
昨日、腰に痛みを訴える患者さんがいらっしゃいました。病院で「脊柱管狭窄症」と診断され、定期的に治療をしたけれど中々改善が見られず、はぐくま整骨院の患者さんでもある娘さんからの紹介で来院されました。電気と牽引と温めをしてもらっていたようです。
体の状態を診させて頂くと・・・体のゆがみがひどい。
腰椎がかなり後ろに出ています。また右の肩が下に下がっています。
人間の腰椎は本来、前にアーチがついています。
腰に限らず人間の体は、多くのアーチを内蔵しております。そのアーチによって、着地によって受ける様々な衝撃を吸収分散することが出来ます。
ですので、腰の前弯アーチがなくなると、衝撃や体重の吸収・分散が出来なくなるため慢性的に「腰痛」や「脊柱管狭窄症」になりやすくなります。
なぜ腰の前弯アーチがなくなるのか?
一つが、間違った座り方を長時間すると起こりやすくなります。
もう一つは、「骨粗しょう症」です。骨がもろくなり、腰や背中が丸くなります。今回は一つ目の、間違った座り方について考えていきましょう。
腰のアーチが消失している場合、腰を丸くして長時間畑仕事などをしているか、座イスなどに寄りかかって、腰を丸くして座っていることがほとんどです。※背中は自然な丸さはOKです。
ところが患者さんに「腰を丸めて作業をしたり、座ったりしていませんか?」と確認すると、
ほぼ皆さん「思い当たりません」と答えます。
仕方がないので整体中、「テレビを観ているときはどんな格好ですか?」と限定して聞きます。するといろいろ悪い姿勢でテレビを見ていることを「告白」してくれます。
このことからも、皆さん自覚なく腰に負担のかかる座り方をして、「脊柱管狭窄症」の原因をつくっているのが分かります。
この患者さんは「座椅子に座って足を延ばして座っていることが分かりました。」
まずこの座り方を改めなくてはなりません。
なぜ座椅子の姿勢が腰のアーチをなくし 腰を悪くするのか?
この姿勢をやって頂ければ分かりやすいですが、座りながら膝を伸ばすと、太ももの後ろ側の筋肉がストレッチした感じになり、緊張します。
これはハムストリングスという筋肉なのですが、この筋肉は、骨盤に付着しています。ですので、骨盤を後ろに倒すように緊張して引っ張ります。
すると腰骨は骨盤の上に乗っているものなので、腰骨も後ろに引っ張られるます。そのため腰の前弯が失われてしまうのです。
このように長座位の姿勢で長時間過ごすと腰骨が変形し、脊柱管狭窄症や腰痛になっている方が結構います。
お年寄りで、腰が曲がっている方も、長年の座椅子生活が原因になっていることもあるんですよ。
長時間の座椅子での長坐位は鼠径部・股関節の痛みの原因にも!
この姿勢を長時間される方は、「鼠径部」にも痛みを訴えることが多いです。
これもやって頂けたら分かりますが、この姿勢を維持するためには、「股関節の前側」(鼠径部のあたり)で踏ん張らないと維持できないからです。
長時間負担をかけ、筋肉が緊張しているということです。
なかなかとれない脊柱管狭窄症や腰痛で悩まれている方、一度自分の普段の休み方を見直してみませんか?
足と姿勢と食べ物を変えて、未来を変えていきましょう!!