善されます。デスクワークが多い方は、1時間に1回程度この運動を取り入れると、姿勢の悪化による症状の悪化を防げます。

足首回しも取り入れましょう。椅子に座って片足を少し浮かせ、足首を大きく円を描くように回します。内回り、外回りを各10回ずつ行い、反対の足も同様に行います。足首の柔軟性が高まると、下肢の血流が良くなり、立ち上がった時の血圧変動に対応しやすくなります。

これらのストレッチは、起床後や就寝前、長時間同じ姿勢でいた後など、生活の様々な場面で取り入れることができます。無理のない範囲で継続することが最も重要で、毎日少しずつでも続けることで、徐々に体の変化を実感できるようになります。痛みを感じる場合は無理をせず、できる範囲で行うようにしてください。

6.4 生活リズムの整え方

自律神経のバランスは生活リズムと密接に関係しています。不規則な生活は自律神経の乱れを引き起こし、起立性のめまいを悪化させる大きな要因となるのです。規則正しい生活リズムを取り戻すことで、体の自然なリズムが整い、症状の改善につながります。

睡眠時間を一定に保つことが自律神経を整える最も基本的で重要な対策です。毎日同じ時刻に就寝し、同じ時刻に起床する習慣をつけましょう。休日だからといって昼まで寝ていたり、夜更かしをしたりすると、せっかく整いかけた体内時計が乱れてしまいます。平日と休日で起床時刻の差を1時間以内に抑えることを目標にすると良いでしょう。

睡眠の質を高めるために、就寝前の過ごし方にも注意が必要です。就寝2時間前からは、スマートフォンやパソコン、テレビなどの画面を見る時間を減らすようにします。これらの機器から発せられる光は脳を覚醒させてしまい、寝つきを悪くするためです。代わりに、読書やストレッチ、入浴など、リラックスできる活動を取り入れましょう。

入浴のタイミングも重要です。就寝の1時間から2時間前に、38度から40度程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、副交感神経が優位になり、自然な眠気を誘うことができます。熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまうため避けましょう。入浴後は体温が徐々に下がっていくタイミングで自然と眠気が訪れます。

時間帯 推奨される活動 避けるべき活動 理由
朝6時から7時 起床、朝日を浴びる、軽い運動 二度寝 体内時計をリセット
午前中 活動的に過ごす、外出 長時間の昼寝 日中の活動が夜の睡眠の質を高める
昼食後 15分以内の仮眠 1時間以上の昼寝 短時間の仮眠は効果的
夕方 軽い運動、散歩 激しい運動 適度な疲労が睡眠を促す
就寝2時間前 入浴、ストレッチ、読書 スマートフォン、カフェイン摂取 リラックスして副交感神経を優位に
就寝時刻 同じ時刻に布団に入る 不規則な就寝時刻 体内リズムを整える

朝の過ごし方も生活リズムを整える上で重要です。起床後はカーテンを開けて朝日を浴びるようにしましょう。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、その14時間から16時間後に自然な眠気が訪れるようになります。曇りの日でも窓の近くで過ごすだけで十分な効果があります。

食事の時間も一定に保つことが大切です。特に朝食を抜くと、体内時計が乱れやすくなります。朝食は軽いものでも構わないので、毎日決まった時間に摂るようにしましょう。朝食を摂ることで内臓が活動を始め、体が目覚めるスイッチが入ります。バナナやヨーグルト、おにぎりなど、簡単に食べられるものから始めても良いでしょう。

昼寝をする場合は、時間と長さに注意が必要です。昼食後の眠気が強い時には、15分から20分程度の短い仮眠が効果的です。ただし、15時以降の昼寝や1時間を超える長い昼寝は、夜の睡眠に悪影響を与えるため避けましょう。仮眠を取る際は、横にならず椅子に座ったまま目を閉じる程度にすると、深く眠りすぎることを防げます。

日中の活動量を適度に保つことも大切です。運動不足は夜の睡眠の質を低下させ、自律神経の乱れにつながります。激しい運動である必要はなく、20分から30分程度の散歩や軽いウォーキングで十分です。できれば日中の明るい時間帯に外を歩くと、適度な運動と日光浴の両方の効果が得られます。

カフェインやアルコールの摂取にも気をつけましょう。カフェインは摂取後4時間から6時間は体内に留まるため、午後3時以降のコーヒーや紅茶、緑茶は控えめにします。アルコールは寝つきを良くするように感じられますが、実際には睡眠の質を低下させ、夜中に目が覚めやすくなります。

室温や寝具の環境も睡眠の質に影響します。寝室は少し涼しいと感じる程度の温度に保ち、季節に応じて布団の厚さを調整しましょう。夏場は26度から28度、冬場は16度から19度程度が目安です。また、寝室はできるだけ暗く、静かな環境を整えることで、深い睡眠が得られやすくなります。

これらの生活習慣は一度に全てを完璧に実践しようとすると続かなくなるため、できることから一つずつ取り入れていくことをおすすめします。まずは起床時刻を一定にすることから始め、徐々に就寝時刻や食事の時間も整えていくと、無理なく習慣化できます。3週間から1か月程度継続すると、体がそのリズムに慣れてきて、自然と規則正しい生活が送れるようになります。

7. まとめ

起立性のめまいは、自律神経の乱れや骨格の歪み、筋肉の緊張など複数の要因が絡み合って起こります。整骨院では骨格矯正や手技療法によって身体のバランスを整え、血流を改善することで自律神経の働きを正常化し、根本からの改善を目指します。施術と併せて、朝の起き上がり方や水分・塩分の摂取、生活リズムの調整など日常生活での工夫を取り入れることで、より効果的にめまいの症状を軽減できます。継続的なケアで快適な日常生活を取り戻しましょう。

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