肩こりと頭痛に悩まされていませんか? 実は肩こりと頭痛は密接に関係しており、肩こりの放置は頭痛の慢性化につながる可能性があります。このページでは、はぐくま整骨院が肩こりと頭痛の関係性、その原因、そして効果的なセルフケアの方法を分かりやすく解説します。肩こりから頭痛が引き起こされるメカニズムや、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など、頭痛の種類と肩こりの関連性についても詳しく説明。さらに、デスクワークや猫背、冷え性、ストレスなど、肩こりと頭痛の主な原因を理解することで、根本的な改善を目指せます。効果的なセルフケアとして、肩甲骨はがしや首回しなどのストレッチ、ツボ押しマッサージ、温熱療法など、自宅で簡単にできる方法を多数ご紹介。また、セルフケアの注意点や、はぐくま整骨院独自の施術内容についても解説しています。この記事を読むことで、肩こりと頭痛の悩みを解消し、快適な毎日を送るための知識と方法を手に入れることができます。
1. 肩こりと頭痛の関係性
肩こりと頭痛は、一見別々の症状のように思えますが、実は密接な関係があります。肩こりの原因となる筋肉の緊張や血行不良が、頭部への血流を阻害し、頭痛を引き起こすケースが多く見られます。また、肩や首の筋肉の緊張は、神経を圧迫し、それが頭痛のトリガーとなることもあります。肩こりは頭痛の根本原因となる可能性があるため、肩こりを放置すると慢性的な頭痛に悩まされる可能性も高まります。肩こりと頭痛の関係性を理解し、適切なケアを行うことが重要です。
1.1 肩こりから頭痛を引き起こすメカニズム
肩こりから頭痛が発生するメカニズムはいくつかあります。まず、肩や首の筋肉が緊張すると、筋肉内の血管が圧迫され、血行が悪くなります。血行不良は、筋肉への酸素供給を減少させ、老廃物を蓄積させるため、さらに筋肉の緊張を強めます。この悪循環が、肩こりだけでなく、頭部への血流も阻害し、頭痛を引き起こします。また、筋肉の緊張は、周囲の神経を圧迫し、痛み信号を脳に送り、頭痛として認識されることもあります。さらに、肩や首の筋肉の緊張は、頭蓋骨の動きを制限し、頭蓋骨内部の圧力変化を引き起こすことで、頭痛につながることもあります。これらのメカニズムが複雑に絡み合い、肩こりから頭痛が発生すると考えられています。
1.2 頭痛の種類と肩こりの関連性
頭痛には様々な種類がありますが、その中でも特に肩こりと関連性の高い頭痛として、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛が挙げられます。それぞれの頭痛の特徴と肩こりとの関連性について詳しく見ていきましょう。
1.2.1 緊張型頭痛
緊張型頭痛は、肩や首の筋肉の持続的な緊張が主な原因と考えられています。デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、同じ姿勢を長時間続けることで、筋肉が緊張し、血行不良を引き起こします。これが頭部への血流を阻害し、鈍い痛みや圧迫感のある頭痛を引き起こします。緊張型頭痛は、肩こりと共に発症することが多く、肩こりの改善が頭痛の緩和にもつながるケースが多いです。後頭部から首筋にかけて、頭全体を締め付けられるような痛みを生じます。
1.2.2 片頭痛
片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴の頭痛です。片頭痛の詳しいメカニズムは未だ解明されていない部分もありますが、血管の拡張や炎症が関与していると考えられています。肩こり自体は片頭痛の直接的な原因ではないものの、肩や首の筋肉の緊張が片頭痛の誘因となることがあります。また、片頭痛発作中に肩こりが悪化することもあります。こめかみから目のあたりにかけて、脈に合わせて痛みが生じます。吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。
1.2.3 群発頭痛
群発頭痛は、非常に激しい痛みを伴う頭痛で、目の奥やこめかみを中心に痛みが出現します。群発頭痛と肩こりの直接的な関連性は低いと考えられていますが、群発頭痛発作時に肩や首の筋肉が緊張し、痛みが広がるケースも報告されています。群発期には数週間から数ヶ月間、毎日同じ時間に頭痛が起こるのが特徴です。激しい痛みの他に、涙や鼻水、鼻づまりなどの症状を伴うこともあります。目の奥に激しい痛みを生じます。
頭痛の種類 | 痛み方 | 肩こりとの関連性 | その他の特徴 |
---|---|---|---|
緊張型頭痛 | 頭全体を締め付けられるような鈍い痛み | 強い | 肩こりと共に発症することが多い |
片頭痛 | ズキンズキンと脈打つような痛み | 誘因となる場合がある | 吐き気や嘔吐を伴う場合がある |
群発頭痛 | 目の奥に激しい痛み | 低い | 群発期には毎日同じ時間に頭痛が起こる |
2. 肩こりと頭痛の主な原因
肩こりと頭痛は、様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされます。ここでは、代表的な原因を詳しく解説します。
2.1 デスクワークなどの長時間同じ姿勢
デスクワークやパソコン作業、スマートフォンの長時間使用など、長時間同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張し、血行不良に陥ります。これが肩こりや緊張型頭痛の大きな原因となります。特に、画面に集中すると無意識に猫背になりやすく、首や肩への負担が増加します。こまめな休憩やストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することが重要です。
2.2 猫背などの不良姿勢
猫背や前かがみの姿勢は、頭が身体よりも前に出てしまい、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。長時間のデスクワークだけでなく、日常生活での姿勢も重要です。正しい姿勢を意識することで、肩や首への負担を軽減し、肩こりや頭痛の予防につながります。スマホを操作する際にも、画面を目の高さに持ってくるなど、姿勢に気を配りましょう。
2.3 運動不足
運動不足は、筋肉量の低下や血行不良を引き起こし、肩こりや頭痛を悪化させる要因となります。適度な運動は、血行を促進し、筋肉を強化するだけでなく、ストレス解消にも効果的です。ウォーキングや軽いジョギング、水泳など、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。
2.4 冷え性
冷え性は、血行不良を招き、筋肉が緊張しやすくなるため、肩こりや頭痛を悪化させます。特に女性に多い冷え性は、身体を温める工夫が重要です。温かい飲み物を摂取したり、 Kleidungを重ね着したり、湯船に浸かるなどして、身体を冷やさないように心がけましょう。
2.5 ストレス
ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高め、肩こりや頭痛を引き起こす原因となります。ストレスを溜め込まないよう、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。 趣味やリフレッシュ活動、十分な睡眠など、心身のリラックスを図りましょう。
2.6 眼精疲労
パソコンやスマートフォンの長時間使用による眼精疲労は、目の周りの筋肉の緊張を引き起こし、それが肩や首の筋肉にも影響を及ぼし、肩こりや頭痛につながることがあります。目の疲れを感じたら、遠くの景色を見たり、目を温めたりするなどして、目を休ませることが重要です。
2.7 寝具との相性が悪い
自分に合っていない枕やマットレスを使用していると、睡眠中に首や肩に負担がかかり、肩こりや頭痛の原因となることがあります。自分に合った寝具を選ぶことは、質の良い睡眠を得るためにも重要です。枕の高さやマットレスの硬さなど、自分の体型や睡眠姿勢に合ったものを選びましょう。
原因 | 詳細 | 対策 |
---|---|---|
長時間同じ姿勢 | デスクワークやスマホ操作で首肩の筋肉が緊張 | こまめな休憩とストレッチ |
不良姿勢 | 猫背などにより首肩への負担が増加 | 正しい姿勢を意識する |
運動不足 | 筋肉量の低下や血行不良 | 適度な運動 |
冷え性 | 血行不良により筋肉が緊張 | 身体を温める |
ストレス | 自律神経の乱れで筋肉が緊張 | ストレス解消法を見つける |
眼精疲労 | 目の疲れが肩や首の筋肉に影響 | 目を休ませる |
寝具との相性が悪い | 睡眠中に首肩に負担がかかる | 自分に合った寝具を選ぶ |
3. 肩こり頭痛を悪化させる要因
肩こりや頭痛は、様々な要因によって悪化することがあります。これらの要因を理解し、適切な対策をとることで、症状の悪化を防ぎ、より快適な生活を送ることができます。ここでは、肩こり頭痛を悪化させる主な要因について詳しく解説します。
3.1 飲酒
アルコールは血管を拡張させる作用があるため、一時的には血行が促進され、肩こりや頭痛が和らぐように感じるかもしれません。しかし、これは一時的な効果にしか過ぎません。アルコールの分解過程でアセトアルデヒドという物質が生成されますが、これは血管を収縮させ、血行を阻害する作用があります。結果として、肩こりや頭痛が悪化することがあります。また、アルコールは脱水を引き起こすため、筋肉が硬くなりやすく、これも肩こりや頭痛の悪化につながります。適量を守って飲酒することが大切です。
3.2 喫煙
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、血行不良を引き起こします。血行不良は筋肉への酸素供給を阻害し、肩や首の筋肉が硬くなり、痛みを生じやすくなります。また、ニコチンは交感神経を刺激し、筋肉の緊張を高めるため、肩こりや緊張型頭痛を悪化させる可能性があります。さらに、喫煙は体内の活性酸素を増やし、炎症を引き起こすため、慢性的な痛みを増幅させる可能性も指摘されています。禁煙は肩こり頭痛改善の第一歩と言えるでしょう。
3.3 カフェインの過剰摂取
カフェインには血管収縮作用があり、適度な摂取は片頭痛の痛みを和らげる効果があります。しかし、過剰に摂取すると、カフェインの作用が切れた際に反動で血管が拡張し、かえって頭痛を引き起こしたり悪化させたりする可能性があります。「カフェイン離脱頭痛」と呼ばれるこの症状は、慢性的な頭痛の原因となることもあります。また、カフェインは利尿作用があり、脱水を招くため、筋肉が硬くなり、肩こりを悪化させる可能性もあります。カフェインの摂取量には注意が必要です。
3.4 水分不足
私たちの体は、約60%が水分でできています。水分が不足すると、血液の循環が悪くなり、筋肉への酸素供給が不足します。その結果、筋肉が硬くなり、肩こりや頭痛が悪化しやすくなります。また、水分不足は体内の老廃物の排出を阻害し、これも肩こりや頭痛の原因となります。こまめな水分補給を心がけましょう。1日に1.5~2リットル程度の水分摂取が推奨されています。水だけでなく、お茶や麦茶なども有効です。
3.5 栄養バランスの乱れ
ビタミンB群やマグネシウム、鉄分などは、筋肉の正常な機能維持に不可欠な栄養素です。これらの栄養素が不足すると、筋肉が疲労しやすく、肩こりや頭痛が悪化しやすくなります。バランスの良い食事を心がけ、必要な栄養素をしっかりと摂取することが重要です。特に、ビタミンB1が豊富な豚肉や玄米、マグネシウムが豊富なアーモンドやひじき、鉄分が豊富なレバーやほうれん草などを積極的に摂取するようにしましょう。
3.6 精神的ストレス
ストレスは自律神経のバランスを崩し、交感神経を優位にさせます。交感神経が優位になると、筋肉が緊張し、血行が悪くなり、肩こりや頭痛が悪化しやすくなります。また、ストレスは睡眠の質を低下させるため、これも肩こりや頭痛の悪化要因となります。ストレスをうまく管理し、リラックスする時間を作ることが大切です。ヨガや瞑想、アロマテラピーなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
3.7 運動不足
運動不足は、筋肉の柔軟性を低下させ、血行不良を引き起こします。また、運動不足は基礎代謝を低下させ、冷え性を招く原因にもなります。冷えは血行をさらに悪化させ、肩こりや頭痛を悪化させる可能性があります。適度な運動を習慣化することで、筋肉の柔軟性を維持し、血行を促進し、肩こりや頭痛の予防・改善に繋がります。ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、無理なく続けられる運動を選びましょう。
3.8 身体の冷え
身体が冷えると、血管が収縮し、血行が悪くなります。特に、女性は男性に比べて筋肉量が少なく、冷えやすい傾向があります。冷えは肩や首の筋肉を硬くし、痛みを悪化させる原因となります。身体を温める工夫をすることが大切です。温かい飲み物を飲んだり、 Kleidungを重ね着したり、湯船に浸かったり、カイロや湯たんぽを使用するのも効果的です。また、冷房の効きすぎにも注意が必要です。
悪化要因 | 具体的な内容 | 対策 |
---|---|---|
飲酒 | アルコールの分解過程で生成されるアセトアルデヒドが血管を収縮させる | 適量を守る、飲酒後は水分をしっかりとる |
喫煙 | ニコチンが血管を収縮させ、血行不良を引き起こす | 禁煙、受動喫煙を避ける |
カフェインの過剰摂取 | カフェイン離脱頭痛を引き起こす可能性がある | 摂取量を控える、カフェインレス飲料を選ぶ |
水分不足 | 血液の循環が悪くなり、筋肉への酸素供給が不足する | こまめな水分補給 |
栄養バランスの乱れ | 筋肉の機能維持に必要な栄養素が不足する | バランスの良い食事を心がける |
精神的ストレス | 自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高める | ストレスを管理し、リラックスする時間を作る |
運動不足 | 筋肉の柔軟性が低下し、血行不良を引き起こす | 適度な運動を習慣化 |
身体の冷え | 血管が収縮し、血行が悪くなる | 身体を温める工夫をする |
これらの要因以外にも、長時間のパソコン作業やスマートフォン操作、間違った姿勢、睡眠不足、不適切な寝具なども肩こりや頭痛を悪化させる要因となります。自身の生活習慣を見直し、改善できる点から取り組んでみましょう。
4. はぐくま整骨院の考える肩こり頭痛へのアプローチ
肩こりや頭痛は、日常生活に支障をきたすつらい症状です。一時的に痛みを和らげる対処療法ではなく、根本原因にアプローチすることが重要だと、はぐくま整骨院は考えています。
4.1 根本原因へのアプローチこそ重要
肩こりや頭痛は、単なる肩や首の筋肉の緊張だけが原因ではありません。不良姿勢、運動不足、ストレス、眼精疲労、冷え性、自律神経の乱れ、顎関節症(TMJ)など、さまざまな要因が複雑に絡み合って引き起こされます。そのため、表面的な症状だけを取り除くのではなく、根本原因を特定し、多角的にアプローチすることが重要です。
例えば、デスクワークでの長時間同じ姿勢は、肩や首の筋肉に負担をかけ、血行不良を引き起こします。また、猫背などの不良姿勢は、呼吸を浅くし、酸素供給を低下させ、頭痛を悪化させる可能性があります。さらに、ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高め、肩こりや頭痛を誘発します。このように、肩こりや頭痛には様々な原因が考えられるため、専門家による適切な診断と施術が重要になります。
4.2 はぐくま整骨院の施術内容
はぐくま整骨院では、患者様一人ひとりの症状や原因に合わせたオーダーメイドの施術を提供しています。問診、視診、触診、姿勢分析などを通じて、根本原因を特定し、最適な施術プランを提案いたします。主な施術内容は以下の通りです。
施術名 | 内容 | 期待できる効果 |
---|---|---|
姿勢矯正 | 猫背や骨盤の歪みを矯正し、正しい姿勢へと導きます。骨格のバランスを整えることで、筋肉への負担を軽減し、肩こりや頭痛を改善に導きます。 | 姿勢改善、肩こり・頭痛緩和、血行促進、呼吸改善 |
マッサージ | 肩や首、背中などの筋肉を丁寧にほぐし、血行を促進します。筋肉の緊張を緩和することで、痛みを軽減し、リラックス効果を高めます。オイルマッサージや指圧マッサージなど、様々な手法を用います。 | 筋肉の緩和、血行促進、痛み軽減、リラックス効果 |
鍼灸治療 | ツボに鍼やお灸を施すことで、自律神経のバランスを整え、自然治癒力を高めます。痛みやコリの緩和だけでなく、体質改善にも効果が期待できます。 | 自律神経調整、痛み緩和、血行促進、体質改善 |
電気治療 | 低周波や高周波の電気を用いて、筋肉の痛みや炎症を鎮めます。血行促進効果もあり、早期回復をサポートします。 | 痛み緩和、炎症抑制、血行促進 |
テーピング | 患部にテーピングを施すことで、関節をサポートし、筋肉の負担を軽減します。スポーツによるケガの予防や再発防止にも効果的です。 | 関節サポート、筋肉の負担軽減、ケガ予防 |
さらに、日常生活での注意点や自宅でできるセルフケアについてもアドバイスいたします。再発防止にも力を入れており、患者様と二人三脚で健康な体づくりを目指します。
5. 肩こり・頭痛に効果的な簡単セルフケア
肩こりや頭痛を和らげるためには、日々のセルフケアが重要です。ここでは、自宅で簡単にできるストレッチ、マッサージ、温熱療法、生活習慣の改善についてご紹介します。継続して行うことで、つらい肩こりや頭痛を改善し、快適な毎日を送るための助けとなります。
5.1 ストレッチ
肩や首周りの筋肉を伸ばすストレッチは、血行促進効果があり、肩こりや頭痛の緩和に繋がります。無理のない範囲で、毎日続けることが大切です。
5.1.1 肩甲骨はがしストレッチ
肩甲骨を動かすことで、肩や背中の筋肉をほぐし、柔軟性を高めます。猫背の改善にも効果的です。肩甲骨を意識して、ゆっくりと大きく動かすことがポイントです。
- 両手を前に伸ばし、手のひらを合わせます。
- 息を吸いながら、両肘を曲げ、肩甲骨を寄せます。
- 息を吐きながら、両腕を大きく後ろに伸ばし、肩甲骨を開きます。
- この動作を5~10回繰り返します。
5.1.2 首回しストレッチ
首の筋肉をほぐし、血行を促進することで、肩こりや頭痛、眼精疲労の緩和に効果があります。ゆっくりと、痛みを感じない範囲で行いましょう。
- 頭をゆっくりと右に倒し、5秒間キープします。
- 正面に戻し、次に左に倒し、5秒間キープします。
- 正面に戻し、頭をゆっくりと右に回し、5秒間キープします。
- 正面に戻し、次に左に回し、5秒間キープします。
- この動作を数回繰り返します。
5.1.3 胸を開くストレッチ
胸の筋肉を伸ばすことで、猫背を改善し、肩甲骨の動きをスムーズにします。深い呼吸を意識しながら行うと、リラックス効果も高まります。
- 両手を後ろで組み、手のひらを合わせます。
- 胸を張り、肩甲骨を寄せながら、腕を後ろに伸ばします。
- この姿勢を10~20秒間キープします。
- この動作を数回繰り返します。
5.2 マッサージ
ツボ押しマッサージは、血行促進や筋肉の緊張緩和に効果的です。指の腹を使って、気持ち良いと感じる程度の強さで刺激しましょう。
5.2.1 肩井(けんせい)のツボ押しマッサージ
肩こりや頭痛に効果的なツボです。首と肩の付け根の中央に位置しています。
5.2.2 風池(ふうち)のツボ押しマッサージ
首こりや頭痛、眼精疲労に効果的なツボです。後頭部の髪の生え際、少し外側のくぼみに位置しています。
5.3 温熱療法
温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。冷え性の方にもおすすめです。
5.3.1 蒸しタオル
電子レンジで温めた蒸しタオルを肩や首に当てます。手軽にできる温熱療法です。
5.3.2 入浴
湯船に浸かることで、全身の血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。38~40℃くらいのぬるめのお湯に、15~20分程度浸かるのが効果的です。
5.4 生活習慣の改善
日々の生活習慣を見直すことで、肩こりや頭痛を予防・改善することができます。継続的な取り組みが重要です。
項目 | 改善方法 |
---|---|
正しい姿勢を保つ | デスクワーク時は、モニターの高さを目の位置に合わせ、背筋を伸ばし、足を床につけましょう。 |
適度な運動 | ウォーキングや軽いジョギングなど、適度な運動を習慣づけましょう。 |
質の良い睡眠 | 睡眠不足は、肩こりや頭痛を悪化させる要因となります。毎日同じ時間に寝起きし、規則正しい生活を送りましょう。自分に合った枕やマットレスを選び、快適な睡眠環境を整えることも大切です。 |
バランスの取れた食事 | ビタミンB群やマグネシウムなどの栄養素は、筋肉の健康維持に役立ちます。これらの栄養素を積極的に摂り入れましょう。 |
これらのセルフケアは、肩こりや頭痛の症状緩和に役立ちます。しかし、症状が重い場合や長引く場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
6. セルフケアを行う際の注意点
肩こりや頭痛のセルフケアは、手軽に症状を緩和するのに役立ちますが、いくつかの注意点を守ることが重要です。誤った方法で行うと、症状を悪化させる可能性もあるため、以下の点に注意して行いましょう。
6.1 痛みがある場合の対処法
セルフケア中に強い痛みを感じた場合は、直ちに中止してください。痛みを我慢して続けると、筋肉や関節を傷める可能性があります。ストレッチやマッサージは、心地良いと感じる範囲で行うことが大切です。痛みが強い場合は、無理せず安静にするか、冷湿布などで患部を冷やすと良いでしょう。また、痛みが続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
6.2 症状悪化時の対応
セルフケア後、症状が悪化した場合も、すぐに中止し、医療機関を受診してください。セルフケアは万能ではなく、すべての症状に効果があるとは限りません。症状によっては、専門的な治療が必要な場合もあります。自己判断で対処せず、医師の診断を受けることが重要です。
6.3 持病がある場合の注意点
持病がある場合は、セルフケアを行う前に、医師に相談するようにしましょう。持病によっては、特定のセルフケアが適さない場合や、注意が必要な場合があります。例えば、高血圧や心臓病の方は、激しい運動や特定のツボ押しを避ける必要があります。安全にセルフケアを行うためにも、事前に医師に相談し、適切な方法を確認しましょう。
6.4 妊娠中の注意点
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や身体への負担増加により、肩こりや頭痛が起こりやすくなります。しかし、妊娠中はセルフケアの方法が限られるため、安易に自己判断で行わず、必ず医師や助産師に相談するようにしてください。特に、お腹を圧迫するような姿勢や、アロマオイルの使用には注意が必要です。専門家の指導のもと、安全な方法で行いましょう。
6.5 専門家への相談の重要性
セルフケアはあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決には繋がらない場合もあります。慢性的な肩こりや頭痛に悩まされている場合は、専門家(医師、理学療法士、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師など)に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。専門家は、個々の症状や原因に合わせた適切な治療法を提案してくれます。セルフケアと並行して専門家のアドバイスを受けることで、より効果的に症状を改善できるでしょう。
症状 | セルフケアの例 | 専門家への相談が必要なケース |
---|---|---|
軽度の肩こり | ストレッチ、温熱療法、ツボ押し | 数日経っても改善しない場合、痛みが強い場合 |
慢性的な肩こり | 上記に加え、姿勢改善、運動習慣の見直し | セルフケアで改善しない場合、日常生活に支障が出る場合 |
軽度の頭痛 | 安静、水分補給、ツボ押し | 吐き気や嘔吐を伴う場合、視界がぼやける場合 |
慢性的な頭痛 | 上記に加え、ストレス管理、生活習慣の見直し | セルフケアで改善しない場合、頻度や痛みが強い場合 |
セルフケアは、正しく行えば効果的な方法ですが、注意点を守ることが大切です。上記を参考に、安全かつ効果的にセルフケアを行い、健康な身体を維持しましょう。
7. まとめ
肩こりと頭痛は、互いに密接に関連しており、日常生活に支障をきたす辛い症状です。その原因は、デスクワークや猫背などの不良姿勢、運動不足、冷え、ストレス、眼精疲労、寝具との相性が悪いなど、多岐にわたります。また、飲酒、喫煙、カフェインの過剰摂取、水分不足といった生活習慣も、肩こりや頭痛を悪化させる要因となります。
肩こりや頭痛を根本的に改善するためには、原因に合わせた適切なアプローチが重要です。はぐくま整骨院では、姿勢矯正、マッサージ、鍼灸治療など、患者様一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。さらに、ご自宅でできる簡単なセルフケアとして、肩甲骨はがしや首回しなどのストレッチ、肩井や風池といったツボ押しマッサージ、蒸しタオルや入浴などの温熱療法、そして正しい姿勢を保つ、適度な運動をする、質の良い睡眠をとるといった生活習慣の改善も効果的です。
セルフケアを行う際は、痛みがある場合は無理に行わず、症状が改善しない場合は専門家への相談も検討しましょう。肩こりや頭痛を放置すると、慢性化したり、他の疾患を引き起こす可能性もあります。日頃から適切なケアを行い、健康な状態を維持しましょう。