手首の痛みは、手首に原因がない?
筋膜の繋がりを生かしての遠隔神経整体で、手首の痛みの症状が軽減した症例を報告いたします。
お客様は松山市からいらっしゃった会社員の40代の女性の方でした。
訴えは手首を内側に回したり、外側に回したりすると、手首の小指側が痛いというものでした。デスクワークが主で、手に力が入ってしまうとのこと。
4か月前頃から痛みが出て、他の近くの整体院に通われていたそうです。なかなかそちらの整体で改善せず、奥さんが前日来院されて、次の日紹介でいらっしゃいました。
さっそく筋膜テストで痛みの原因を探ってみました・・・。
いまいちヒットせず、どちらかと言うと手の親指の付け根(母指外転筋)が一番疑わしい。けどたぶん本丸ではない・・・・。
身体のゆがみがひどく、全身のインナーマッスル(深層筋)がガチガチ。(おそらく長時間のデスクワークで、血流がひどく悪くなっているのでしょう)
こういうお客様は、本来なら全身の整体でゆがみをとってから本丸にアプローチするのが、定石です。そうしないと症状が軽減してもその場しのぎで、しばらくしたら症状が戻ってしまうからです。
しかしこの方は他の整体院にしばらく通っていたとのことでしたので、「ゆがみは分かったけど、とにかくこの痛みをどうにかしてほしい」というのが本音だと思いましたので、今回は本丸の腕などの整体から入り、痛みの軽減を優先させました。
親指の付け根(母指外転筋)などを整体でゆるめて5分後再検査。
「やはり痛みがあります・・・。」
次に検査でヒットした胸まわり(小胸筋)をゆるめました。
しかし「やはり痛みがあります・・・」
さあ困った・・・・(^_^;)
でもこういうことはたまにあります。
そういう時は、焦らない。まずはその方が普段どんな姿勢で仕事や生活をしているのかをイメージします。
この方は腕や胸の緊張、お尻の緊張などの状況からイメージして、だいぶ腰を反った状態でデスクワークしていることが想像できました。
腰を反らすと胸を張ります。ということは、この方は腰にも負担をかけている。
腰を反らす姿勢を長く続けると、痛みは後ろ側に出ますが、筋膜・筋肉の緊張はお腹側に出ます。
いわゆるインナーマッスル(腸腰筋)が緊張します。
そこで、お腹(インナーマッスル・腸腰筋)を整体で緩めました。
すると・・・・。
やっと
「痛みがやわらぎました!!!」
この方は強い反り腰で長時間のデスクワークをして→胸も緊張→胸に繋がる腕も緊張という流れで手首の痛みを引き起こしていたのでした。
ですので、お腹→胸、胸→腕・手首という二段階の筋膜の繋がりの整体アプローチが必要な症状だったのです。
やれやれ。
今回は一回目で原因が特定できて良かったです。
でも毎回うまくいくとは限りません。
お客様のふとした一言がきっかけで原因が特定できることが多いので、患者さんのふとした一言(ゴルフ、町内清掃など)に結構耳をそばだてていたりするんですよ(⌒∇⌒)
足と姿勢と食べ物を変えて、未来を変えていきましょう!!